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18 担当からの電話
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『この世のあやかし全て――このオレが見つけ出し、あやかしの里へと戻してやろう!』
『新番組! あやかしロマンス! このあとすぐ!』
「おおおおおー! 見ろ! 佳祐! あやつの漫画がとうとうアニメで放映されるぞー!」
「だな。オレらがアシスタントした最新号の評判もいいみたいだし、アニメ放送に合わせていいスタートダッシュきれて南雲も喜んでるだろう」
あれからしばらく。
佳祐と刑部姫は時折、南雲から頼まれたヘルプの仕事をしつつ、空いた時間で自分達の漫画を描いたり、画力アップに勤しんでいた。
その合間に刑部姫はこのようにアニメを見たり、漫画を見たりの日々も繰り返している。
(まあ、漫画の教科書は漫画って言うし。実際、最初は短調だった刑部姫のコマ割りや構図もここしばらくの練習でだいぶアップした)
佳祐の考えのとおり、刑部姫の画力はすでにプロレベルに達していた。
佳祐のレベルはとっくの昔に抜き去っており、正直もう雑誌で連載してもおかしくないレベルになっていた。
それには本人の努力の成果もあったが、時折空いた時間にて南雲が刑部姫へのアドバイスをしてくれたことも大きかった。
南雲も刑部姫の才能を認めているため、彼女の画力アップにつながるヒントを時折示してくれる。
しかし、やはりというべきか刑部姫本人はいくら画力がアップしても自身で物語を生み出すことはできず、つい先日もネームに挑戦しようとしたが、すぐに挫折し「やはり話は佳祐が考えてくれないとな!」という結論に至った。
(……今はそれでいいんだが、もしも前に南雲が言ったように刑部姫が一人で漫画を描けるようになったらオレの存在は……)
そんな暗くなることを考える佳祐であったが、それとは対照的に刑部姫はテレビであっている南雲原作のアニメ『あやかしロマンス』に夢中であった。
『これがあやかし、雪女か! 雪女! なぜお前は人の里に現れた!』
『私は人に害を成すために現れたのではありません……ただ好きな人に会いたい……その一心でここへ参ったのです』
『好きな人だと? それは一体……』
『そ、それは……』
「おお、アニメではあのシーンをここに持ってくるのか。うむ、漫画で先の展開を知っているはずなのにこうしてアニメで見ると始めて見るかのような面白さじゃ! のう、佳祐。わらわ達の作品もいつかこうしてアニメして共に見ようぞ!」
「ああ、そうだな。けれど、そのためにはまずは漫画を連載させないとな」
そう言って無邪気な笑みを浮かべる刑部姫に対し佳祐はそう答える。
そして、佳祐もまた刑部姫と共にアニメを視聴しようとしたその時、
『プルルルルルルルル』
「ん、電話か?」
突然の電話に驚く佳祐。見るとそこに映った電話先の相手は担当であった。
「これ美和さん!? まさか……連載のことか!?」
「な、なに!? 連載じゃと!?」
慌てて電話に出る佳祐。それに同じく刑部姫も慌てた様子でテレビを消し、佳祐のすぐ傍に移動する。
『やあ、久しぶりー。佳祐先生。いやー、南雲先生へのヘルプありがとうねー。向こうの担当も感謝してたよ。なにやら君が南雲先生のところにヘルプに行ってから南雲先生の原稿……というか話が一気に面白くなったとか。南雲先生も君にはお礼を言っておいてくれって言ってたよー』
「はあ、それはもうこちらこそ」
要件はそれだけなのだろうかと内心がっかりする佳祐だったが、続く担当のセリフに心が沸き立つ。
『ところで以前君から預かったあの原稿なんだけど、先日の連載会議に出したよー』
「ほ、本当ですか!? そ、それで結果は、結果は!?」
思わず大声で電話先の美和に尋ねる佳祐。
刑部姫もまた佳祐の隣で今か今かとその結果を待っている。
『聞いて驚くなよ。なんと――!』
そうして告げられた美和よりの結果は――。
『新番組! あやかしロマンス! このあとすぐ!』
「おおおおおー! 見ろ! 佳祐! あやつの漫画がとうとうアニメで放映されるぞー!」
「だな。オレらがアシスタントした最新号の評判もいいみたいだし、アニメ放送に合わせていいスタートダッシュきれて南雲も喜んでるだろう」
あれからしばらく。
佳祐と刑部姫は時折、南雲から頼まれたヘルプの仕事をしつつ、空いた時間で自分達の漫画を描いたり、画力アップに勤しんでいた。
その合間に刑部姫はこのようにアニメを見たり、漫画を見たりの日々も繰り返している。
(まあ、漫画の教科書は漫画って言うし。実際、最初は短調だった刑部姫のコマ割りや構図もここしばらくの練習でだいぶアップした)
佳祐の考えのとおり、刑部姫の画力はすでにプロレベルに達していた。
佳祐のレベルはとっくの昔に抜き去っており、正直もう雑誌で連載してもおかしくないレベルになっていた。
それには本人の努力の成果もあったが、時折空いた時間にて南雲が刑部姫へのアドバイスをしてくれたことも大きかった。
南雲も刑部姫の才能を認めているため、彼女の画力アップにつながるヒントを時折示してくれる。
しかし、やはりというべきか刑部姫本人はいくら画力がアップしても自身で物語を生み出すことはできず、つい先日もネームに挑戦しようとしたが、すぐに挫折し「やはり話は佳祐が考えてくれないとな!」という結論に至った。
(……今はそれでいいんだが、もしも前に南雲が言ったように刑部姫が一人で漫画を描けるようになったらオレの存在は……)
そんな暗くなることを考える佳祐であったが、それとは対照的に刑部姫はテレビであっている南雲原作のアニメ『あやかしロマンス』に夢中であった。
『これがあやかし、雪女か! 雪女! なぜお前は人の里に現れた!』
『私は人に害を成すために現れたのではありません……ただ好きな人に会いたい……その一心でここへ参ったのです』
『好きな人だと? それは一体……』
『そ、それは……』
「おお、アニメではあのシーンをここに持ってくるのか。うむ、漫画で先の展開を知っているはずなのにこうしてアニメで見ると始めて見るかのような面白さじゃ! のう、佳祐。わらわ達の作品もいつかこうしてアニメして共に見ようぞ!」
「ああ、そうだな。けれど、そのためにはまずは漫画を連載させないとな」
そう言って無邪気な笑みを浮かべる刑部姫に対し佳祐はそう答える。
そして、佳祐もまた刑部姫と共にアニメを視聴しようとしたその時、
『プルルルルルルルル』
「ん、電話か?」
突然の電話に驚く佳祐。見るとそこに映った電話先の相手は担当であった。
「これ美和さん!? まさか……連載のことか!?」
「な、なに!? 連載じゃと!?」
慌てて電話に出る佳祐。それに同じく刑部姫も慌てた様子でテレビを消し、佳祐のすぐ傍に移動する。
『やあ、久しぶりー。佳祐先生。いやー、南雲先生へのヘルプありがとうねー。向こうの担当も感謝してたよ。なにやら君が南雲先生のところにヘルプに行ってから南雲先生の原稿……というか話が一気に面白くなったとか。南雲先生も君にはお礼を言っておいてくれって言ってたよー』
「はあ、それはもうこちらこそ」
要件はそれだけなのだろうかと内心がっかりする佳祐だったが、続く担当のセリフに心が沸き立つ。
『ところで以前君から預かったあの原稿なんだけど、先日の連載会議に出したよー』
「ほ、本当ですか!? そ、それで結果は、結果は!?」
思わず大声で電話先の美和に尋ねる佳祐。
刑部姫もまた佳祐の隣で今か今かとその結果を待っている。
『聞いて驚くなよ。なんと――!』
そうして告げられた美和よりの結果は――。
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