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第61話・千夜一夜物語 18[マニュアルの確認]
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マニュアルを渡される。これが俺の魔法のマニュアル。
「読んでも良いですか?」
「どうぞ、もうそれは君のものや」
マニュアルを読む。
そこには全てが書いてあった。
能力名、発動条件、解除方法、能力を作った者、歴史、歴代の応用方法など全てが。
俺が思った通りの内容だ。
・・・・問題はこの先だ。
しかし発動条件がこれだったとは。複雑な気分だけど、納得な感じはする。
さて上手くいくかどうか。
「クロちゃんどうだいぃ?望むものは手に入ったかいぃ?」
「はい。この先は俺に任せてもらっても良いですか?」
出来るかどうか・・・・内容的にもドキドキだ。
家を出るより学校に行くより親に会うより心臓が痛い。
俺は逃げてきた。前の世界で、全てから。
そんな俺だからなのか偶然なのかこの能力のこの発動条件。
「分かったぁ。アリババ、クロちゃんの邪魔はしない様にぃ」
「何故俺だけ言うんですか!?」
「そうだぞ、アリババ。この兄の胸の中で落ち着いていろ」
「なんだそれ!?」
俺は向き直してアラジンさん、アーズさん、バイコさん、バイオさんに言う。
「俺を信じて待っていてください。そしたら・・・皆んな幸せになれます」
「僕は天使がいればそれだけで幸せですよ」
「我が君、俺はもう幸せだぜ」
「何かあったら言ってくれればいいですマスター」
「いってらっしゃいませご主人様」
ありがとう皆んな。さぁ行こう。
心臓が張り裂ける前に。
涙が出る前に。
この幸せな気持ちが消える前に。
俺はジンさんに近づいていく。
「ジンさんはこのマニュアルの中身は知ってるんですか?」
「いや知らない。ワイの力は望みを叶える力。望むものを作り出す力や。中身を知る知らないは関係ないんや」
それなら良かった。知られていたらこの発動条件を満たすのは難しい。
俺はジンさんの目の前までにくる。
「で、こない近くに来てどうしたんや、クロちゃん?」
「うるせーよ、このエセ関西弁が!気安く呼ぶんじゃねー」
「読んでも良いですか?」
「どうぞ、もうそれは君のものや」
マニュアルを読む。
そこには全てが書いてあった。
能力名、発動条件、解除方法、能力を作った者、歴史、歴代の応用方法など全てが。
俺が思った通りの内容だ。
・・・・問題はこの先だ。
しかし発動条件がこれだったとは。複雑な気分だけど、納得な感じはする。
さて上手くいくかどうか。
「クロちゃんどうだいぃ?望むものは手に入ったかいぃ?」
「はい。この先は俺に任せてもらっても良いですか?」
出来るかどうか・・・・内容的にもドキドキだ。
家を出るより学校に行くより親に会うより心臓が痛い。
俺は逃げてきた。前の世界で、全てから。
そんな俺だからなのか偶然なのかこの能力のこの発動条件。
「分かったぁ。アリババ、クロちゃんの邪魔はしない様にぃ」
「何故俺だけ言うんですか!?」
「そうだぞ、アリババ。この兄の胸の中で落ち着いていろ」
「なんだそれ!?」
俺は向き直してアラジンさん、アーズさん、バイコさん、バイオさんに言う。
「俺を信じて待っていてください。そしたら・・・皆んな幸せになれます」
「僕は天使がいればそれだけで幸せですよ」
「我が君、俺はもう幸せだぜ」
「何かあったら言ってくれればいいですマスター」
「いってらっしゃいませご主人様」
ありがとう皆んな。さぁ行こう。
心臓が張り裂ける前に。
涙が出る前に。
この幸せな気持ちが消える前に。
俺はジンさんに近づいていく。
「ジンさんはこのマニュアルの中身は知ってるんですか?」
「いや知らない。ワイの力は望みを叶える力。望むものを作り出す力や。中身を知る知らないは関係ないんや」
それなら良かった。知られていたらこの発動条件を満たすのは難しい。
俺はジンさんの目の前までにくる。
「で、こない近くに来てどうしたんや、クロちゃん?」
「うるせーよ、このエセ関西弁が!気安く呼ぶんじゃねー」
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