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第6話 パーティーのお誘い
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「って事で…一度パーティーに出席しなくちゃいけなくなったの。」
「そうなんですね‼王子様のパーティーなんて良いじゃないですか‼お嬢様なら王子様を落とせますよ‼」
「貴方ね…私は正直嫌いなのよ。あの人。だから好きになることなんてないわ。それに第二王子とは言えど、王子は王子…私よりも格式の高い家の令嬢が付き合うことになるに決まってるわ。」
我が家は侯爵家…貴族全体の階級から見れば比較的高い方に属する。
一番下から順番に、『騎士爵』『男爵』『子爵』『辺境伯』『侯爵』『公爵』という風になっている。
そして公爵の上にはここ…アステリア王国の王家が名を連ねることになる。
王家としてはわざわざ格式が低いところの令嬢を迎え入れたくはないだろう。それに魔法の属性が特殊でない限り、そもそも格式の低い令嬢はそんな夢を見ることさえ許されない。
とはいえ…我が家も上から二番目という地位にいるため、王家との面識はある。
「はぁ…憂鬱だわ。でもここで私がいかなかったら、お父様に迷惑がかかっちゃうから…行くしかないわね。」
「お嬢様が本心から嫌だと思っているのであれば、旦那様にお伝えしたらどうですか?旦那様も大切な娘を傷つけたくはないはずです。」
「そうかもしれないけど…でも迷惑はかけたくないの。」
「そうやって苦悩しつつも、前に進もうとしているお嬢様は素敵です‼お嬢様用のドレスはありますし…問題はダンスだけですね。」
何度も声を大にして叫びたい。
私はダンスが苦手だ。
だからといってパーティーに参加する以上、ダンスが出来ないのは致命的だ。
同格…もしくはそれ以上の格式の貴族からダンスに誘われた場合、断ることは難しい。
もし仮に…王子から誘われた場合、断ったら家ごと潰されるかもしれない。
これはそういうものなのだ。だから今まで何かと理由をつけてもらって断ってきたのだ。
「ダンス…頑張らなくちゃいけないのは分かってるんだけどね。」
「…あっ‼良いこと思いつきました‼」
「どうしたの?」
「お嬢様に私が教えれば良いんです‼私もお嬢様付きのメイドとしてそういう場に付き添うこともあるとの事で、前に教えていただいたんです‼」
「へぇ…お母様に教えてもらったの?」
「そうですね。奥様に教えていただいたんです。」
これなら…恥をかかなくて済むかもしれない。
パーティーまでの時間は少ない。つまり効率よく覚えていかなければ行けないのだ。
それに加えて普段の勉強も加わると…睡眠時間を削るわけにもいかないし、魔法の勉強を疎かにするわけにもいかない。
普段よりも時間の使い方を工夫しなければ行けない。
勉強で約2時間、睡眠時間を普段通り8時間取るとして魔法の勉強の2時間も含めると…時間はきつきつだ。
いつものように遊んだりすることは出来ないだろう。
「ふぅ…自由に出来る時間は減っちゃうけど、これは仕方ない事ね。本来であれば長い時間をかけて学ぶ内容を、2週間にまで短縮して学ぶんだから。」
「そうですね。ですが、お嬢様‼ご安心ください‼私、教えるのには自信があります。もしご不満でしたら他の者に代わりますが、そうならないように努力させていただきますので‼」
「別に気にしないわよ。あくまで私は教えて貰う立場なんだから。」
さて…前世でも経験したこのイベントだが、前世とは違って随分と変わっている。
まず第二王子の誕生日という事だったが、前世では第二王子の誕生日を祝ったのは12歳の時だった。
なぜ前後しているのかある程度予想はついている。
前世では今世と同様に10歳になった段階で第二王子の誕生日を祝うという計画があった。しかしそれは周辺諸国との戦争の激化によって中断されることになった。
前世では、同じくらいの国力を持つノーザンカロス帝国をかろうじて勝利することが出来た。
ノーザンカロス帝国は、人員はやや劣るものの天然資源においては王国と同程度保有していた。しかし攻城兵器などは発展しており、こちらの攻城兵器の数倍の威力と耐久力があったと記憶している。
そして…これは私だけが知っている秘密だが、帝王…つまり帝国のトップはいわゆる狂信者のような人間だった。
何を崇めていたのかはあの時も、今も分からない。ただ良くない何かとしか考えられなかった。
前世では戦争は2年の月日を経て終結したが、被害が甚大だった。
それに戦争によって夫や兄弟…主に家族を亡くした国民の心は大きく揺らいでいた。
一歩間違えれば暴動に発展しかねない…そんな雰囲気さえあった。
そんな中、前世では誕生日を祝うためにパーティーを開いた。
結果としては国民の反感を煽りかねない状況にまで発展してしまった。
だがそこは流石というべきか…戦争で得た利益の大部分を国民の生活の支援に充てたりすることで、その反感も徐々に抑えられ無くなっていった。
今世と前世で決定的に違うのは上記の二点だろう。
規模も違ければ、年齢も違う…私自身、立ち回りを考える必要があるだろう。
前世では第二王子との関わりはほとんどなかったが、今世では関わりを持たなければいけないかもしれない。
「そうなんですね‼王子様のパーティーなんて良いじゃないですか‼お嬢様なら王子様を落とせますよ‼」
「貴方ね…私は正直嫌いなのよ。あの人。だから好きになることなんてないわ。それに第二王子とは言えど、王子は王子…私よりも格式の高い家の令嬢が付き合うことになるに決まってるわ。」
我が家は侯爵家…貴族全体の階級から見れば比較的高い方に属する。
一番下から順番に、『騎士爵』『男爵』『子爵』『辺境伯』『侯爵』『公爵』という風になっている。
そして公爵の上にはここ…アステリア王国の王家が名を連ねることになる。
王家としてはわざわざ格式が低いところの令嬢を迎え入れたくはないだろう。それに魔法の属性が特殊でない限り、そもそも格式の低い令嬢はそんな夢を見ることさえ許されない。
とはいえ…我が家も上から二番目という地位にいるため、王家との面識はある。
「はぁ…憂鬱だわ。でもここで私がいかなかったら、お父様に迷惑がかかっちゃうから…行くしかないわね。」
「お嬢様が本心から嫌だと思っているのであれば、旦那様にお伝えしたらどうですか?旦那様も大切な娘を傷つけたくはないはずです。」
「そうかもしれないけど…でも迷惑はかけたくないの。」
「そうやって苦悩しつつも、前に進もうとしているお嬢様は素敵です‼お嬢様用のドレスはありますし…問題はダンスだけですね。」
何度も声を大にして叫びたい。
私はダンスが苦手だ。
だからといってパーティーに参加する以上、ダンスが出来ないのは致命的だ。
同格…もしくはそれ以上の格式の貴族からダンスに誘われた場合、断ることは難しい。
もし仮に…王子から誘われた場合、断ったら家ごと潰されるかもしれない。
これはそういうものなのだ。だから今まで何かと理由をつけてもらって断ってきたのだ。
「ダンス…頑張らなくちゃいけないのは分かってるんだけどね。」
「…あっ‼良いこと思いつきました‼」
「どうしたの?」
「お嬢様に私が教えれば良いんです‼私もお嬢様付きのメイドとしてそういう場に付き添うこともあるとの事で、前に教えていただいたんです‼」
「へぇ…お母様に教えてもらったの?」
「そうですね。奥様に教えていただいたんです。」
これなら…恥をかかなくて済むかもしれない。
パーティーまでの時間は少ない。つまり効率よく覚えていかなければ行けないのだ。
それに加えて普段の勉強も加わると…睡眠時間を削るわけにもいかないし、魔法の勉強を疎かにするわけにもいかない。
普段よりも時間の使い方を工夫しなければ行けない。
勉強で約2時間、睡眠時間を普段通り8時間取るとして魔法の勉強の2時間も含めると…時間はきつきつだ。
いつものように遊んだりすることは出来ないだろう。
「ふぅ…自由に出来る時間は減っちゃうけど、これは仕方ない事ね。本来であれば長い時間をかけて学ぶ内容を、2週間にまで短縮して学ぶんだから。」
「そうですね。ですが、お嬢様‼ご安心ください‼私、教えるのには自信があります。もしご不満でしたら他の者に代わりますが、そうならないように努力させていただきますので‼」
「別に気にしないわよ。あくまで私は教えて貰う立場なんだから。」
さて…前世でも経験したこのイベントだが、前世とは違って随分と変わっている。
まず第二王子の誕生日という事だったが、前世では第二王子の誕生日を祝ったのは12歳の時だった。
なぜ前後しているのかある程度予想はついている。
前世では今世と同様に10歳になった段階で第二王子の誕生日を祝うという計画があった。しかしそれは周辺諸国との戦争の激化によって中断されることになった。
前世では、同じくらいの国力を持つノーザンカロス帝国をかろうじて勝利することが出来た。
ノーザンカロス帝国は、人員はやや劣るものの天然資源においては王国と同程度保有していた。しかし攻城兵器などは発展しており、こちらの攻城兵器の数倍の威力と耐久力があったと記憶している。
そして…これは私だけが知っている秘密だが、帝王…つまり帝国のトップはいわゆる狂信者のような人間だった。
何を崇めていたのかはあの時も、今も分からない。ただ良くない何かとしか考えられなかった。
前世では戦争は2年の月日を経て終結したが、被害が甚大だった。
それに戦争によって夫や兄弟…主に家族を亡くした国民の心は大きく揺らいでいた。
一歩間違えれば暴動に発展しかねない…そんな雰囲気さえあった。
そんな中、前世では誕生日を祝うためにパーティーを開いた。
結果としては国民の反感を煽りかねない状況にまで発展してしまった。
だがそこは流石というべきか…戦争で得た利益の大部分を国民の生活の支援に充てたりすることで、その反感も徐々に抑えられ無くなっていった。
今世と前世で決定的に違うのは上記の二点だろう。
規模も違ければ、年齢も違う…私自身、立ち回りを考える必要があるだろう。
前世では第二王子との関わりはほとんどなかったが、今世では関わりを持たなければいけないかもしれない。
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