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第34話 VS聖十騎士ミネルヴァ①
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「ここは……なんだ?」
転送陣にて移動したオレ達の前に広がったのは一面に咲いた花畑。
建物の中にも関わらず、そこには自然が溢れ、花や緑、樹や川。更には風の感覚まで感じられた。
まるで人工的に作られた森。あるいは自然。
城の中を転移し、まさかこのような場所がありとは思わず呆気にとられるオレであったが、しかし、この階層に来た瞬間、隣にいたアリアがこれまで見たこともない顔で一点を見つめていた。
「ほお、まさかここで来るとはな。なるほど、ただの反逆者というわけではなさそうじゃな」
アリアの見つめる先――そこには一人の少女が木陰に隠れるように背をあずけていた。
おそらくは次なる聖十騎士だろうと警戒を強めるオレを前に少女はその姿を表す。
「では、まず騎士としての名乗りをさせてもらうかのぉ。儂の名は聖十騎士ミネルヴァ・ミネスト。ここでお主達を止める者じゃ」
そう告げたのは銀色の髪をなびかせた浅黒い肌をした耳の尖った女性。
ダークエルフ、というやつだろうか?
身長はオレやアリアよりも低く、下手したらシュナよりも低いかも知れない。
エルフという種族ゆえか、可憐で線の細さは触れれば壊れそうな儚い印象を与える。
だが、彼女の姿を見た瞬間、隣にいるアリアの緊張がこれまでとは比べ物にならないほど膨れているのが見える。
よく見れば、その腕は細かく震えており、額には脂汗がにじみ出ていた。
「久しぶりじゃな、アリシア。こうして顔を合わせるのはお主を儂の専属騎士にして以来か」
「知り合いなのか? アリシア」
どういうことかと思わず問うと、そこから返ってきたのは意外な答えであった。
「あの人は現聖十騎士団の副統括にして、アタシの師匠と呼ぶべき存在よ」
現在の聖十騎士団の副リーダー。しかもアリシアの師匠だと?
見た目にはただの14,5歳くらいの儚い少女にしか見えないが、相手が異種族ということは先ほどのルルとネネのように見た目通りの年齢ではないのだろう。
なによりも副リーダーというのなら、その強さは今までオレが戦ってきた聖十騎士団の中でもトップクラスのはず。
オレはすぐさま剣を構えるが、しかし、それを遮るようにアリシアがオレの前に出る。
「待って、真人。あの人との戦い、アタシ一人に任せてもらえないかしら」
「なっ! なに言ってんだよ、アリア!」
思わぬ提案にオレはすぐさま掴みかかるが、しかしアリアは冷静な態度で返す。
「あの人の強さはアタシが知る限り、統括のギルバートにも引けを取らないわ。そんな奴と続けて戦えばアンタの体力――ううん、アンタの力の減少に繋がる。この城の最上階に控えている“相手”を考えるなら、アンタの力は少しでも温存しておくべきよ」
「アリア、お前……」
気づいていたのか。戦うたびにオレのレベルが減少していたことに。
おそらく、明確に感じたわけではないのだろうが、すでに彼女と戦った時よりオレのレベルは100以上も下がっている。
最大時のオレと戦った彼女だからこそ、オレの変化、違和感に気づいたのだろう。
確かにアリアの言う通り、これ以上の減少はなるべく控えたほうがいい。
恐らくここでオレが本気を出せば、彼女と、さらにその上にいるであろう聖十騎士団統括のギルバートを倒すことは可能だろう。
だが、問題はその先だ。
仮にもかつてこの世界を救い、神となったかつてのオレの仲間・俊。
あいつの今の実力を考えれば、これ以上レベルを下がるのは危険だ。
考えた末、オレはアリアの提案を受け入れ、この場を彼女に任せることにした。
「分かった。あいつの相手はお前に任せる。けど、お前が危なくなったらすぐにオレが出るからな」
「無用な心配よ。今のアタシなら師匠にも遅れは取らないわ」
そう言ってオレは彼女にバトンを渡し、シュナを守るように後ろに下がる。
一方、そんなオレ達のやり取りを興味深そうに見ていたミネルヴァはその顔に笑みを浮かべる。
「ふふふ、これは面白いのぉ。お主が儂の相手か、アリシアよ。かつてはこの儂に泥を被せることすらできなかったというのに」
「それはいつの話ですか、師匠。真名スキルを会得し、聖十騎士となってからアタシをあなたは知らないはずです。いつまでも師匠気取りで上に立たないでもらいますか」
そう言ってアリアはその手に真名スキル『命の剣』を生み出す。
それを見たミネルヴァは感心したように口笛を吹く。
「ほお、なかなか面白いスキルじゃの。さしずめ己の命を犠牲にしてでも守りたいものがあり、その願望をスキルに昇華したというところか。しかし、命をかけてまでお主が守りたいものがよもや、そこにいる巫女だとはな。いや、それともそっちの小僧なのか? もしやお主達、出来ておるのか?」
「そんなわけないでしょう!!」
冗談なのか本気なのかわからない彼女の問いにアリアは顔を真っ赤にして否定する。
というか、そこまでハッキリ言われるとオレもちょっと傷つくんだが。
「ははは、まあこの際、どちらでもよい。弟子の不始末は師である儂が自らそそごう」
そう言ってミネルヴァはその手に自身の身長よりも遥かに長い刀を手に取る。
一瞬、その鋭利な美しさに息を呑むアリアであったが、すぐさま『命の剣』を構え、自らの師と相対する。
それをミネルヴァも満足げに見つめながら告げる。
「それともう一つ教えておこう、アリシアよ。確かに儂は聖十騎士になってからの貴様の実力の変化を知らぬ。だが、貴様も儂の全てを知っているわけではあるまい。――見せてやろう、聖十騎士団の中でもギルバートの奴しか知らない儂の『真名スキル』をな」
転送陣にて移動したオレ達の前に広がったのは一面に咲いた花畑。
建物の中にも関わらず、そこには自然が溢れ、花や緑、樹や川。更には風の感覚まで感じられた。
まるで人工的に作られた森。あるいは自然。
城の中を転移し、まさかこのような場所がありとは思わず呆気にとられるオレであったが、しかし、この階層に来た瞬間、隣にいたアリアがこれまで見たこともない顔で一点を見つめていた。
「ほお、まさかここで来るとはな。なるほど、ただの反逆者というわけではなさそうじゃな」
アリアの見つめる先――そこには一人の少女が木陰に隠れるように背をあずけていた。
おそらくは次なる聖十騎士だろうと警戒を強めるオレを前に少女はその姿を表す。
「では、まず騎士としての名乗りをさせてもらうかのぉ。儂の名は聖十騎士ミネルヴァ・ミネスト。ここでお主達を止める者じゃ」
そう告げたのは銀色の髪をなびかせた浅黒い肌をした耳の尖った女性。
ダークエルフ、というやつだろうか?
身長はオレやアリアよりも低く、下手したらシュナよりも低いかも知れない。
エルフという種族ゆえか、可憐で線の細さは触れれば壊れそうな儚い印象を与える。
だが、彼女の姿を見た瞬間、隣にいるアリアの緊張がこれまでとは比べ物にならないほど膨れているのが見える。
よく見れば、その腕は細かく震えており、額には脂汗がにじみ出ていた。
「久しぶりじゃな、アリシア。こうして顔を合わせるのはお主を儂の専属騎士にして以来か」
「知り合いなのか? アリシア」
どういうことかと思わず問うと、そこから返ってきたのは意外な答えであった。
「あの人は現聖十騎士団の副統括にして、アタシの師匠と呼ぶべき存在よ」
現在の聖十騎士団の副リーダー。しかもアリシアの師匠だと?
見た目にはただの14,5歳くらいの儚い少女にしか見えないが、相手が異種族ということは先ほどのルルとネネのように見た目通りの年齢ではないのだろう。
なによりも副リーダーというのなら、その強さは今までオレが戦ってきた聖十騎士団の中でもトップクラスのはず。
オレはすぐさま剣を構えるが、しかし、それを遮るようにアリシアがオレの前に出る。
「待って、真人。あの人との戦い、アタシ一人に任せてもらえないかしら」
「なっ! なに言ってんだよ、アリア!」
思わぬ提案にオレはすぐさま掴みかかるが、しかしアリアは冷静な態度で返す。
「あの人の強さはアタシが知る限り、統括のギルバートにも引けを取らないわ。そんな奴と続けて戦えばアンタの体力――ううん、アンタの力の減少に繋がる。この城の最上階に控えている“相手”を考えるなら、アンタの力は少しでも温存しておくべきよ」
「アリア、お前……」
気づいていたのか。戦うたびにオレのレベルが減少していたことに。
おそらく、明確に感じたわけではないのだろうが、すでに彼女と戦った時よりオレのレベルは100以上も下がっている。
最大時のオレと戦った彼女だからこそ、オレの変化、違和感に気づいたのだろう。
確かにアリアの言う通り、これ以上の減少はなるべく控えたほうがいい。
恐らくここでオレが本気を出せば、彼女と、さらにその上にいるであろう聖十騎士団統括のギルバートを倒すことは可能だろう。
だが、問題はその先だ。
仮にもかつてこの世界を救い、神となったかつてのオレの仲間・俊。
あいつの今の実力を考えれば、これ以上レベルを下がるのは危険だ。
考えた末、オレはアリアの提案を受け入れ、この場を彼女に任せることにした。
「分かった。あいつの相手はお前に任せる。けど、お前が危なくなったらすぐにオレが出るからな」
「無用な心配よ。今のアタシなら師匠にも遅れは取らないわ」
そう言ってオレは彼女にバトンを渡し、シュナを守るように後ろに下がる。
一方、そんなオレ達のやり取りを興味深そうに見ていたミネルヴァはその顔に笑みを浮かべる。
「ふふふ、これは面白いのぉ。お主が儂の相手か、アリシアよ。かつてはこの儂に泥を被せることすらできなかったというのに」
「それはいつの話ですか、師匠。真名スキルを会得し、聖十騎士となってからアタシをあなたは知らないはずです。いつまでも師匠気取りで上に立たないでもらいますか」
そう言ってアリアはその手に真名スキル『命の剣』を生み出す。
それを見たミネルヴァは感心したように口笛を吹く。
「ほお、なかなか面白いスキルじゃの。さしずめ己の命を犠牲にしてでも守りたいものがあり、その願望をスキルに昇華したというところか。しかし、命をかけてまでお主が守りたいものがよもや、そこにいる巫女だとはな。いや、それともそっちの小僧なのか? もしやお主達、出来ておるのか?」
「そんなわけないでしょう!!」
冗談なのか本気なのかわからない彼女の問いにアリアは顔を真っ赤にして否定する。
というか、そこまでハッキリ言われるとオレもちょっと傷つくんだが。
「ははは、まあこの際、どちらでもよい。弟子の不始末は師である儂が自らそそごう」
そう言ってミネルヴァはその手に自身の身長よりも遥かに長い刀を手に取る。
一瞬、その鋭利な美しさに息を呑むアリアであったが、すぐさま『命の剣』を構え、自らの師と相対する。
それをミネルヴァも満足げに見つめながら告げる。
「それともう一つ教えておこう、アリシアよ。確かに儂は聖十騎士になってからの貴様の実力の変化を知らぬ。だが、貴様も儂の全てを知っているわけではあるまい。――見せてやろう、聖十騎士団の中でもギルバートの奴しか知らない儂の『真名スキル』をな」
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