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第35話 ドラゴンの国ドラグニア
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「ここがドラグニアか。結構暑いところなんだな」
「ドラゴン族は火山の近くに住むと言われています。天士様、あちらに山が見えますか? あそこが火山になっていて、そのためその周囲の気温も高くなっているのです」
「なるほど。そういうことか」
あれから数日。ドラゴン族との練習試合のため、オレ達はドラゴン族の招待に従い、ここドラグニアへと来ていた。
周りは岩肌に囲まれた堅牢な都市であり、街並みはオレ達がいた人族王国ルグレシアと同じかそれ以上だ。
都市の中には褐色肌の身長二メートルはある大柄な人物が多く歩いている。とはいえ、その見た目はまんまドラゴンが人型になった感じ。
近いところで言えばリザードマンと言えば伝わるだろうか。
とはいえ、その迫力はさすがはドラゴン族と呼ばれるだけはあり、頭から生えた巨大な角や、尻尾、更には背には生えた翼は力強く雄々しい感じがする。
少なくともオレがこの異世界で見てきた種族の中で、一番迫力のある種族と言っていい。
ちなみにメンバーは練習試合に参加するオレとセルゲイ、リーシャ。それにミーティアとあとオレのマネージャーをすると言い出したイノの五人である。
そうしてオレ達が周囲のドラゴン族達の威圧に気圧されながら街を歩いていると、正面から周りのドラゴン族達とは異なる高貴な衣装を着たドラゴン族の集団が姿を現す。
「お待ちしておりました。人族代表の天士様とそのチームでいらっしゃいますね」
「えっと、あなた達は?」
「これは失礼を。私達はドラゴン族の貴族です。そして、今回あなた方に練習試合を依頼した者達でもあります」
なるほど。早速のお出迎えか。
見るとオレ達の前にいるドラゴン達はどれも二メートルを越す巨体であり、その角や翼、尻尾なども立派であり、周りのドラゴン族達よりも鍛えられているのが分かる。
これは予想よりも強敵になるかもしれないとオレだけでなく隣に控えたセルゲイ、リーシャ達も身構えるが……。
「おっと、そうやる気にならないでください。私達はあくまでもチームを支えるスポンサー、マネージャーのようなものです。あなた達と戦う我らドラゴン族の代表選手はまた別にいます」
「なに?」
こいつらが相手ではないのか?
少なくともオレが見る限り、以前試合をした獣人族やオーガ達よりも彼らの方が上手に見える。
その彼らよりも代表選手は強いということなのか?
見るとセルゲイもそのことに驚いているのか息を飲んでいる様子が見られる。リーシャに至っては「こ、こいつらよりもデカイの相手にするのかよ……」とすでにビビり出している。
いやいや、落ち着け。いくら相手がでかくてもオレだって向こうに居た頃は外国の二メートルを越える選手とスポーツ勝負をしたことだってある。
ドラゴン族といえども、海外の二メートル選手と思えば怖くはないさ。多分……。
「では、早速選手達の待つホームへと案内いたします」
そう言って貴族服を着たドラゴン達に案内されるままオレ達は街の奥へと歩き出す。
やがて、しばらく歩き出す向こうに城とは別の巨大なドームようなものが広がり出す。
あれは……コロッセオ? いや、東京ドームのような巨大な丸く白い建物がそびえ立つ。
そのドームの扉を前に、先頭を歩いていたドラゴン達の足が止まる。
「お待たせしました。こちらに我らが代表選手がいます」
その一言と共にドームへと通じる扉が開かれ、オレ達は中に入る。
そこは以前、バズダルと戦った競技場以上の広さがあり、すでに周りの観客席にはこの国の住民と思わしきドラゴン族達が所狭しに座っていた。
そうして、オレ達が会場に姿を見せると、沸き立つような歓声が広がる。
「うおー! 来たぞー! あれが噂の人族の超人らしいぞー!」
「マジかよ! 見た目はただの華奢な人族じゃねえかー!」
「まあ、なんにしろ我らドラゴン族が誇るあの三人には勝てないさ!」
「オーガやミノタウロスでさえ、あの三人には敵わないからな!」
「おうとも! 今年の世界大会では我らドラゴン族の優勝で決まりよー!」
様々な叫び声の中、完全アウェーと化したオレ達は思わずその空気に飲まれそうになるが、オレはすぐさま気持ちを切り替えて、ドームの中心に立つ三人の影を見る。
あれがオレ達の対戦相手。
だが、その姿を確認した瞬間、オレは思わず息を飲んだ。
なぜならそこに映った三人の姿はオレ達が想像した屈強な選手達ではなく、むしろその真逆。
とてもドラゴン族とは思えない華奢で可憐な、とても可愛らしい三人の少女達の姿であった。
「ご紹介いたしましょう。彼女達こそ我らドラグニアが誇る無敗の三姉妹――ドラコ三姉妹です!」
それは身長おそよ百四十センチほどの活発そうな赤髪の少女と、笑顔を浮かべた金髪の物腰柔らかそうなお嬢様と、水色の髪をしたジト目の小学生にしか見えない幼女の三姉妹であった。
「ドラゴン族は火山の近くに住むと言われています。天士様、あちらに山が見えますか? あそこが火山になっていて、そのためその周囲の気温も高くなっているのです」
「なるほど。そういうことか」
あれから数日。ドラゴン族との練習試合のため、オレ達はドラゴン族の招待に従い、ここドラグニアへと来ていた。
周りは岩肌に囲まれた堅牢な都市であり、街並みはオレ達がいた人族王国ルグレシアと同じかそれ以上だ。
都市の中には褐色肌の身長二メートルはある大柄な人物が多く歩いている。とはいえ、その見た目はまんまドラゴンが人型になった感じ。
近いところで言えばリザードマンと言えば伝わるだろうか。
とはいえ、その迫力はさすがはドラゴン族と呼ばれるだけはあり、頭から生えた巨大な角や、尻尾、更には背には生えた翼は力強く雄々しい感じがする。
少なくともオレがこの異世界で見てきた種族の中で、一番迫力のある種族と言っていい。
ちなみにメンバーは練習試合に参加するオレとセルゲイ、リーシャ。それにミーティアとあとオレのマネージャーをすると言い出したイノの五人である。
そうしてオレ達が周囲のドラゴン族達の威圧に気圧されながら街を歩いていると、正面から周りのドラゴン族達とは異なる高貴な衣装を着たドラゴン族の集団が姿を現す。
「お待ちしておりました。人族代表の天士様とそのチームでいらっしゃいますね」
「えっと、あなた達は?」
「これは失礼を。私達はドラゴン族の貴族です。そして、今回あなた方に練習試合を依頼した者達でもあります」
なるほど。早速のお出迎えか。
見るとオレ達の前にいるドラゴン達はどれも二メートルを越す巨体であり、その角や翼、尻尾なども立派であり、周りのドラゴン族達よりも鍛えられているのが分かる。
これは予想よりも強敵になるかもしれないとオレだけでなく隣に控えたセルゲイ、リーシャ達も身構えるが……。
「おっと、そうやる気にならないでください。私達はあくまでもチームを支えるスポンサー、マネージャーのようなものです。あなた達と戦う我らドラゴン族の代表選手はまた別にいます」
「なに?」
こいつらが相手ではないのか?
少なくともオレが見る限り、以前試合をした獣人族やオーガ達よりも彼らの方が上手に見える。
その彼らよりも代表選手は強いということなのか?
見るとセルゲイもそのことに驚いているのか息を飲んでいる様子が見られる。リーシャに至っては「こ、こいつらよりもデカイの相手にするのかよ……」とすでにビビり出している。
いやいや、落ち着け。いくら相手がでかくてもオレだって向こうに居た頃は外国の二メートルを越える選手とスポーツ勝負をしたことだってある。
ドラゴン族といえども、海外の二メートル選手と思えば怖くはないさ。多分……。
「では、早速選手達の待つホームへと案内いたします」
そう言って貴族服を着たドラゴン達に案内されるままオレ達は街の奥へと歩き出す。
やがて、しばらく歩き出す向こうに城とは別の巨大なドームようなものが広がり出す。
あれは……コロッセオ? いや、東京ドームのような巨大な丸く白い建物がそびえ立つ。
そのドームの扉を前に、先頭を歩いていたドラゴン達の足が止まる。
「お待たせしました。こちらに我らが代表選手がいます」
その一言と共にドームへと通じる扉が開かれ、オレ達は中に入る。
そこは以前、バズダルと戦った競技場以上の広さがあり、すでに周りの観客席にはこの国の住民と思わしきドラゴン族達が所狭しに座っていた。
そうして、オレ達が会場に姿を見せると、沸き立つような歓声が広がる。
「うおー! 来たぞー! あれが噂の人族の超人らしいぞー!」
「マジかよ! 見た目はただの華奢な人族じゃねえかー!」
「まあ、なんにしろ我らドラゴン族が誇るあの三人には勝てないさ!」
「オーガやミノタウロスでさえ、あの三人には敵わないからな!」
「おうとも! 今年の世界大会では我らドラゴン族の優勝で決まりよー!」
様々な叫び声の中、完全アウェーと化したオレ達は思わずその空気に飲まれそうになるが、オレはすぐさま気持ちを切り替えて、ドームの中心に立つ三人の影を見る。
あれがオレ達の対戦相手。
だが、その姿を確認した瞬間、オレは思わず息を飲んだ。
なぜならそこに映った三人の姿はオレ達が想像した屈強な選手達ではなく、むしろその真逆。
とてもドラゴン族とは思えない華奢で可憐な、とても可愛らしい三人の少女達の姿であった。
「ご紹介いたしましょう。彼女達こそ我らドラグニアが誇る無敗の三姉妹――ドラコ三姉妹です!」
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