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わたしがわたしになるまで
【第24話:きずついたノアのため】
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しとしと降っていた夜の雨は、いまや豪雨となっていた。
土砂降りの夜の原をノアがぽてぽてと歩いていた。
打ちひしがれ、泣き疲れてどこかへ行こうと思い立ち歩き出したのだった。
あの小さな森には居たくなかったのだ。
歩くノアの前方からやさしい声がかかった。
「どうしたの?ノアびしょ濡れじゃない?」
そういってノアに傘を差しだしたのは、セルミア。
大きめの傘だが、雨が強すぎて今一つ役に立っていない。
らちが明かないと思ったかセルミアがノアを抱き寄せ傘に入れた。
「大丈夫?ノア。寒くはないかしら?」
そういって覗き込むセルミアには、悪意のひとかけらも見いだせない。
ただ震えてされるままになるノア。
今のノアは少しセルミアよりも小さく、抱え込まれるように歩かせられた。
「あちらに私の馬車があるわ、雨は体を冷やしてしまうから、おいでなさい」
背を抱くようにすぐ近くに、都合よく有った馬車に乗せていく。
大型の4頭立て馬車には、黒い馬が2頭づつ2列繋がれ、御者台には大男が座していた。
スヴァイレクである。
雨をものともせず、不動であった。
馬もスヴァイレクも。
馬車に入ると、角に魔石燈があり車内は少しオレンジに明るい。
びしょ濡れのノアをセルミアが大きなタオルで拭いてあげていた。
長い髪を拭いていると足元に水たまりが出来ていた。
セルミアは文句も言わず、髪を拭いた後はローブを脱がし体も拭いてあげた。
足元もそのままふき取り、こげ茶色の毛布を出しノアを包んだ。
終始無表情だったノアも、毛布で包みシートに座らせられる力尽きたように目を閉じた。
そこまで確認したセルミアの優しそうな表情がすっと消える。
(雨は余計だったっけど、ダメージは思ったより大きそうね)
そう考えているセルミアはどういう理屈か、まったく濡れていない。
影獣は雨に濡れないのであった。
これは撥水しているのか、雨が避けるのか不思議な現象でセルミアも仕組みはわからなかった。
ノアの目が無いとセルミアは全ての労働を影にさせる。
闇魔法である。
黒い影の手がセルミアの足元の影から湧き出て、ノアのローブを絞ったり、干したりするのだ。
同時にぬれた床も拭き上げていく。
それを確認するでもなく、前方に声をかけた。
「スヴァイレク行って」
「はっ」
前方の確認用小窓にはカーテンがかかっていたが、意思は伝わったようだった。
パシンと鞭の音に続きガラガラと音をたて馬車が進み始めた。
ノアの向かいに進行方向とは逆に座ったセルミアは無表情。
影の手はすでに戻り静かな車内にノアの寝息だけが漏れていた。
深い森の中に静かに洋館が佇んでいた。
とても歴史があるものなのだろうか、作りは石造で手の込んだ意匠がさりげなく刻まれている。
外壁は緑がかったグレーで、瓦屋根は濃い茶色で黒にも見える。
かなり大きくコの字に背の高い平屋で、森に沈む様子は共に時を過ごしたかのよう。
ちゃぷん
奥まった一室には広い浴室があった。
白大理石を基調に、真鍮の金があちこちにさりげなく使われている。
広い浴槽の真ん中には裸のノアが、二人のメイドに洗われている。
裾と袖をまくったメイドは無表情で顔色も悪く、一言も発しない。
馬車でいざなわれたノアは到着後起こされ、メイド達にここへ連れてこられたのだ。
ノアの目も無表情で、そこにはただ体を洗う音だけがひびいていた。
別室に暖炉のある部屋。
大きな長机の横には左右あわせて6脚の豪華な椅子が並ぶ。
濃い茶色の木製で、あめ色に磨き上げられ貼られた革はつやめく赤であった。
机も椅子も豪華な中派手さはなく、歴史すら感じる佇まい。
短辺にあたる奥にひと際背もたれの大きな椅子が一脚。
そこにはセルミアが足を組み座している。
ひじ掛けに置いた右手は顎先に延び、なにか考えている様子。
暖炉には火はなく、寒々しい部屋は明かりも少なかった。
そのすぐ後ろに跪く男が一人。
細い線はレヴァントゥスだ。
雨に濡れない彼もまた影獣だったのだ。
「上手くはいかなかったようね」
ぽつりとつぶやくセルミア。
「はい、滅ぶかと思いましたよ。あのユアって娘、危険すぎます」
姿勢ほど敬意は感じられない声でレヴァントゥスは答えた。
よほどユアの殺気が答えたのだろう、冷や汗が一筋右ほほに流れた。
「ホテルに忍ばせた手下によると、明日にはスリックデンに戻るそうよ」
それだけ告げると、また口をつむぐ。
本来うまいことアミュアに取り入り、後日縁を生かす腹積もりだったのだ。
「あのカーニャの妹、あれも特殊な者ねきっと」
答えを望んだ問ではなかったが、レヴァントゥスは答えた。
「ええ、魔法学校の噴水をみましたけど、あれなら入学希望どころか推薦枠とれるでしょうね」
そうゆう意味じゃないのだけど、と思いながらも黙り込むセルミア。
(あれはカーニャと同じ種類の技術ねきっと)
思考に沈んだセルミアの元に声がかかる。
メイドの一人だ。
「ノア様の準備が整いました」
抑揚のない声であった。
彼女たちはもともとの此処の住人が雇っていた家人で、今はセルミアの種を植えられ意思を操られている。
セルミアがもっとも得意とする技術であった。
こうして遠い過去より人々を自由に操ってきたのだ。
その中で気に入ったものは下僕として従え、名を送り従える。
レヴァントゥスもその一人だ。
元はこの家の家令長の息子で、家令見習いだった。
すっと出口に向かうセルミア。
目線でレヴァントゥスを下がらせる。
「通しなさい」
とはメイドに向けた言葉。
レヴァントゥスもいつの間にか闇に消えた。
コツコツとヒールを鳴らし、入口に向かったセルミアが辿りつくころ。
メイドに導かれ、着替え終わったノアが現れる。
白いフレアドレスはふんわりとして愛らしく、黒い髪もふわりと纏められ右肩にたれていた。
ただ、せっかくのフォーマルも立ち姿が野生児なので、台無しであった。
「ふふ、可愛らしくなったわねノア」
そういって肩に手を置くセルミアは慈愛の眼差し。
「こちらに座りなさい、食事にしましょう」
肩を抱いて一番奥の手前に座らせ、自分は元の椅子に座るのであった。
ノアはおとなしく座ったが、口は開かず目線はテーブルのクロスをじっと見ていた。
静かな森の奥に傷ついたノアは匿われたのだった。
セルミアの慈愛によって。
土砂降りの夜の原をノアがぽてぽてと歩いていた。
打ちひしがれ、泣き疲れてどこかへ行こうと思い立ち歩き出したのだった。
あの小さな森には居たくなかったのだ。
歩くノアの前方からやさしい声がかかった。
「どうしたの?ノアびしょ濡れじゃない?」
そういってノアに傘を差しだしたのは、セルミア。
大きめの傘だが、雨が強すぎて今一つ役に立っていない。
らちが明かないと思ったかセルミアがノアを抱き寄せ傘に入れた。
「大丈夫?ノア。寒くはないかしら?」
そういって覗き込むセルミアには、悪意のひとかけらも見いだせない。
ただ震えてされるままになるノア。
今のノアは少しセルミアよりも小さく、抱え込まれるように歩かせられた。
「あちらに私の馬車があるわ、雨は体を冷やしてしまうから、おいでなさい」
背を抱くようにすぐ近くに、都合よく有った馬車に乗せていく。
大型の4頭立て馬車には、黒い馬が2頭づつ2列繋がれ、御者台には大男が座していた。
スヴァイレクである。
雨をものともせず、不動であった。
馬もスヴァイレクも。
馬車に入ると、角に魔石燈があり車内は少しオレンジに明るい。
びしょ濡れのノアをセルミアが大きなタオルで拭いてあげていた。
長い髪を拭いていると足元に水たまりが出来ていた。
セルミアは文句も言わず、髪を拭いた後はローブを脱がし体も拭いてあげた。
足元もそのままふき取り、こげ茶色の毛布を出しノアを包んだ。
終始無表情だったノアも、毛布で包みシートに座らせられる力尽きたように目を閉じた。
そこまで確認したセルミアの優しそうな表情がすっと消える。
(雨は余計だったっけど、ダメージは思ったより大きそうね)
そう考えているセルミアはどういう理屈か、まったく濡れていない。
影獣は雨に濡れないのであった。
これは撥水しているのか、雨が避けるのか不思議な現象でセルミアも仕組みはわからなかった。
ノアの目が無いとセルミアは全ての労働を影にさせる。
闇魔法である。
黒い影の手がセルミアの足元の影から湧き出て、ノアのローブを絞ったり、干したりするのだ。
同時にぬれた床も拭き上げていく。
それを確認するでもなく、前方に声をかけた。
「スヴァイレク行って」
「はっ」
前方の確認用小窓にはカーテンがかかっていたが、意思は伝わったようだった。
パシンと鞭の音に続きガラガラと音をたて馬車が進み始めた。
ノアの向かいに進行方向とは逆に座ったセルミアは無表情。
影の手はすでに戻り静かな車内にノアの寝息だけが漏れていた。
深い森の中に静かに洋館が佇んでいた。
とても歴史があるものなのだろうか、作りは石造で手の込んだ意匠がさりげなく刻まれている。
外壁は緑がかったグレーで、瓦屋根は濃い茶色で黒にも見える。
かなり大きくコの字に背の高い平屋で、森に沈む様子は共に時を過ごしたかのよう。
ちゃぷん
奥まった一室には広い浴室があった。
白大理石を基調に、真鍮の金があちこちにさりげなく使われている。
広い浴槽の真ん中には裸のノアが、二人のメイドに洗われている。
裾と袖をまくったメイドは無表情で顔色も悪く、一言も発しない。
馬車でいざなわれたノアは到着後起こされ、メイド達にここへ連れてこられたのだ。
ノアの目も無表情で、そこにはただ体を洗う音だけがひびいていた。
別室に暖炉のある部屋。
大きな長机の横には左右あわせて6脚の豪華な椅子が並ぶ。
濃い茶色の木製で、あめ色に磨き上げられ貼られた革はつやめく赤であった。
机も椅子も豪華な中派手さはなく、歴史すら感じる佇まい。
短辺にあたる奥にひと際背もたれの大きな椅子が一脚。
そこにはセルミアが足を組み座している。
ひじ掛けに置いた右手は顎先に延び、なにか考えている様子。
暖炉には火はなく、寒々しい部屋は明かりも少なかった。
そのすぐ後ろに跪く男が一人。
細い線はレヴァントゥスだ。
雨に濡れない彼もまた影獣だったのだ。
「上手くはいかなかったようね」
ぽつりとつぶやくセルミア。
「はい、滅ぶかと思いましたよ。あのユアって娘、危険すぎます」
姿勢ほど敬意は感じられない声でレヴァントゥスは答えた。
よほどユアの殺気が答えたのだろう、冷や汗が一筋右ほほに流れた。
「ホテルに忍ばせた手下によると、明日にはスリックデンに戻るそうよ」
それだけ告げると、また口をつむぐ。
本来うまいことアミュアに取り入り、後日縁を生かす腹積もりだったのだ。
「あのカーニャの妹、あれも特殊な者ねきっと」
答えを望んだ問ではなかったが、レヴァントゥスは答えた。
「ええ、魔法学校の噴水をみましたけど、あれなら入学希望どころか推薦枠とれるでしょうね」
そうゆう意味じゃないのだけど、と思いながらも黙り込むセルミア。
(あれはカーニャと同じ種類の技術ねきっと)
思考に沈んだセルミアの元に声がかかる。
メイドの一人だ。
「ノア様の準備が整いました」
抑揚のない声であった。
彼女たちはもともとの此処の住人が雇っていた家人で、今はセルミアの種を植えられ意思を操られている。
セルミアがもっとも得意とする技術であった。
こうして遠い過去より人々を自由に操ってきたのだ。
その中で気に入ったものは下僕として従え、名を送り従える。
レヴァントゥスもその一人だ。
元はこの家の家令長の息子で、家令見習いだった。
すっと出口に向かうセルミア。
目線でレヴァントゥスを下がらせる。
「通しなさい」
とはメイドに向けた言葉。
レヴァントゥスもいつの間にか闇に消えた。
コツコツとヒールを鳴らし、入口に向かったセルミアが辿りつくころ。
メイドに導かれ、着替え終わったノアが現れる。
白いフレアドレスはふんわりとして愛らしく、黒い髪もふわりと纏められ右肩にたれていた。
ただ、せっかくのフォーマルも立ち姿が野生児なので、台無しであった。
「ふふ、可愛らしくなったわねノア」
そういって肩に手を置くセルミアは慈愛の眼差し。
「こちらに座りなさい、食事にしましょう」
肩を抱いて一番奥の手前に座らせ、自分は元の椅子に座るのであった。
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