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黄昏時にピーッちゃんがやってきた(22)
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なん日かして、隆の親がやってきた。やはり水ようかんの箱をもってきた。今度は少しでかい。
「こちら様には本当にご迷惑ばかりかけて実にはずかしい話ばかりで申しわけございません。隆にきいたかもしれませんが、宅はこれから二人で、ベトナムへいきます。
ベトナムの知人が、仕事をどうしても手伝ってほしいというので、断りきれず行くことにしたんざんすの。
隆と水穂さんの結婚については、ほんの数か月ほど待っていただけないでしょうか。
勿論、子供は認知はいたしますし、責任はとりますが、すこしお金ができておちつきましてからきちんと責任をとりたいとおもいます。」
お金があってもなくても、人格というのはかわらないんだな。苦労したと聞いたから少しはましになっているかとおもえばこのありさまだ。登喜子はそう心でおもったが、なんだか、すっかりやつれた二人を前にして、何もいえず、
「わかりました。吉報をおまちいたしますので、水穂や隆君の事はうちに任せて、体にきをつけて行ってきてください」
体のおおきなご主人、奥さまのうしろで恥ずかしそうにしていたが、最後にきちんと頭をさげて立ち去っていった。
二人がかえったあとで、夫と登喜子は渋茶をすすりながら、
「やはりお金は必要なだけあれば、ないほうがしあわせだわ。欲はかかないようにしましょうね」
とはなしあった。ピーッちゃんが夫のひざの上でお米をツンツンついばんでいた。
登喜子はそれからさらに多忙になった。
寛実は入院している先生の仕事をかたがわりしていたし、子供の真理子ちゃんのこともあるので、登喜子が母親代わりに幼稚園の行事をいろいろ手つだわなくてはいけないのだ。
その日は幼稚園の懇談会があった。ひととおり、参観すると、かえりには、個人面談があった。
「真理子ちゃんの保護者の方ですよね。お母さんが入院しているのは存じています。卒園後の、進学についてですが、真理子ちゃんはどうなさいますか?前の希望ですと、私立の小学校希望となっていたんですが、、、。そうなりますと、そろそろ、塾にいかせませんと」
「そうなんですね。私は今日は代打できたのでよくわからないんです。明日にでも、病院にいってお母さまに会ってその辺を聞いてきます」
登喜子は汗をかきかき、真理子ちゃんをつれて幼稚園からかえってきた。
「真理子ちゃん明日ネ、トキちゃんバアーちゃんはあなたのお母さんに会いに病院にいくけど真理子ちゃんもいっしょにいく?」 つづく
「こちら様には本当にご迷惑ばかりかけて実にはずかしい話ばかりで申しわけございません。隆にきいたかもしれませんが、宅はこれから二人で、ベトナムへいきます。
ベトナムの知人が、仕事をどうしても手伝ってほしいというので、断りきれず行くことにしたんざんすの。
隆と水穂さんの結婚については、ほんの数か月ほど待っていただけないでしょうか。
勿論、子供は認知はいたしますし、責任はとりますが、すこしお金ができておちつきましてからきちんと責任をとりたいとおもいます。」
お金があってもなくても、人格というのはかわらないんだな。苦労したと聞いたから少しはましになっているかとおもえばこのありさまだ。登喜子はそう心でおもったが、なんだか、すっかりやつれた二人を前にして、何もいえず、
「わかりました。吉報をおまちいたしますので、水穂や隆君の事はうちに任せて、体にきをつけて行ってきてください」
体のおおきなご主人、奥さまのうしろで恥ずかしそうにしていたが、最後にきちんと頭をさげて立ち去っていった。
二人がかえったあとで、夫と登喜子は渋茶をすすりながら、
「やはりお金は必要なだけあれば、ないほうがしあわせだわ。欲はかかないようにしましょうね」
とはなしあった。ピーッちゃんが夫のひざの上でお米をツンツンついばんでいた。
登喜子はそれからさらに多忙になった。
寛実は入院している先生の仕事をかたがわりしていたし、子供の真理子ちゃんのこともあるので、登喜子が母親代わりに幼稚園の行事をいろいろ手つだわなくてはいけないのだ。
その日は幼稚園の懇談会があった。ひととおり、参観すると、かえりには、個人面談があった。
「真理子ちゃんの保護者の方ですよね。お母さんが入院しているのは存じています。卒園後の、進学についてですが、真理子ちゃんはどうなさいますか?前の希望ですと、私立の小学校希望となっていたんですが、、、。そうなりますと、そろそろ、塾にいかせませんと」
「そうなんですね。私は今日は代打できたのでよくわからないんです。明日にでも、病院にいってお母さまに会ってその辺を聞いてきます」
登喜子は汗をかきかき、真理子ちゃんをつれて幼稚園からかえってきた。
「真理子ちゃん明日ネ、トキちゃんバアーちゃんはあなたのお母さんに会いに病院にいくけど真理子ちゃんもいっしょにいく?」 つづく
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