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第39話 忍び襲来
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「はあー、疲れたー」
館に戻り、料理を食べお風呂に入った後、オレはそのままベッドに大の字で寝転がる。
今日はいろいろと疲れた。
帝国側の来訪にダンジョンの使用許可。それに街への滞在。
それに伴う新たなホテル街の創生、ダンジョンの創生。
あと街中で王国側と帝国側の人間が問題を起こさないようにギルドの方に連絡をして、その対応を任せた。
明日からは王国側に新しいダンジョンの提供をして、帝国側にもダンジョンの案内をしないと。
うーん、やることたくさんだわー。
そう思いながら目を瞑ろうとした瞬間、
「……ん?」
ふと部屋の端に動く影を見た。
なんだろうか? もしかしてまたケルちゃんか誰かが夜這いに来たのか? と思ったら、その影はオレ目掛け飛びかかり、そのままオレの口を塞ぐと喉元にナイフを突き立てる。
「んんっ!?」
「動くな。ホープの領主」
暗がりで顔ははっきりとは見えなかったが、それは全身を黒づくめで覆ったいかにも忍者という風貌の少女であった。
黒いマフラーで口元は見えず、少女はオレを押し倒したまま淡々と呟く。
「貴様が持つ街やダンジョンを創生する通貨をもらおう」
通貨? もしかして日本円……じゃなくて、神の通貨のことか?
咄嗟にそう思うオレに対し、少女は「早くしろ。さもなくばただでは済まさんぞ」と脅してくる。
こ、これはマズイ。目が本気だ。
仕方ない、こうなったら通貨を出すしか……とオレがズボンに隠した通貨に手を伸ばした瞬間であった。
目の前でオレを押し倒していた少女の体が壁際に吹き飛んだのは。
「がッ!?」
「え?」
口から血を流し、片膝をつく少女。
一体何がとオレが思うより早く部屋の隅から現れる人影があった。
「そこまでだぞ、狼藉者」
見るとそこにはいつになく毛を逆立てたケルちゃんの姿があった。
というか、いつからそこに……?
「ケルはご主人様に夜這いをするべく、いつでも待機している所存。でもご主人様がお疲れの日はいつもこうして部屋の隅でご主人様の寝顔を見ながら熟睡するのです。つまりケルはこの館における夜這いのスペシャリスト。そのケルを差し置いて勝手に部屋に夜這いに来るなど、どこの誰だか知りませんが不届き千万ー!」
とよくわからないことを言っている。
というか、ケルちゃんマジで毎晩部屋の隅でオレに夜這いする機会伺ってたの?
一方の吹き飛ばされた忍者の少女は先ほどのケルちゃんの一撃に大ダメージを受けたのかヨロヨロとした様子で立ち上がるが、戦意は失っておらずナイフをケルちゃんに向け、構える。
「ふんっ、まだ懲りずにご主人様に夜這いするつもりか。そのような真似は断固させないぞ」
「いや、あの、ケルちゃん。その子、夜這いに来たわけじゃないと思うけど……」
一応、ケルちゃんの誤解を解いておこうと、そう口にするが、ケルちゃんは「わかってますよー」と軽く返答する。
「というか昼間から気づいていたんですよねー。ケルやご主人様を見ている視線に」
「へ? そうなの?」
思わぬケルちゃんの発言に呆気にとられるオレ。
一方の忍者少女はその発言に驚いたのか胸元から小さな筒のようなものを出し、それを口にくわえ音を鳴らす。
僅かに空気が振動したような細かい音であったが、おそらく仲間に合図を送る何かだったのだろう。
その証拠にオレの部屋の扉が開かれ、その向こうから複数の影がこの場に躍り出る。
思わぬ援軍にオレは焦り、忍者少女は笑みを浮かべるが、しかし――
「残念ですが館の周囲に潜んでいたお仲間なら先に我々が気絶させて置きましたよ」
「!?」
開いた扉の先から現れたのはオレの見知った顔。
セバス、ガーネット、アメジスト、アクアマリンの四人であった。
その証拠にセバスは背中に担いでいた黒装束の男をそのまま床に下ろすと、それを見ていた忍者少女がこれまでにない動揺をあらわにする。
「くッ!?」
思わぬ展開に焦る少女。
そして、やけくそとでも言うべきか、そのままオレ目掛けナイフを手に飛びかかるが、それをケルちゃんが許すはずがない。
即座にダッシュをすると少女の眼前に移動し、そのまま腹に渾身の一撃を浴びせると、それを受けた少女は悶絶。そのまま床に倒れ、戦闘は終了した。
「け、ケルちゃん。さ、さすがに殺してないよね?」
「大丈夫ですよ。ケルだってさすがに手加減しています」
そう言いつつも少女は悶絶したまま、起き上がる様子はない。
ううむ、いくらオレを狙ってきた敵とは言え、少しだけ哀れだ。
◇ ◇ ◇
「さて、それでは話してもらいましょうか」
「…………」
あれから忍びの少女を含め、外に潜んでいたと思わしき黒装束全員を縄で縛った後、そいつらをひとつの部屋にまとめ、セバスが尋問を開始する。
ちなみにオレをはじめとするケルちゃんもその尋問の様子を見ている。
「おそらく帝国の刺客でしょう? 目的はこちらのトオル様の命……いえ、あの方が持つ通貨ですか?」
「…………」
しかし、忍び達はセバスからの質問に答えない。
うーん、普通に考えればこいつらは帝国からの刺客だと思うのだが、いかんせん証拠がない。
仮にオレ達がこいつらを帝国につきだしたところで「そんな奴らは知らん」と切り捨てられれば終わり。というか、確実にそうなるだろう。
「では、こうしましょうか。あなた達が全てを話してくれるのなら我々はあなた達が雇われた以上の大金を支払いましょう。それだけではなく、望むものはなんでも用意しましょう」
そのセバスの発言に何人かの黒装束が反応したのを見た。
なるほど、さすがはセバス。
こうした連中に拷問を仕掛けても、おそらくは無意味。だが、逆に雇用主以上の条件でこちらに雇えば、案外下るかもしれない。
思わぬ搦手にナイスと思うオレであったが。
「無駄だな。我らは最初から消耗品。我らをどうにかするなど最初から不可能だ」
そういったのは先ほどオレを襲った忍びの少女であった。
その顔はこの状況に対する絶望にも、先ほどのセバスに対する希望にも満ちていなかった。
ただ淡々とこの状況を受け入れている虚無の表情であった。
「ほお、それは一体どういう意味でしょうか?」
問いかけるセバスに少女は僅かに首を動かす。
そこには黒いマフラーに隠れて、首にかけられたある物――首輪のようなものが見えた。
「それは?」
「奴隷首輪。一度つけられれば主以外に外すことは出来ない。そして、この首輪がある限り、我らの行動は全て主によって管理、制限される」
淡々と、だが少女は諦観に満ちた感情でつぶやいた。
なるほど。そういうことか。
おそらくは何らかのマジックアイテムなのだろうが、それがある以上、彼女達に自由はない。こちらの要求に応じたくても応じられない。
つまりこうなった以上、彼女達の残された道は自害のみ。
確かにこれでは消耗品だ。
少女の告げた意味に納得したオレはそれまで彼女達の尋問に当たらせていたセバスを下がらせる。
その後、全ての黒装束達の首元を確認するが、やはり同じような首輪が付けられている。
帝国はこんな人権を踏みにじるようなことをやっているのか……。
いや、オレが知らないだけで、この世界ではそれが当然なのかもしれない。だとしても、あまりいい気分はしない。
黒装束達の首元の確認を終えた後、オレはセバスやケルちゃん達の方を振り向く。
これをするには彼女達の許可がいる。だが、果たしてオレを襲ったこいつらにそんなことをするのを許してくれるだろうかと彼女達の顔を見ると、
「わかってますよ、ご主人様」
「我々はトオル様の意思を尊重します」
「ケルちゃん、セバス」
見ると、彼女達はすでに納得したように笑みを浮かべていた。
さすがにオレが生み出した存在だけあって、こちらの考えはお見通しだったようだ。ならば、遠慮はいらない。
オレは彼女達の許可を得ると、ポケットから神の通貨を取り出し、それを目の前の黒装束達に使った。
館に戻り、料理を食べお風呂に入った後、オレはそのままベッドに大の字で寝転がる。
今日はいろいろと疲れた。
帝国側の来訪にダンジョンの使用許可。それに街への滞在。
それに伴う新たなホテル街の創生、ダンジョンの創生。
あと街中で王国側と帝国側の人間が問題を起こさないようにギルドの方に連絡をして、その対応を任せた。
明日からは王国側に新しいダンジョンの提供をして、帝国側にもダンジョンの案内をしないと。
うーん、やることたくさんだわー。
そう思いながら目を瞑ろうとした瞬間、
「……ん?」
ふと部屋の端に動く影を見た。
なんだろうか? もしかしてまたケルちゃんか誰かが夜這いに来たのか? と思ったら、その影はオレ目掛け飛びかかり、そのままオレの口を塞ぐと喉元にナイフを突き立てる。
「んんっ!?」
「動くな。ホープの領主」
暗がりで顔ははっきりとは見えなかったが、それは全身を黒づくめで覆ったいかにも忍者という風貌の少女であった。
黒いマフラーで口元は見えず、少女はオレを押し倒したまま淡々と呟く。
「貴様が持つ街やダンジョンを創生する通貨をもらおう」
通貨? もしかして日本円……じゃなくて、神の通貨のことか?
咄嗟にそう思うオレに対し、少女は「早くしろ。さもなくばただでは済まさんぞ」と脅してくる。
こ、これはマズイ。目が本気だ。
仕方ない、こうなったら通貨を出すしか……とオレがズボンに隠した通貨に手を伸ばした瞬間であった。
目の前でオレを押し倒していた少女の体が壁際に吹き飛んだのは。
「がッ!?」
「え?」
口から血を流し、片膝をつく少女。
一体何がとオレが思うより早く部屋の隅から現れる人影があった。
「そこまでだぞ、狼藉者」
見るとそこにはいつになく毛を逆立てたケルちゃんの姿があった。
というか、いつからそこに……?
「ケルはご主人様に夜這いをするべく、いつでも待機している所存。でもご主人様がお疲れの日はいつもこうして部屋の隅でご主人様の寝顔を見ながら熟睡するのです。つまりケルはこの館における夜這いのスペシャリスト。そのケルを差し置いて勝手に部屋に夜這いに来るなど、どこの誰だか知りませんが不届き千万ー!」
とよくわからないことを言っている。
というか、ケルちゃんマジで毎晩部屋の隅でオレに夜這いする機会伺ってたの?
一方の吹き飛ばされた忍者の少女は先ほどのケルちゃんの一撃に大ダメージを受けたのかヨロヨロとした様子で立ち上がるが、戦意は失っておらずナイフをケルちゃんに向け、構える。
「ふんっ、まだ懲りずにご主人様に夜這いするつもりか。そのような真似は断固させないぞ」
「いや、あの、ケルちゃん。その子、夜這いに来たわけじゃないと思うけど……」
一応、ケルちゃんの誤解を解いておこうと、そう口にするが、ケルちゃんは「わかってますよー」と軽く返答する。
「というか昼間から気づいていたんですよねー。ケルやご主人様を見ている視線に」
「へ? そうなの?」
思わぬケルちゃんの発言に呆気にとられるオレ。
一方の忍者少女はその発言に驚いたのか胸元から小さな筒のようなものを出し、それを口にくわえ音を鳴らす。
僅かに空気が振動したような細かい音であったが、おそらく仲間に合図を送る何かだったのだろう。
その証拠にオレの部屋の扉が開かれ、その向こうから複数の影がこの場に躍り出る。
思わぬ援軍にオレは焦り、忍者少女は笑みを浮かべるが、しかし――
「残念ですが館の周囲に潜んでいたお仲間なら先に我々が気絶させて置きましたよ」
「!?」
開いた扉の先から現れたのはオレの見知った顔。
セバス、ガーネット、アメジスト、アクアマリンの四人であった。
その証拠にセバスは背中に担いでいた黒装束の男をそのまま床に下ろすと、それを見ていた忍者少女がこれまでにない動揺をあらわにする。
「くッ!?」
思わぬ展開に焦る少女。
そして、やけくそとでも言うべきか、そのままオレ目掛けナイフを手に飛びかかるが、それをケルちゃんが許すはずがない。
即座にダッシュをすると少女の眼前に移動し、そのまま腹に渾身の一撃を浴びせると、それを受けた少女は悶絶。そのまま床に倒れ、戦闘は終了した。
「け、ケルちゃん。さ、さすがに殺してないよね?」
「大丈夫ですよ。ケルだってさすがに手加減しています」
そう言いつつも少女は悶絶したまま、起き上がる様子はない。
ううむ、いくらオレを狙ってきた敵とは言え、少しだけ哀れだ。
◇ ◇ ◇
「さて、それでは話してもらいましょうか」
「…………」
あれから忍びの少女を含め、外に潜んでいたと思わしき黒装束全員を縄で縛った後、そいつらをひとつの部屋にまとめ、セバスが尋問を開始する。
ちなみにオレをはじめとするケルちゃんもその尋問の様子を見ている。
「おそらく帝国の刺客でしょう? 目的はこちらのトオル様の命……いえ、あの方が持つ通貨ですか?」
「…………」
しかし、忍び達はセバスからの質問に答えない。
うーん、普通に考えればこいつらは帝国からの刺客だと思うのだが、いかんせん証拠がない。
仮にオレ達がこいつらを帝国につきだしたところで「そんな奴らは知らん」と切り捨てられれば終わり。というか、確実にそうなるだろう。
「では、こうしましょうか。あなた達が全てを話してくれるのなら我々はあなた達が雇われた以上の大金を支払いましょう。それだけではなく、望むものはなんでも用意しましょう」
そのセバスの発言に何人かの黒装束が反応したのを見た。
なるほど、さすがはセバス。
こうした連中に拷問を仕掛けても、おそらくは無意味。だが、逆に雇用主以上の条件でこちらに雇えば、案外下るかもしれない。
思わぬ搦手にナイスと思うオレであったが。
「無駄だな。我らは最初から消耗品。我らをどうにかするなど最初から不可能だ」
そういったのは先ほどオレを襲った忍びの少女であった。
その顔はこの状況に対する絶望にも、先ほどのセバスに対する希望にも満ちていなかった。
ただ淡々とこの状況を受け入れている虚無の表情であった。
「ほお、それは一体どういう意味でしょうか?」
問いかけるセバスに少女は僅かに首を動かす。
そこには黒いマフラーに隠れて、首にかけられたある物――首輪のようなものが見えた。
「それは?」
「奴隷首輪。一度つけられれば主以外に外すことは出来ない。そして、この首輪がある限り、我らの行動は全て主によって管理、制限される」
淡々と、だが少女は諦観に満ちた感情でつぶやいた。
なるほど。そういうことか。
おそらくは何らかのマジックアイテムなのだろうが、それがある以上、彼女達に自由はない。こちらの要求に応じたくても応じられない。
つまりこうなった以上、彼女達の残された道は自害のみ。
確かにこれでは消耗品だ。
少女の告げた意味に納得したオレはそれまで彼女達の尋問に当たらせていたセバスを下がらせる。
その後、全ての黒装束達の首元を確認するが、やはり同じような首輪が付けられている。
帝国はこんな人権を踏みにじるようなことをやっているのか……。
いや、オレが知らないだけで、この世界ではそれが当然なのかもしれない。だとしても、あまりいい気分はしない。
黒装束達の首元の確認を終えた後、オレはセバスやケルちゃん達の方を振り向く。
これをするには彼女達の許可がいる。だが、果たしてオレを襲ったこいつらにそんなことをするのを許してくれるだろうかと彼女達の顔を見ると、
「わかってますよ、ご主人様」
「我々はトオル様の意思を尊重します」
「ケルちゃん、セバス」
見ると、彼女達はすでに納得したように笑みを浮かべていた。
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