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29 あやかしからのアドバイス
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「わ、わらわがこの小説を漫画に……?」
「そうだ」
刑部姫の疑問に道山はそう一言を告げる。
しかし、刑部姫はとても信じられないといった様子のまま目の前の道山へと問いかける。
「な、なぜわらわなのじゃ……?」
「理由は一つ。お主の絵が儂の小説を漫画にするのに最も合っていたからじゃ」
シンプルだが、それゆえに他の理由はなく、そのハッキリとした答えに刑部姫はなおも戸惑う。
確かに自分は漫画を描きたくて、佳祐からそれを習い、これまでずっと漫画を描いた。
だが、それでも彼女の漫画の経験は浅く、それこそ画力も発展途上。
世の中にはそれこそ星の数ほど漫画家やその候補がいる中。その中で果たして自分が本当にこの小説を漫画として描くのに相応しいのか?
そんな己に対する分不相応な想いが湧き上がる。
「言っておくがお主が儂の知り合いだから頼んだのではない。儂は単純にお主のこの原稿を見て、儂の描きたい世界観に相応しいと思ったのじゃ。これは上手い下手ではない。言うなればそうじゃな……ちょうど良い外来語を使うなら『フィーリング』というやつか。それがお主と合った。故に自分には相応しくないとか、他にもっと適任がいるのでは? という考えは的外れじゃ。お主の返答は二つのみ。受けるか、それとも受けないかじゃ」
「…………」
道山からの宣言に刑部姫は思わず唇を噛み、目の前の小説を見つめながら思考する。
今、ここで二つ返事で肯けば、彼女は即座にデビューとなる。
それは現在の彼女の目標でもある漫画家になるという夢の実現にほかならない。
しかも、それがこのような面白い小説を漫画として描けるチャンスともなれば、この先に無いに等しい。
普通ならば、このようなチャンスを逃すはずがない。なのだが――
「……道山。すまぬ、それは受けられぬ」
「ほお」
しかし、刑部姫はその誘いに対し、首を横に振った。
そんな彼女の意外な答えに道山は驚いたような声を漏らす。
「なぜ断る? お主も漫画を描いて、それを編集部に出しているあたり、漫画家としてデビューしたいのであろう? ならば、これを受ければ即座にその夢が叶うのじゃぞ。なのになぜ断る」
「そ、それは……」
道山からの正論に言いよどむ刑部姫。だが、そんな彼女の代わりに道山は手元にある原稿を眺めながら答える。
「この原稿。お主以外に話を考えている原作者がいるようじゃな。よもや、そやつのために儂とは組めぬというつもりか?」
「………そ、そうじゃ」
道山からの問いに、刑部姫は必死に答える。
それを聞いた道山はその顔に深いシワを刻みながら、ある質問を投げかける。
「その原作者とやらお主と同じあやかしか? それとも人か?」
「…………人、です」
道山からの問いに僅かな沈黙の後、刑部姫は答える。
だが、それを聞いた瞬間、道山は痛快とばかりに腹を抱えて笑い出す。
「はっはっはっはっはっはっ! そうか、人か。ならば、安心じゃ」
「あ、安心……?」
突然の道山の笑いと「安心」という言葉に疑問符を浮かべる刑部姫。どういうことかと問いかけようとした瞬間、道山はあるセリフを突きつける。
「お主、その人間に利用されておるぞ」
「なっ!?」
思わぬその一言に刑部姫は一瞬固まる。が、すぐさま体を震えさせ、その顔に怒りの表情を見せる。
「どういう意味じゃ……ぬらりひょん……事と次第によってはわらわは貴様を――」
「まあ、待て。刑部姫。少し考えれば分かることであろう」
だが、そんな刑部姫に対し、道山は落ち着いた様子のまま懐にあった葉巻に火を点け、それを吸い始める。
「人間とは昔から我らあやかしを利用し、それを打ち捨て、迫害してきた者達ではないか。時代が変わってもそれは変わらぬ。忘れたのか、刑部姫よ? お主が最初にいた城、姫路城を追われた過去を」
「――――――」
その一言に刑部姫は、それまでまとっていた怒気を緩める。
彼女自身、それは忘れがたい記憶であり、そこを指摘されれば言い返せない。
だが、それでも彼女にはまだ譲れないものがあった。
「確かに姫路城の件はそうであった……。じゃが、佳祐は違う。あやつはわらわと共に漫画を描くと、漫画家を目指すと言ってくれた。わらわはあやつのそのまっすぐな言葉を信じ――」
「果たしてそうかな?」
しかし、道山はそれを否定する。
「その男は単にお主を利用しているだけではないのか。自分が成り上がるために」
「な、なにを言う!?」
思わぬ一言に食いつく刑部姫だが、そんな彼女を制止させながら道山は続ける。
「刑部姫よ。お主、漫画を描き始めてどのくらいじゃ?」
「ま、まだ三ヶ月程度じゃが……」
「ほお、それでこの上達か。素晴らしい。では、漫画についての知識はその男から習ったのか?」
「そ、そうじゃ。基礎はその者から、あとはわらわが自分で……」
「では聞くが、その者とお主が組んで漫画家を目指すこととなったらしいが……それ以後お主はその者から漫画における『話の書き方』を習ったか?」
「……は?」
思わぬ質問に顔をしかめる刑部姫。それが一体なんの関係があるのかという顔であったが、そこに道山は更なる追い打ちをかける。
「まあ、普通なら教える必要ないな。その者が話を考え、お主が絵を描く。そうした『構図』が出来上がっているのなら、その者はお主に“絵だけを描かせれば良い”のじゃ。自分は話だけを考えて、お主に絵を任せる。じゃが、考えたことはないか? 漫画において最も重要なのは絵じゃ。それをうまく描ける技量と才能。お主はそれを持っておる。ならば、あとはそこに話を作る力さえあればお主は一人でも漫画家として完成される。なのに、なぜその男はそうせず、自分と組もうとお主を誘ったのじゃろうな」
「……何が言いたいのじゃ」
道山の蛇のように絡みつく言い回しに苛立った刑部姫がそう問いかけ、道山は口元に笑みを浮かべ答える。
「つまり、その者は自分が漫画家として成功するためにお主の『絵』を『画力』のみを利用しておるのじゃ。自分は話だけを考えて、あとはお主に丸投げ。楽な話じゃのぉ。当然じゃ、漫画において最も制作に時間がかかるのは作画なのじゃから。それをお主に丸投げすれば、その男は楽に漫画家として食っていける。その証拠にお主に話作りの基礎さえ教えぬのが、それを裏付けているのではないのか? 自分の手元において、一生自分の代わりに絵だけを描かせようと」
「そ、それは違う! わらわが自分からあやつと組みたいと言ったのじゃ! そ、それに話作りもわらわは少し習ったがあやつのようにはうまくいかない! あやつの話をわらわが絵にする! それが一番いいのじゃ! だ、だから、だから……!」
「ほお、話作りが上手くいかないと? それは当然じゃ。そんなすぐにうまくいくわけがなかろう。だが、それを理由に、お主に教えることをやめて、画力の追求のみを任せているのはやはりおかしくはないか? お主を利用し、連載を勝ち取ろうとしているだけだろう? そやつも所詮、今までお主をいいように扱ってきた人間と何ら変わらぬのではないのか」
「ち、違う……! そ、それは違う……!」
道山のセリフを必死に否定する刑部姫。
だが、その顔には僅かな疑問、疑惑が浮かび上がり、それを道山はどこか楽しげに見ていた。
「刑部姫よ。人間と組むなど信頼できぬぞ。どうせ組むのならあやかし同士で組んだ方が楽じゃぞ。少なくとも儂とお主は旧知の仲。儂もお主になら自分の小説を任せられる。これは利用ではなく、信頼じゃ。どうかのぉ?」
そう言って、自らの小説を差し出す道山。
それを前に僅かに刑部姫の表情が揺らぐが、すぐさま首を振ると立ち上がる。
「――ッ、は、話はこれまでじゃ! わらわは佳祐と組む! お主と組む気はない!!」
「ふむ、そうか」
そうして足早に立ち去ろうとする刑部姫であったが、その背中に道山が声をかけ、振り向いた刑部姫に一枚の名刺を渡す。
「そこに儂が住んでいる現在の屋敷が書かれている。もしも、気が向いたら尋ねるがよい」
「…………」
受け取った名刺をその場で破ろうとする刑部姫だが、なぜだか指が止まり、それをそのままポケットへとしまう。
そのまま扉を開け、部屋を出て行く刑部姫の背中を道山は含みのある笑みで見つめていた。
「そうだ」
刑部姫の疑問に道山はそう一言を告げる。
しかし、刑部姫はとても信じられないといった様子のまま目の前の道山へと問いかける。
「な、なぜわらわなのじゃ……?」
「理由は一つ。お主の絵が儂の小説を漫画にするのに最も合っていたからじゃ」
シンプルだが、それゆえに他の理由はなく、そのハッキリとした答えに刑部姫はなおも戸惑う。
確かに自分は漫画を描きたくて、佳祐からそれを習い、これまでずっと漫画を描いた。
だが、それでも彼女の漫画の経験は浅く、それこそ画力も発展途上。
世の中にはそれこそ星の数ほど漫画家やその候補がいる中。その中で果たして自分が本当にこの小説を漫画として描くのに相応しいのか?
そんな己に対する分不相応な想いが湧き上がる。
「言っておくがお主が儂の知り合いだから頼んだのではない。儂は単純にお主のこの原稿を見て、儂の描きたい世界観に相応しいと思ったのじゃ。これは上手い下手ではない。言うなればそうじゃな……ちょうど良い外来語を使うなら『フィーリング』というやつか。それがお主と合った。故に自分には相応しくないとか、他にもっと適任がいるのでは? という考えは的外れじゃ。お主の返答は二つのみ。受けるか、それとも受けないかじゃ」
「…………」
道山からの宣言に刑部姫は思わず唇を噛み、目の前の小説を見つめながら思考する。
今、ここで二つ返事で肯けば、彼女は即座にデビューとなる。
それは現在の彼女の目標でもある漫画家になるという夢の実現にほかならない。
しかも、それがこのような面白い小説を漫画として描けるチャンスともなれば、この先に無いに等しい。
普通ならば、このようなチャンスを逃すはずがない。なのだが――
「……道山。すまぬ、それは受けられぬ」
「ほお」
しかし、刑部姫はその誘いに対し、首を横に振った。
そんな彼女の意外な答えに道山は驚いたような声を漏らす。
「なぜ断る? お主も漫画を描いて、それを編集部に出しているあたり、漫画家としてデビューしたいのであろう? ならば、これを受ければ即座にその夢が叶うのじゃぞ。なのになぜ断る」
「そ、それは……」
道山からの正論に言いよどむ刑部姫。だが、そんな彼女の代わりに道山は手元にある原稿を眺めながら答える。
「この原稿。お主以外に話を考えている原作者がいるようじゃな。よもや、そやつのために儂とは組めぬというつもりか?」
「………そ、そうじゃ」
道山からの問いに、刑部姫は必死に答える。
それを聞いた道山はその顔に深いシワを刻みながら、ある質問を投げかける。
「その原作者とやらお主と同じあやかしか? それとも人か?」
「…………人、です」
道山からの問いに僅かな沈黙の後、刑部姫は答える。
だが、それを聞いた瞬間、道山は痛快とばかりに腹を抱えて笑い出す。
「はっはっはっはっはっはっ! そうか、人か。ならば、安心じゃ」
「あ、安心……?」
突然の道山の笑いと「安心」という言葉に疑問符を浮かべる刑部姫。どういうことかと問いかけようとした瞬間、道山はあるセリフを突きつける。
「お主、その人間に利用されておるぞ」
「なっ!?」
思わぬその一言に刑部姫は一瞬固まる。が、すぐさま体を震えさせ、その顔に怒りの表情を見せる。
「どういう意味じゃ……ぬらりひょん……事と次第によってはわらわは貴様を――」
「まあ、待て。刑部姫。少し考えれば分かることであろう」
だが、そんな刑部姫に対し、道山は落ち着いた様子のまま懐にあった葉巻に火を点け、それを吸い始める。
「人間とは昔から我らあやかしを利用し、それを打ち捨て、迫害してきた者達ではないか。時代が変わってもそれは変わらぬ。忘れたのか、刑部姫よ? お主が最初にいた城、姫路城を追われた過去を」
「――――――」
その一言に刑部姫は、それまでまとっていた怒気を緩める。
彼女自身、それは忘れがたい記憶であり、そこを指摘されれば言い返せない。
だが、それでも彼女にはまだ譲れないものがあった。
「確かに姫路城の件はそうであった……。じゃが、佳祐は違う。あやつはわらわと共に漫画を描くと、漫画家を目指すと言ってくれた。わらわはあやつのそのまっすぐな言葉を信じ――」
「果たしてそうかな?」
しかし、道山はそれを否定する。
「その男は単にお主を利用しているだけではないのか。自分が成り上がるために」
「な、なにを言う!?」
思わぬ一言に食いつく刑部姫だが、そんな彼女を制止させながら道山は続ける。
「刑部姫よ。お主、漫画を描き始めてどのくらいじゃ?」
「ま、まだ三ヶ月程度じゃが……」
「ほお、それでこの上達か。素晴らしい。では、漫画についての知識はその男から習ったのか?」
「そ、そうじゃ。基礎はその者から、あとはわらわが自分で……」
「では聞くが、その者とお主が組んで漫画家を目指すこととなったらしいが……それ以後お主はその者から漫画における『話の書き方』を習ったか?」
「……は?」
思わぬ質問に顔をしかめる刑部姫。それが一体なんの関係があるのかという顔であったが、そこに道山は更なる追い打ちをかける。
「まあ、普通なら教える必要ないな。その者が話を考え、お主が絵を描く。そうした『構図』が出来上がっているのなら、その者はお主に“絵だけを描かせれば良い”のじゃ。自分は話だけを考えて、お主に絵を任せる。じゃが、考えたことはないか? 漫画において最も重要なのは絵じゃ。それをうまく描ける技量と才能。お主はそれを持っておる。ならば、あとはそこに話を作る力さえあればお主は一人でも漫画家として完成される。なのに、なぜその男はそうせず、自分と組もうとお主を誘ったのじゃろうな」
「……何が言いたいのじゃ」
道山の蛇のように絡みつく言い回しに苛立った刑部姫がそう問いかけ、道山は口元に笑みを浮かべ答える。
「つまり、その者は自分が漫画家として成功するためにお主の『絵』を『画力』のみを利用しておるのじゃ。自分は話だけを考えて、あとはお主に丸投げ。楽な話じゃのぉ。当然じゃ、漫画において最も制作に時間がかかるのは作画なのじゃから。それをお主に丸投げすれば、その男は楽に漫画家として食っていける。その証拠にお主に話作りの基礎さえ教えぬのが、それを裏付けているのではないのか? 自分の手元において、一生自分の代わりに絵だけを描かせようと」
「そ、それは違う! わらわが自分からあやつと組みたいと言ったのじゃ! そ、それに話作りもわらわは少し習ったがあやつのようにはうまくいかない! あやつの話をわらわが絵にする! それが一番いいのじゃ! だ、だから、だから……!」
「ほお、話作りが上手くいかないと? それは当然じゃ。そんなすぐにうまくいくわけがなかろう。だが、それを理由に、お主に教えることをやめて、画力の追求のみを任せているのはやはりおかしくはないか? お主を利用し、連載を勝ち取ろうとしているだけだろう? そやつも所詮、今までお主をいいように扱ってきた人間と何ら変わらぬのではないのか」
「ち、違う……! そ、それは違う……!」
道山のセリフを必死に否定する刑部姫。
だが、その顔には僅かな疑問、疑惑が浮かび上がり、それを道山はどこか楽しげに見ていた。
「刑部姫よ。人間と組むなど信頼できぬぞ。どうせ組むのならあやかし同士で組んだ方が楽じゃぞ。少なくとも儂とお主は旧知の仲。儂もお主になら自分の小説を任せられる。これは利用ではなく、信頼じゃ。どうかのぉ?」
そう言って、自らの小説を差し出す道山。
それを前に僅かに刑部姫の表情が揺らぐが、すぐさま首を振ると立ち上がる。
「――ッ、は、話はこれまでじゃ! わらわは佳祐と組む! お主と組む気はない!!」
「ふむ、そうか」
そうして足早に立ち去ろうとする刑部姫であったが、その背中に道山が声をかけ、振り向いた刑部姫に一枚の名刺を渡す。
「そこに儂が住んでいる現在の屋敷が書かれている。もしも、気が向いたら尋ねるがよい」
「…………」
受け取った名刺をその場で破ろうとする刑部姫だが、なぜだか指が止まり、それをそのままポケットへとしまう。
そのまま扉を開け、部屋を出て行く刑部姫の背中を道山は含みのある笑みで見つめていた。
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