試練

Yamaoka

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関門

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 進路は確保したか?あぁ。行こう。なんだよ。銅像だけあって、意味は?この銅像を退かすとかそういう。おい、「金城」よ。そっちを持て。あぁ。
 重た。要領は……。全然、わからん。「マイヤー」さんは?来ないと思う。いや俺らが呑気してる間、銅像は有ったんだな。そうだな……。隊長も浮かばれん。なんとか進みたい。
 押したら。どこへ?スイッチみたいなもんはない。
 あれで何人が憤ったかヒントを与えない私を許して下さい。体面も知性。知性!叩っ壊せってことか?銅像な。あっ、そうだ。重力や遠近法の効力がないんだから外に出しては?
 ……「尾上」くん。そうだな。動くか――?
 はっ、そうですか?よかった。で、どこに?景気良く中央にでも。どっちにしても全体に動かさんといけない。わかりました。重てぇ。大丈夫か?気にするな。中央に置くと――。
 なんだ。引き戻され通れます。いつの間に?で、ここは?木がある。また、像か?像ではないよ。あぁ?しかし、木の樹齢に人間とは取るに足らんね。
 実際、動いてない。もう一回、いってくれ。像ではないよと。
 「プイス」、「ウラノス」、「マナヴィダン」、「スェウ」。汲み取ったんでしょう。まるで呼応。後は?四枝石に至る者よ。我はプイス。現世の王なり。我、マナヴィダン。処世の王なり。プイス?プイスってあの。四枝石に至る者よ。
至ったらいいのかよ。それで?まず、至ったかをいってるな。リアンノン、いと高しだって。子殺しは――?
 それで?あぁ?肝要な人間、置いてけって。到達しただろ。肯定できません。
 よくいった。隊員なら欲しいとこだ。で、よ……。あっ、結局のところ四枝石は手に入らないんだ。それが厳然な事実。御前もよくいった。どうしろって?木を育ててみよと。スェウも?どうやらここまでしか汲み取れない。この木を育てたら現実という実がなって、それを用いろと。
 人知か?この期に。手立てがないんだろ。そうするしかよ。なんの為の神なのだ!おい。なんの手も汚れんもんな。は~。
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