ユータ漫遊記 ~異世界を旅しながら世直ししてやろう~

ヨシダダダ

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「人は衣食住が満たされて文明的な生活ができる」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
まあ当たり前のことだ。
その当たり前ができていない残念なのがこの世界の人たちだ。
服を着ているとはいえみすぼらしいものがほとんどなので新品の服は高くて買えないのだろう。
高いということは流通や生産で問題があるということだ。
金だけあっても解決できない。
「まずは服をどうにかしてやろう」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
「まあな」
まあ俺くらいになるとスマートな解決方法を選べるからな。
「品種改良魔法」
俺の魔法で服のような実のなる植物を作り出した。
収穫したら穴を空ければ服として機能できる。
実とはいえそこまで硬くないので着ているうちに馴染むだろう。
「これで服を作れば安くできる。貧乏人だろうが奴隷だろうが最低限の服に困ることはないだろう」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
「まあこれくらいは恵んでやらないとな」
まあこれで終わりではないけどな。
「このままだと色がみんな同じになってしまう。もっと個性を発揮するためには染料が必要だ」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
「そこで染料が無限に湧き出る泉を作り出す」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
「ということで各色を用意した」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
「あとは好みで染めればいいだろう。もっと複雑なデザインを求めるなら工夫すればいい。それくらいできるだろう」
まあ異世界人には期待はしていないけど、工夫次第で良いものを作り出せる余地は与えてやった。
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
「まあな。あとはこの世界の人間次第だ」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
「まあな。次は村人にここの情報を伝えないとな」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
ということで適当な村人に伝えてみよう。
「ということで服と染料に困ることはないだろう」
「そんな上手い話があるか。田舎者だからってバカにしてるのか?」
おい、クソ村人。
俺が誰だか知らないのか?
そんなふざけたことを言って許されると思うのか?
「殺そう、ユータ」
「こんなゴミ生かしておくだけ無駄です、ユータ様」
「まあそうだよな」
だが俺は寛大で慈悲深いからな。
「まあ騙されたと思って行ってみろよ。ほら、金ならくれてやる。これで話が嘘だったとしてもお前に損はないだろう?」
「へへっ、金を貰えるなら喜んで行きますよ」
金で態度を変えるような最低の村人だな。
だがそれも貧しさが原因なのだろう。
せめて服で困らなければ人間としてもっとまともになれるのではないだろうか。
まあ俺は期待しないけどな。
まああとは村人次第だし、そこまで俺は責任を持てない。
せめて祈ってやろう。
俺に対して失礼な態度をとった報いとして不幸が起こりますようにと。
今頃急に心臓発作でも起きているかもな。
「こんな村人がいる村なんてろくなところじゃないな。次の村を探そう」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
「まあな」
残念な村だった。
もっと俺を敬っていれば永遠の繁栄が手に入ったのにな。
不敬な村人は不幸になって当然だ。
俺は服のなる木に呪いをかけた。
そこで取れた服を着たら毛深くなる呪いだ。
冬でも暖かく、夏は暑くなるだろう。
それだけでは済まさない。
染色の泉にも呪いをかけた。
染色した服を着ると体に色が移る呪いだ。
呪いのかかった染料は簡単には落ちないぞ?
どうなろうとも自業自得だ。
「俺を疑った報いを受けろ」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
まあな。
舐められたまま済ませるはずがないだろう?
「俺がユータだ!」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
まあな。
だって俺がユータだからな。
俺に対してあんな態度をとったことを一生後悔したまま死ねばいい。
神に逆らったのだから当然の報いだ。
こうやってゴミが減って行けばいつか綺麗な世の中になるだろう。
果てしない道のりだな。
「私はずっとユータと一緒よ」
「何があってもユータ様と一緒にいます」
まあ理解者がいるというのはいいことだ。
後でミツナを可愛がってやらないとな。
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