31 / 39
【30】弥生ちゃんと小説
しおりを挟む
「匠君、おはよう!
匠君!起きてよ~!?」
『お…はよう翼。あれ?今日は休みの
はずだよね?まだゆっくり寝ようよ…?』
いつもは早起きの匠君だが、
今日は珍しく布団から出てこない。
「…匠君?今、家にとっても可愛いお客様が
きていますけど、あなたは、いつまでもそうやって布団の中にいるのね?」
『…えっ!可愛いお客様?!何で早く言ってくれないのよー?すぐ着替えて降りるから
待っててもらってよね!』
何だこいつは…可愛いお客様という単語を
聞いた瞬間に布団から飛び起きてあっという間に着替えを済ませている。アイドルの早着替えならぬ、おっさんの早着替え…。
『おはよー!さてさて、可愛いお客様とは
誰のことでしょうかねー?』
上機嫌で二階から降りてきた
匠君をお客様が出迎える。
『おっはようございま~す。匠さん!』
「あれ?弥生ちゃん??おはよう!って、
可愛いお客様って弥生ちゃんの事?」
『ヤダー弥生を可愛いだなんて~!
照れるじゃないですか~!!』
「弥生ちゃんって、朝早くから
凄くテンション高いのね…」
『はい!それが私の取り柄ですから!』
「匠君?弥生ちゃんがね、私達に相談したい話があるらしいの。二人揃ってから話したいからって匠君が起きてくるのを待っててくれたのよ?」
「そうだったのね~ごめん、ごめん。それで、話って何なの?まさか…仕事を辞めさせて欲しい!とか言わないよね?」
『そんな事言うわけないです!私、皆さんと一緒に働かせてもらって、本当毎日楽しいんですよ?こんなに良くしてもらっているのに、辞めてしまったらバチが当たります!』
「いやー、そういってくれて安心しましたよ!で、何の話なの?」
『…兄の話になるんですが、茶封筒に入った小説の原稿の事覚えていますか?』
確か飛ばされたそれを取りに行って、弥生ちゃんの兄である飛鳥さんは亡くなってしまった。
「もちろん!確か茶封筒に入った小説がお兄さんの家のポストに入っていたのよね?」
「俺だって、忘れてないからね!
その小説がどうかしたの?まさか…?!」
『そう!そのまさか?なんですよ~!昨夜
仕事が終わって帰宅後にね、知らない固定
電話から着信があったんです。電話の相手は、兄の原稿を持って行った出版社の方でした。でね?驚かないで下さいよ?!
兄の小説が!兄の小説が……ぐすっ…』
凄くいい知らせなのだろう、弥生ちゃんは
言いながら涙ぐんでいる。
「大丈夫?でもこれは嬉し涙よね?」
『翼さん、そう!嬉し涙なんです…!兄の苦労が報われたと思ったら…私、嬉しくて…!なんと、兄の遺作が◯◯文学の新人賞にノミネートされたというんですよ!でも私、活字にまったく興味がなくて、どれくらい凄いことなのかもよくわからないし…是非とも我社で書籍化して出版をしたいのですが?とかまで言われちゃったんですけど、こんな巧い話がある?もしかして私騙されてたりする?って思ったんですよ。だから、"身内と相談して明日また連絡します"って電話を切ったんです。私、どうしたらいいですか?』
「…弥生ちゃん、どうしたらいいって…
そんなの受けるに決まってるじゃないの!!あ、一人で行くのが心配なら俺が付いて行くよ!よし、これで決まりだ!」
「飛鳥さん、凄い!弥生ちゃん、これは本当他人に自慢していいレベルの話よ?あ、怪しい遠い親戚とか現れるかもしれないから気をつけておかないとね。それより匠君?方向音痴のあなたに弥生ちゃんは任せられません!
やはりここは私がついて行きますよ?」
「えぇー?そんな理由で俺却下されるの?」
『翼さん!お願いしま~す!』
「今日は休みの予定だけど、急に予約でも
入ったら大変でしょ?お土産買ってくるからお留守番よろしくねー?」
俺も行きたいと駄々をこねていた匠君に
隠しておいたビールを差し出し機嫌をとると
私と弥生ちゃんは、新幹線に乗って東京へと出発した。
───そして数時間後
家を出てから全く匠君に連絡をしていなかったことを思い出し、新幹線を降りてから電話をかける。
「あ、もしもし匠君?今帰りの新幹線降りてタクシー乗ったから後三十分くらいで到着する予定です!予約の電話とかなかった?」
『もぉー、家出てから全然連絡くれないから心配したんだからね?本当に…。予約の電話も今日はありませんでした!あぁ俺もついていけばよかったよー。』
「ごめんね?予約の電話もなかったなら久しぶりに一人でゆっくりできたでしょ?また着いたら詳細報告するから切るねー!」
『…匠さん、怒ってませんでした?』
「うん、何かプリプリ言ってたけど気にしなくて大丈夫!お土産渡したら忘れてくれると思うよ?」
『翼さんと匠さんって、本当仲いいですよね~?あー、私も結婚したいな~?』
「まぁ、一緒に働いてるから喧嘩したら最悪よ?そういう時でも幸栄達がいるから、なんとかなってるけどねー?弥生ちゃん?誰かと結婚する時は必ず私達に紹介するのよ?おばさんとおじさん達が見定めてあげるから!」
『いや~、頼もしいです!その前に相手探しからだけど…?幸栄さん達も仲良いですし、本当羨ましー!!』
私には兄妹がいない為、最近では弥生ちゃんが妹のように思えてならない。きっと會舘のみんながそう思っているだろう。
ガールズ?トークを楽しんでいると時が過ぎるのはあっという間だ。私達の小旅行が終わる。今度は幸栄も誘って三人で行くことにしよう。
「ただいまー!匠君帰ったわよー?」
玄関を開けると、その音を聞きつけた匠君が
走ってお出迎えにきてくれた。
『二人ともおかえりなさい!無事に帰ってきて良かったよー!!てか、何その荷物?』
「見てわからない?皆へのお土産です!」
コーヒーでも飲みながら、東京での成果を
匠君へと報告しますか。彼は待ちきれない様子で何回も"どうだった?どうだった?"
と繰り返し弥生ちゃんを問いただし困らせている。
「匠君?弥生ちゃん困っているわよ?」
『…匠さんの圧が凄いです…!』
「だってさー?気になるじゃない!!」
「では、私から説明するわね。結果から言いますと書籍化の話は飛鳥さんが話を進めようとしていた、最初のところではなく違う出版社に決めました。話聞いてたんだけどイマイチ納得できなくて違うところにも行ってみたのよ。そっちのほうが、弥生ちゃんにとってプラスになりそうかな?と思ってね。」
「え?そうなんだ…!まぁ翼が
そう思ったんなら間違いはないはず!」
『匠さん?翼さんって凄いんですよ!出版社の人も、話す隙がないくらい次から次に、こちらの思った条件を言うんです!見ていた私も、え?いつもの翼さん?って思うくらいでした。決めた出版社の人は、翼さんの提示した条件を、ほぼ飲んでくれ、しかもこんなにお土産までくれたんです!』
「飛鳥さん自身に色々なストーリーがあるでしょ?だから出版社側も、"これは売れる"って思ったみたいなのよ!本当、貴重な経験させてもらって弥生ちゃんと飛鳥さんには感謝しかありません。」
「ところで、お二人さん?一人で寂しく自宅待機を強いられた匠さんへのお土産は何かな?」
「…匠君?私達二人が元気に帰ってきてこの笑顔を見れたことが最高のお土産でしょ?」
「……そんなぁー!!それとこれとは別!」
匠君の悲痛な叫び声が響き渡り家族のような三人の楽しい一日が終わった。
匠君!起きてよ~!?」
『お…はよう翼。あれ?今日は休みの
はずだよね?まだゆっくり寝ようよ…?』
いつもは早起きの匠君だが、
今日は珍しく布団から出てこない。
「…匠君?今、家にとっても可愛いお客様が
きていますけど、あなたは、いつまでもそうやって布団の中にいるのね?」
『…えっ!可愛いお客様?!何で早く言ってくれないのよー?すぐ着替えて降りるから
待っててもらってよね!』
何だこいつは…可愛いお客様という単語を
聞いた瞬間に布団から飛び起きてあっという間に着替えを済ませている。アイドルの早着替えならぬ、おっさんの早着替え…。
『おはよー!さてさて、可愛いお客様とは
誰のことでしょうかねー?』
上機嫌で二階から降りてきた
匠君をお客様が出迎える。
『おっはようございま~す。匠さん!』
「あれ?弥生ちゃん??おはよう!って、
可愛いお客様って弥生ちゃんの事?」
『ヤダー弥生を可愛いだなんて~!
照れるじゃないですか~!!』
「弥生ちゃんって、朝早くから
凄くテンション高いのね…」
『はい!それが私の取り柄ですから!』
「匠君?弥生ちゃんがね、私達に相談したい話があるらしいの。二人揃ってから話したいからって匠君が起きてくるのを待っててくれたのよ?」
「そうだったのね~ごめん、ごめん。それで、話って何なの?まさか…仕事を辞めさせて欲しい!とか言わないよね?」
『そんな事言うわけないです!私、皆さんと一緒に働かせてもらって、本当毎日楽しいんですよ?こんなに良くしてもらっているのに、辞めてしまったらバチが当たります!』
「いやー、そういってくれて安心しましたよ!で、何の話なの?」
『…兄の話になるんですが、茶封筒に入った小説の原稿の事覚えていますか?』
確か飛ばされたそれを取りに行って、弥生ちゃんの兄である飛鳥さんは亡くなってしまった。
「もちろん!確か茶封筒に入った小説がお兄さんの家のポストに入っていたのよね?」
「俺だって、忘れてないからね!
その小説がどうかしたの?まさか…?!」
『そう!そのまさか?なんですよ~!昨夜
仕事が終わって帰宅後にね、知らない固定
電話から着信があったんです。電話の相手は、兄の原稿を持って行った出版社の方でした。でね?驚かないで下さいよ?!
兄の小説が!兄の小説が……ぐすっ…』
凄くいい知らせなのだろう、弥生ちゃんは
言いながら涙ぐんでいる。
「大丈夫?でもこれは嬉し涙よね?」
『翼さん、そう!嬉し涙なんです…!兄の苦労が報われたと思ったら…私、嬉しくて…!なんと、兄の遺作が◯◯文学の新人賞にノミネートされたというんですよ!でも私、活字にまったく興味がなくて、どれくらい凄いことなのかもよくわからないし…是非とも我社で書籍化して出版をしたいのですが?とかまで言われちゃったんですけど、こんな巧い話がある?もしかして私騙されてたりする?って思ったんですよ。だから、"身内と相談して明日また連絡します"って電話を切ったんです。私、どうしたらいいですか?』
「…弥生ちゃん、どうしたらいいって…
そんなの受けるに決まってるじゃないの!!あ、一人で行くのが心配なら俺が付いて行くよ!よし、これで決まりだ!」
「飛鳥さん、凄い!弥生ちゃん、これは本当他人に自慢していいレベルの話よ?あ、怪しい遠い親戚とか現れるかもしれないから気をつけておかないとね。それより匠君?方向音痴のあなたに弥生ちゃんは任せられません!
やはりここは私がついて行きますよ?」
「えぇー?そんな理由で俺却下されるの?」
『翼さん!お願いしま~す!』
「今日は休みの予定だけど、急に予約でも
入ったら大変でしょ?お土産買ってくるからお留守番よろしくねー?」
俺も行きたいと駄々をこねていた匠君に
隠しておいたビールを差し出し機嫌をとると
私と弥生ちゃんは、新幹線に乗って東京へと出発した。
───そして数時間後
家を出てから全く匠君に連絡をしていなかったことを思い出し、新幹線を降りてから電話をかける。
「あ、もしもし匠君?今帰りの新幹線降りてタクシー乗ったから後三十分くらいで到着する予定です!予約の電話とかなかった?」
『もぉー、家出てから全然連絡くれないから心配したんだからね?本当に…。予約の電話も今日はありませんでした!あぁ俺もついていけばよかったよー。』
「ごめんね?予約の電話もなかったなら久しぶりに一人でゆっくりできたでしょ?また着いたら詳細報告するから切るねー!」
『…匠さん、怒ってませんでした?』
「うん、何かプリプリ言ってたけど気にしなくて大丈夫!お土産渡したら忘れてくれると思うよ?」
『翼さんと匠さんって、本当仲いいですよね~?あー、私も結婚したいな~?』
「まぁ、一緒に働いてるから喧嘩したら最悪よ?そういう時でも幸栄達がいるから、なんとかなってるけどねー?弥生ちゃん?誰かと結婚する時は必ず私達に紹介するのよ?おばさんとおじさん達が見定めてあげるから!」
『いや~、頼もしいです!その前に相手探しからだけど…?幸栄さん達も仲良いですし、本当羨ましー!!』
私には兄妹がいない為、最近では弥生ちゃんが妹のように思えてならない。きっと會舘のみんながそう思っているだろう。
ガールズ?トークを楽しんでいると時が過ぎるのはあっという間だ。私達の小旅行が終わる。今度は幸栄も誘って三人で行くことにしよう。
「ただいまー!匠君帰ったわよー?」
玄関を開けると、その音を聞きつけた匠君が
走ってお出迎えにきてくれた。
『二人ともおかえりなさい!無事に帰ってきて良かったよー!!てか、何その荷物?』
「見てわからない?皆へのお土産です!」
コーヒーでも飲みながら、東京での成果を
匠君へと報告しますか。彼は待ちきれない様子で何回も"どうだった?どうだった?"
と繰り返し弥生ちゃんを問いただし困らせている。
「匠君?弥生ちゃん困っているわよ?」
『…匠さんの圧が凄いです…!』
「だってさー?気になるじゃない!!」
「では、私から説明するわね。結果から言いますと書籍化の話は飛鳥さんが話を進めようとしていた、最初のところではなく違う出版社に決めました。話聞いてたんだけどイマイチ納得できなくて違うところにも行ってみたのよ。そっちのほうが、弥生ちゃんにとってプラスになりそうかな?と思ってね。」
「え?そうなんだ…!まぁ翼が
そう思ったんなら間違いはないはず!」
『匠さん?翼さんって凄いんですよ!出版社の人も、話す隙がないくらい次から次に、こちらの思った条件を言うんです!見ていた私も、え?いつもの翼さん?って思うくらいでした。決めた出版社の人は、翼さんの提示した条件を、ほぼ飲んでくれ、しかもこんなにお土産までくれたんです!』
「飛鳥さん自身に色々なストーリーがあるでしょ?だから出版社側も、"これは売れる"って思ったみたいなのよ!本当、貴重な経験させてもらって弥生ちゃんと飛鳥さんには感謝しかありません。」
「ところで、お二人さん?一人で寂しく自宅待機を強いられた匠さんへのお土産は何かな?」
「…匠君?私達二人が元気に帰ってきてこの笑顔を見れたことが最高のお土産でしょ?」
「……そんなぁー!!それとこれとは別!」
匠君の悲痛な叫び声が響き渡り家族のような三人の楽しい一日が終わった。
0
あなたにおすすめの小説
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お飾り王妃の死後~王の後悔~
ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。
王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。
ウィルベルト王国では周知の事実だった。
しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。
最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。
小説家になろう様にも投稿しています。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる