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第2話 眠ること数百年、気づくと最強でした
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「……う、う~ん」
ゆっくりと閉じていた瞼が開く。
なんだろうか……体が重い。
いや、それだけではなく瞳に入るわずかな光があまりにも眩しい。
オレはなんとか上半身を起こし、閉じていた瞼を開くと瞳を何度も目で擦る。
あれ? オレ、どうしたんだ……?
ぼんやりとした意識の中でオレはゆっくりと周りを見渡す。
そこはまるで廃墟の一室。
あたりは埃や瓦礫だけでなく、植物の蔦が部屋中を覆っており、まるで見たことのない部屋が広がっていた。
ええと、ここはどこだ?
未だにぼんやりとした意識の中でオレは必死に頭を働かせる。
「あっ……」
そこで思い出した。
そうだ。オレは昨日、スキル『睡眠』を使って眠りに就いたんだ。
ということはここは昨日、オレや湊達が泊まったあの古びた塔の一室だ。
いや、待て。だとしたらおかしいとオレはすぐさま周囲を見渡す。
そこは昨日の一室とはあまりに様子が一変していた。
確かに大まかな間取りは同じだ。
だが、昨日はまるでなかった植物が部屋の中を覆っており、瓦礫や埃の数も明らかに増えている。
別の部屋に移されたとしか思えない様相の変貌。
「さては壮一あたりがオレを驚かせようと寝ている間に移動させたなぁ」
思えば修学旅行の時もオレが寝ている時、オレを隣の部屋に運んで、起きたら別のグループの部屋だったのをあとで見て笑っていたのを思い出した。
今回もその手のドッキリだろう。
そう思って立ち上がり、辺りを調べようとしたその時。
「ん?」
ふと足元に転がっている非常食の空が目に入る。
あれは……確か昨日、皆で食べた非常食。だが、数が多い。
そこに転がっているのは明らかに数人が一週間以上、ここで飲み食いした空だ。
なんだ? なんでこれだけの量の非常食が転がっているんだ?
首をかしげるオレであったが、その時ふと近くの机に見慣れない箱が置いてあるのが見えた。
「なんだこれ?」
それは両手に収まる程度の小さな箱だが、かなり豪華な作りであった。
こんな箱、昨日はなかったはずだが?
もしかしてこれも湊達のサプライズだろうか?
よく分からないままオレは箱の中を開ける。するとそこには一通の手紙が入っていた。
手に取るとそこには『真人へ、湊・花澄・壮一より』と書かれていた。
「? なんであいつら手紙なんて書いてるんだ?」
そう口にしながらオレは手紙の封を開け、中を確かめる。
すると、そこには信じられない事実が書かれていた。
『真人さんへ。この手紙は花澄が皆を代表して書いています。真人さんがスキル『睡眠』によって眠りについてから、もう半年が経過しています。真人さんは起きる気配がなく、私達は一旦この地を離れて、真人さんを目覚めさせる方法を探そうと思います』
「……え?」
書かれた内容に思わず間抜けな声を出すオレ。
半年?
いや、それってどういうこと?
嫌な予感がしつつもオレは慌てて続きを読む。
『幸い、先日取得した結界というスキルで真人さんがいるこの部屋を封印しておきます。これは一度結界を張ると術者か、あるいは中にいる者が外に出ない限り結界は消えません。もしも真人さんが目覚めた時、結界がそのままだったら何らかの理由で私達が真人さんのいるその場所に戻れなかったことを意味します。その場合は近くの街のホープスに向かってください。そこの領主様にここでの出来事を話しているので、きっと力になってくれるはずです』
「結界……ホープス……」
オレは手紙を持ったまま扉へと向かう。
すると扉には奇妙な虹色の光が漂っており、これが花澄が言っていた結界なのだろうと分かる。
オレは恐る恐るドアノブに手をかけて扉を開く。
すると次の瞬間、まばゆい光が扉の向こうから発せられ、この部屋そのものを覆っていた不可思議な力が消失したのを感じた。
今のが結界の消失か?
ということは花澄が言う通り、中にいたオレが外に出たから結界が解けた?
でも、それってオレが眠っている間、花澄達はここに戻れなかったってことか?
混乱する頭の中、オレは必死に状況を整理しながら部屋を出て、塔の外へと出る。
すると、そこには驚くべき光景が広がっていた。
「これは……」
そこに広がっていたのは森。
塔を囲むように背の高い樹がいくつも生えていた。
慌てて背後の塔を見ると、塔全体にも蔓や植物が生い茂っており、自然と一体となったその塔は遠くからは苔の生えた巨大な岩山にしか見えない。
なんだこれは……? どういうことだ?
昨日までここは平野だったはず。
塔にしても、こんなに植物に覆われてはいなかった。確かに古臭い塔ではあったが、いくらなんでも様変わりしすぎている。
「ちょっと待てよ……。オレは一体『睡眠』で一体どれだけ眠っていたんだ……?」
その考えに至った時、オレは思わず背筋がゾッとしたのを感じた。
花澄の手紙では半年オレは眠っていたと書かれていた。だが、それは最低半年ということ。
状況を見るにオレは半年どころか一年、いや数年……下手をしたら何十年と眠っていた可能性もある。
その瞬間、オレの頭をよぎったのは眠る前に見た湊、花澄、壮一ら親友の姿であった。
「皆は……皆は今どうしてるんだ!?」
慌ててオレが森を駆け出そうとした瞬間、木々の間から何かが現れる。
「ぐおおおおおおおおおお!!」
「なっ!? こ、こいつは!?」
それは赤い肌に二メートルを越す巨体。獰猛な牙に爪を持った亜人型の怪物オーガであった。
「ぐるるるッ!」
オーガはオレと目が合うと血走った瞳で睨みつける。
やばい! オーガと言えば、オレや湊、花澄達の五人でなんとか倒せるほどの強敵。いわばボス敵。
実際、先日のオーガ討伐の際には湊と壮一。あの二人の連携がなければ倒せなかった。
ましてや五人のパーティの中で一番レベルの低いオレではオーガを一人で倒すなど不可能……!
目覚めたばかりで何がなにやら分からない状況でこの遭遇。最悪すぎる……!
そう思い絶望に浸るオレにオーガは迷うことなく拳を振り下ろす。
「がああああああああああッ!!」
「う、うわあああああああああああ!!」
迫り来るオーガの拳を前にオレは咄嗟に両手をガードとして身を守る。
昨日までのオレであれば、そのままオーガに吹き飛ばされ最悪死んでいたであろう。だが、次の起きた出来事はまさにオレの範疇外であった。
「ぐおおおおおおおおッ!?」
「……え?」
渾身の拳を振り下ろしたはずのオーガ。だが、その攻撃は交差したオレの腕にはじかれ、その威力のまま後ろに吹き飛んだ。
なに? どういうこと?
見ると拳を振り下ろしたオーガの腕は明らかに折れており、信じられないと言った表情でオレを見て恐怖していた。
オレはその瞬間、恐る恐る自身のステータスを見る。
そこに映っていたのはまさに驚愕の真実。
『名前:斑鳩 真人 レベル:999 スキルポイント:10000』
…………はい?
思わず二度見、三度見する。
そこに映っていたのはレベル、スキルポイント共にカンストした眠っている内に最強になったオレのデータであった。
ゆっくりと閉じていた瞼が開く。
なんだろうか……体が重い。
いや、それだけではなく瞳に入るわずかな光があまりにも眩しい。
オレはなんとか上半身を起こし、閉じていた瞼を開くと瞳を何度も目で擦る。
あれ? オレ、どうしたんだ……?
ぼんやりとした意識の中でオレはゆっくりと周りを見渡す。
そこはまるで廃墟の一室。
あたりは埃や瓦礫だけでなく、植物の蔦が部屋中を覆っており、まるで見たことのない部屋が広がっていた。
ええと、ここはどこだ?
未だにぼんやりとした意識の中でオレは必死に頭を働かせる。
「あっ……」
そこで思い出した。
そうだ。オレは昨日、スキル『睡眠』を使って眠りに就いたんだ。
ということはここは昨日、オレや湊達が泊まったあの古びた塔の一室だ。
いや、待て。だとしたらおかしいとオレはすぐさま周囲を見渡す。
そこは昨日の一室とはあまりに様子が一変していた。
確かに大まかな間取りは同じだ。
だが、昨日はまるでなかった植物が部屋の中を覆っており、瓦礫や埃の数も明らかに増えている。
別の部屋に移されたとしか思えない様相の変貌。
「さては壮一あたりがオレを驚かせようと寝ている間に移動させたなぁ」
思えば修学旅行の時もオレが寝ている時、オレを隣の部屋に運んで、起きたら別のグループの部屋だったのをあとで見て笑っていたのを思い出した。
今回もその手のドッキリだろう。
そう思って立ち上がり、辺りを調べようとしたその時。
「ん?」
ふと足元に転がっている非常食の空が目に入る。
あれは……確か昨日、皆で食べた非常食。だが、数が多い。
そこに転がっているのは明らかに数人が一週間以上、ここで飲み食いした空だ。
なんだ? なんでこれだけの量の非常食が転がっているんだ?
首をかしげるオレであったが、その時ふと近くの机に見慣れない箱が置いてあるのが見えた。
「なんだこれ?」
それは両手に収まる程度の小さな箱だが、かなり豪華な作りであった。
こんな箱、昨日はなかったはずだが?
もしかしてこれも湊達のサプライズだろうか?
よく分からないままオレは箱の中を開ける。するとそこには一通の手紙が入っていた。
手に取るとそこには『真人へ、湊・花澄・壮一より』と書かれていた。
「? なんであいつら手紙なんて書いてるんだ?」
そう口にしながらオレは手紙の封を開け、中を確かめる。
すると、そこには信じられない事実が書かれていた。
『真人さんへ。この手紙は花澄が皆を代表して書いています。真人さんがスキル『睡眠』によって眠りについてから、もう半年が経過しています。真人さんは起きる気配がなく、私達は一旦この地を離れて、真人さんを目覚めさせる方法を探そうと思います』
「……え?」
書かれた内容に思わず間抜けな声を出すオレ。
半年?
いや、それってどういうこと?
嫌な予感がしつつもオレは慌てて続きを読む。
『幸い、先日取得した結界というスキルで真人さんがいるこの部屋を封印しておきます。これは一度結界を張ると術者か、あるいは中にいる者が外に出ない限り結界は消えません。もしも真人さんが目覚めた時、結界がそのままだったら何らかの理由で私達が真人さんのいるその場所に戻れなかったことを意味します。その場合は近くの街のホープスに向かってください。そこの領主様にここでの出来事を話しているので、きっと力になってくれるはずです』
「結界……ホープス……」
オレは手紙を持ったまま扉へと向かう。
すると扉には奇妙な虹色の光が漂っており、これが花澄が言っていた結界なのだろうと分かる。
オレは恐る恐るドアノブに手をかけて扉を開く。
すると次の瞬間、まばゆい光が扉の向こうから発せられ、この部屋そのものを覆っていた不可思議な力が消失したのを感じた。
今のが結界の消失か?
ということは花澄が言う通り、中にいたオレが外に出たから結界が解けた?
でも、それってオレが眠っている間、花澄達はここに戻れなかったってことか?
混乱する頭の中、オレは必死に状況を整理しながら部屋を出て、塔の外へと出る。
すると、そこには驚くべき光景が広がっていた。
「これは……」
そこに広がっていたのは森。
塔を囲むように背の高い樹がいくつも生えていた。
慌てて背後の塔を見ると、塔全体にも蔓や植物が生い茂っており、自然と一体となったその塔は遠くからは苔の生えた巨大な岩山にしか見えない。
なんだこれは……? どういうことだ?
昨日までここは平野だったはず。
塔にしても、こんなに植物に覆われてはいなかった。確かに古臭い塔ではあったが、いくらなんでも様変わりしすぎている。
「ちょっと待てよ……。オレは一体『睡眠』で一体どれだけ眠っていたんだ……?」
その考えに至った時、オレは思わず背筋がゾッとしたのを感じた。
花澄の手紙では半年オレは眠っていたと書かれていた。だが、それは最低半年ということ。
状況を見るにオレは半年どころか一年、いや数年……下手をしたら何十年と眠っていた可能性もある。
その瞬間、オレの頭をよぎったのは眠る前に見た湊、花澄、壮一ら親友の姿であった。
「皆は……皆は今どうしてるんだ!?」
慌ててオレが森を駆け出そうとした瞬間、木々の間から何かが現れる。
「ぐおおおおおおおおおお!!」
「なっ!? こ、こいつは!?」
それは赤い肌に二メートルを越す巨体。獰猛な牙に爪を持った亜人型の怪物オーガであった。
「ぐるるるッ!」
オーガはオレと目が合うと血走った瞳で睨みつける。
やばい! オーガと言えば、オレや湊、花澄達の五人でなんとか倒せるほどの強敵。いわばボス敵。
実際、先日のオーガ討伐の際には湊と壮一。あの二人の連携がなければ倒せなかった。
ましてや五人のパーティの中で一番レベルの低いオレではオーガを一人で倒すなど不可能……!
目覚めたばかりで何がなにやら分からない状況でこの遭遇。最悪すぎる……!
そう思い絶望に浸るオレにオーガは迷うことなく拳を振り下ろす。
「がああああああああああッ!!」
「う、うわあああああああああああ!!」
迫り来るオーガの拳を前にオレは咄嗟に両手をガードとして身を守る。
昨日までのオレであれば、そのままオーガに吹き飛ばされ最悪死んでいたであろう。だが、次の起きた出来事はまさにオレの範疇外であった。
「ぐおおおおおおおおッ!?」
「……え?」
渾身の拳を振り下ろしたはずのオーガ。だが、その攻撃は交差したオレの腕にはじかれ、その威力のまま後ろに吹き飛んだ。
なに? どういうこと?
見ると拳を振り下ろしたオーガの腕は明らかに折れており、信じられないと言った表情でオレを見て恐怖していた。
オレはその瞬間、恐る恐る自身のステータスを見る。
そこに映っていたのはまさに驚愕の真実。
『名前:斑鳩 真人 レベル:999 スキルポイント:10000』
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