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2.お揃いのペンダント
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「にーちゃん、起きて!」
んっ………もうちょっとだけ……
「にーちゃん!おーきーてー!」
「んー……何……」
「一緒に行ってくれるって言ったじゃん!」
ん?一緒に?………
あっ!!忘れてたァァァ!
俺は、ヨハンと一緒に装飾屋行くって約束してたんだった。
「今何時!?」
時計を見ると11時7分。
完全に寝坊だ。
約束した時間は10時ぐらいだから約1時間の遅刻だった。
すぐ支度しなきゃ!
「すぐ支度するから待ってて!」
「はーやーくー」
服を着替え、髪を整え出発する。
「もー、にーちゃんが一緒に行ってくれるって言ったのに」
「ごめんごめん」
「むぅ~…」
ごめんよヨハン…次は気をつけるよ…
気を取り直して装飾屋へ向かう。
村が遊び場みたいなものだから、お店への道は覚えている。
家を出てすぐ左の道に行き、少しまっすぐ行って、下の道へ行く階段を降りて右に曲がる…
えーっと…ここだったような…
「えっと……ここらへんなんだけど……あ!ここだ!」
装飾屋と看板に書いてある。ここで間違いはないみたい。
久しぶりに装飾屋に来たな。
おじいちゃんの鏡直しに来た時だから……
2年前か。
そんな事はさて置き、早くお店に入らなくちゃ!
ガラガラガラと扉を開ける。
「お!ようやく来たね!」
「すみません!遅れました!」
遅刻したのに嫌な顔せず迎えてくれたのは、
ここの装飾屋の店長、カイルさんだ。
おじいちゃんと仲がいいから、一時期は遊びの相手をしてもらったことがある。
「にーちゃんが寝坊したから遅くなったの」
「あ!ちょっとヨハン…」
「あはは!そうかそうか!寝る子は育つだからな!」
うぅ…恥ずかしい…
「さてと、話は村長から聞いてるよ。ルリアンカの加工だったよね」
「はい、そうです。ヨハンが拾った石がルリアンカだったみたいで」
流石、おじいちゃん。ちゃんと伝わってるし早い。
「にーちゃんとお揃いにしたいなー」
「それなら……ペンダントはどう?」
ペンダントか、確かにそれならこの大きさ二人分作れるだろうし、首から掛けるからヨハン無くさないだろうし。
「ならペンダントにしたいです。できますか?」
「任しとけ!」
そう言って工房へ走っていった。
「あはは、ごめんね。あの人物を作るってなったら気合い入りすぎる人だから。作り終えるまでこっちにいましょ」
そう言ったのは、カイルさんの奥さんのシャルテードさんだ。お母さんみたいで俺は好きだ。
「クッキーあるのよ、ションくんとヨハンくん食べる?」
「うん!」
「すみません、いただきます」
クッキーを食べ話し込んでる間に、ペンダントが完成した。
「できたぞー!」
「ホントですかー!ありがとうございます!」
カイトさんが、渡してくれたのは赤く光るルリアンカが特徴のペンダントだった。
お揃いって事で紐の色も全部同じに作ってくれた。
「わぁー!すごいすごい!」
すごいヨハンが喜んでる。そんなに嬉しいんだね。
「そのルリアンカ大っきいし、色も最高級品と同じぐらい真っ赤だなら。驚いちゃった」
へぇ、そうなんだ。確かにすごく赤い。
「にーちゃんとお揃い……やった!」
俺とおんなじペンダントを貰ってすごくウッキウキ。
かわいいなぁ。
「石言葉なんだと思う?」
「うーん、分からない。」
「それはね、兄弟の愛なんだよ」
ほぉ、俺達にぴったりな石言葉だな!
俺もすごく嬉しかなってきた。
「お代は要らないから、気をつけて帰んな」
「はーい!カイトさんシャルテードさんありがとうございます!ほら、ヨハンも」
「うん!ありがとうございます!」
「いいってことよ!大切にしてな!」
はいっと頷きながら俺達はお店を後にした。
んっ………もうちょっとだけ……
「にーちゃん!おーきーてー!」
「んー……何……」
「一緒に行ってくれるって言ったじゃん!」
ん?一緒に?………
あっ!!忘れてたァァァ!
俺は、ヨハンと一緒に装飾屋行くって約束してたんだった。
「今何時!?」
時計を見ると11時7分。
完全に寝坊だ。
約束した時間は10時ぐらいだから約1時間の遅刻だった。
すぐ支度しなきゃ!
「すぐ支度するから待ってて!」
「はーやーくー」
服を着替え、髪を整え出発する。
「もー、にーちゃんが一緒に行ってくれるって言ったのに」
「ごめんごめん」
「むぅ~…」
ごめんよヨハン…次は気をつけるよ…
気を取り直して装飾屋へ向かう。
村が遊び場みたいなものだから、お店への道は覚えている。
家を出てすぐ左の道に行き、少しまっすぐ行って、下の道へ行く階段を降りて右に曲がる…
えーっと…ここだったような…
「えっと……ここらへんなんだけど……あ!ここだ!」
装飾屋と看板に書いてある。ここで間違いはないみたい。
久しぶりに装飾屋に来たな。
おじいちゃんの鏡直しに来た時だから……
2年前か。
そんな事はさて置き、早くお店に入らなくちゃ!
ガラガラガラと扉を開ける。
「お!ようやく来たね!」
「すみません!遅れました!」
遅刻したのに嫌な顔せず迎えてくれたのは、
ここの装飾屋の店長、カイルさんだ。
おじいちゃんと仲がいいから、一時期は遊びの相手をしてもらったことがある。
「にーちゃんが寝坊したから遅くなったの」
「あ!ちょっとヨハン…」
「あはは!そうかそうか!寝る子は育つだからな!」
うぅ…恥ずかしい…
「さてと、話は村長から聞いてるよ。ルリアンカの加工だったよね」
「はい、そうです。ヨハンが拾った石がルリアンカだったみたいで」
流石、おじいちゃん。ちゃんと伝わってるし早い。
「にーちゃんとお揃いにしたいなー」
「それなら……ペンダントはどう?」
ペンダントか、確かにそれならこの大きさ二人分作れるだろうし、首から掛けるからヨハン無くさないだろうし。
「ならペンダントにしたいです。できますか?」
「任しとけ!」
そう言って工房へ走っていった。
「あはは、ごめんね。あの人物を作るってなったら気合い入りすぎる人だから。作り終えるまでこっちにいましょ」
そう言ったのは、カイルさんの奥さんのシャルテードさんだ。お母さんみたいで俺は好きだ。
「クッキーあるのよ、ションくんとヨハンくん食べる?」
「うん!」
「すみません、いただきます」
クッキーを食べ話し込んでる間に、ペンダントが完成した。
「できたぞー!」
「ホントですかー!ありがとうございます!」
カイトさんが、渡してくれたのは赤く光るルリアンカが特徴のペンダントだった。
お揃いって事で紐の色も全部同じに作ってくれた。
「わぁー!すごいすごい!」
すごいヨハンが喜んでる。そんなに嬉しいんだね。
「そのルリアンカ大っきいし、色も最高級品と同じぐらい真っ赤だなら。驚いちゃった」
へぇ、そうなんだ。確かにすごく赤い。
「にーちゃんとお揃い……やった!」
俺とおんなじペンダントを貰ってすごくウッキウキ。
かわいいなぁ。
「石言葉なんだと思う?」
「うーん、分からない。」
「それはね、兄弟の愛なんだよ」
ほぉ、俺達にぴったりな石言葉だな!
俺もすごく嬉しかなってきた。
「お代は要らないから、気をつけて帰んな」
「はーい!カイトさんシャルテードさんありがとうございます!ほら、ヨハンも」
「うん!ありがとうございます!」
「いいってことよ!大切にしてな!」
はいっと頷きながら俺達はお店を後にした。
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