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イヴを待つ
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イヴが帰って来るまで家の掃除をした。
少し離れていたが、埃一つない。
貧困街にいた時、ろくな風呂に入っていなかったから久々の風呂だ。
帰ってきた時は疲れて、着替えたらすぐに寝てしまった。
イヴを待っている間、風呂に入ろうと思って何度か使った事がある風呂場に向かった。
そこで、違和感を感じてキョロキョロと周りを見渡す。
特に変わったところがないのに、なんだろう。
壁も床も模様替えしたような不思議な感じ。
少し離れていたから久しぶりに感じてるのかもなと特に気にしていなかった。
風呂から上がり、部屋でイヴを待っている間に窓を見つめる。
貧困街は奥にあるから見えない、やっぱり近くに行かないとな。
俺は貧困街から出れた、当て馬の運命を変えられたのだろうか。
そういえば、漫画のエマって聖女の力を手にするんじゃなかったっけ。
人々を救いたい、傷付いたイヴを助けたい気持ちがエマの内なる力を目覚めさせた。
そして、治癒能力に優れたエマと戦闘能力に優れたイヴ。
力は違えど、同じ存在の聖騎士と聖女が力を合わせて魔騎士を倒した。
この場合の魔騎士って俺かな、漫画ではイヴは当然魔騎士ではなかった。
俺の腕に刺青が浮かび上ったのもそういう事なのかな。
まだイヴは帰って来ないから包帯をしていない腕を見つめる。
窓から離れてベッドに座り、シャツを脱いで上半身裸になる。
イヴは俺の腕の包帯には何も言わず、いつも新しい包帯を買ってくれる。
怪我をしていると思っているのか、薬草とか他に欲しいものはないかと聞かれたが首を横に振った。
これがただの傷なら良かったけど、薬草や聖女の力でも治らないだろう。
包帯だけあればいい、隠すのが目的だから…
腕に真っ白な包帯を巻くと、刺青がだんだん姿を隠す。
上着を着て、腕に触れると反応するようにドクドクと脈打っている感じがした。
黒いものを見ると刺青が反応する、それは魔騎士の証。
イヴの裸は何度も見ているが魔騎士なのに腕に刺青はない。
まるで俺が本来イヴにある筈の刺青を奪ってしまったかのようだ。
まさか、そうなのか?でもいつ?なんで?
俺に刺青が現れたのは小さな頃、子供のイヴに会った時だ。
あの時になにかが起こった、そう考えるのが自然だ。
漫画で聖騎士の話は知っているが、敵側の話はあまり知らない。
今後の展開のために漫画を読み返したいが、この世界には漫画どころかテレビすらない。
情報は全て新聞だから、ずっとここにいる人は不便に感じないのだろう。
ボタン一つで何でも出来る世界を知っている俺は、20年生きてても時々魔導機の使い方が分からない時がある。
前世はずっと病室生活だったけど、自動販売機とかお世話になったな。
イヴに聞いてみようかな、イヴの部屋は私物はほとんどないが壁に大きな本棚があった。
もしかしたら魔騎士の本もあるかもしれない、貸してくれるだろうか。
もう一度窓を見ると、家の近くをウロウロしている人影があった。
何度も建物を見上げては、離れて戻ってきての繰り返しだ。
不審人物がいるが、この場所は一番セキュリティがしっかりしている筈だ。
怪しい人は入れない、イヴに用がある人なのは分かる。
俺が窓から出て勝手に声を掛けるわけにもいかず、家のチャイムを鳴らすのかなと待ってみた。
イヴには誰が来ても開けてはいけないと言われたから、開けないけど…チャイムを鳴らさない理由が分からない。
イヴに用があっても勇気が出ないのかな、と想像する。
イヴは聖騎士様だから普通の人なら当たり前だ、一緒に暮らしている俺が麻痺しているんだよな。
ふと、ウロウロしている人が見上げて俺がいる窓に目線を向けた。
見過ぎてしまい、隠れるタイミングを逃した。
その人は逃げるようにして行ってしまった。
目が合った瞬間、物凄い顔で睨まれた。
気付いているなら出ろって事なのかな、でもこの家の主との約束を破るわけにはいかない。
特徴を思い出してイヴに知らせよう、知り合いならイヴが直接その人に会いに行くだろう。
少し離れていたが、埃一つない。
貧困街にいた時、ろくな風呂に入っていなかったから久々の風呂だ。
帰ってきた時は疲れて、着替えたらすぐに寝てしまった。
イヴを待っている間、風呂に入ろうと思って何度か使った事がある風呂場に向かった。
そこで、違和感を感じてキョロキョロと周りを見渡す。
特に変わったところがないのに、なんだろう。
壁も床も模様替えしたような不思議な感じ。
少し離れていたから久しぶりに感じてるのかもなと特に気にしていなかった。
風呂から上がり、部屋でイヴを待っている間に窓を見つめる。
貧困街は奥にあるから見えない、やっぱり近くに行かないとな。
俺は貧困街から出れた、当て馬の運命を変えられたのだろうか。
そういえば、漫画のエマって聖女の力を手にするんじゃなかったっけ。
人々を救いたい、傷付いたイヴを助けたい気持ちがエマの内なる力を目覚めさせた。
そして、治癒能力に優れたエマと戦闘能力に優れたイヴ。
力は違えど、同じ存在の聖騎士と聖女が力を合わせて魔騎士を倒した。
この場合の魔騎士って俺かな、漫画ではイヴは当然魔騎士ではなかった。
俺の腕に刺青が浮かび上ったのもそういう事なのかな。
まだイヴは帰って来ないから包帯をしていない腕を見つめる。
窓から離れてベッドに座り、シャツを脱いで上半身裸になる。
イヴは俺の腕の包帯には何も言わず、いつも新しい包帯を買ってくれる。
怪我をしていると思っているのか、薬草とか他に欲しいものはないかと聞かれたが首を横に振った。
これがただの傷なら良かったけど、薬草や聖女の力でも治らないだろう。
包帯だけあればいい、隠すのが目的だから…
腕に真っ白な包帯を巻くと、刺青がだんだん姿を隠す。
上着を着て、腕に触れると反応するようにドクドクと脈打っている感じがした。
黒いものを見ると刺青が反応する、それは魔騎士の証。
イヴの裸は何度も見ているが魔騎士なのに腕に刺青はない。
まるで俺が本来イヴにある筈の刺青を奪ってしまったかのようだ。
まさか、そうなのか?でもいつ?なんで?
俺に刺青が現れたのは小さな頃、子供のイヴに会った時だ。
あの時になにかが起こった、そう考えるのが自然だ。
漫画で聖騎士の話は知っているが、敵側の話はあまり知らない。
今後の展開のために漫画を読み返したいが、この世界には漫画どころかテレビすらない。
情報は全て新聞だから、ずっとここにいる人は不便に感じないのだろう。
ボタン一つで何でも出来る世界を知っている俺は、20年生きてても時々魔導機の使い方が分からない時がある。
前世はずっと病室生活だったけど、自動販売機とかお世話になったな。
イヴに聞いてみようかな、イヴの部屋は私物はほとんどないが壁に大きな本棚があった。
もしかしたら魔騎士の本もあるかもしれない、貸してくれるだろうか。
もう一度窓を見ると、家の近くをウロウロしている人影があった。
何度も建物を見上げては、離れて戻ってきての繰り返しだ。
不審人物がいるが、この場所は一番セキュリティがしっかりしている筈だ。
怪しい人は入れない、イヴに用がある人なのは分かる。
俺が窓から出て勝手に声を掛けるわけにもいかず、家のチャイムを鳴らすのかなと待ってみた。
イヴには誰が来ても開けてはいけないと言われたから、開けないけど…チャイムを鳴らさない理由が分からない。
イヴに用があっても勇気が出ないのかな、と想像する。
イヴは聖騎士様だから普通の人なら当たり前だ、一緒に暮らしている俺が麻痺しているんだよな。
ふと、ウロウロしている人が見上げて俺がいる窓に目線を向けた。
見過ぎてしまい、隠れるタイミングを逃した。
その人は逃げるようにして行ってしまった。
目が合った瞬間、物凄い顔で睨まれた。
気付いているなら出ろって事なのかな、でもこの家の主との約束を破るわけにはいかない。
特徴を思い出してイヴに知らせよう、知り合いならイヴが直接その人に会いに行くだろう。
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