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第3部:旋風 - 国民支持のうねり
第111話 地方遊説の反響
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夜行の機材車が、まだ薄暗い札幌駅前に滑り込んだ。吐く息は白く、路面には雪の粒がまだ生きている。健人は手袋を外し、指先の感覚でマイクの感度を確かめた。
「よし、音は大丈夫です」
真田がヘッドセットを耳にかけ、低くうなずく。田島は凍えた手で手作りの横断幕を広げ、ロープで街路樹に結わえつけた。〈市民対話キャラバン〉――大きく書かれた文字が、薄灰の空に浮かぶ。
開始予定の時刻には、広場の端に人影が点々と生まれた。道行く人がちらりとこちらを見て、足を止めるか、止めないか。いつもの賭けだ。健人は胸の奥を整えて、一歩前に出た。
「おはようございます。無所属の国会議員、坂本健人です。きょうは、あなたの声を聞きに来ました」
最初の数分は、凍てついた空気が言葉をはね返す。しかし、つま先で雪を踏みしめる音が集まってくる。防寒具に身を包んだ夫婦、登校前の高校生、夜勤明けの看護師。肩をすぼめていた人たちの表情が、少しずつ解けていくのが見えた。
質疑の時間。背の高い青年が手を上げた。
「どうせ政治は変わらないと思ってました。でも、坂本さんが、誰も聞いてなくても話し続けてた動画を見て……少しだけ信じてみたいって思ったんです」
言葉が雪明かりの中できらめいた。健人は、胸に入ってきた冷たい空気が、熱に変わるのを感じる。
「ありがとう。信じるって、たぶん一番難しい。だから、信じてくれた分は、結果で返したい」
その日のうちに地元局が密着取材を申し出た。カメラの赤いランプが灯る。ナレーションが低く流れる。〈無所属の政治は、どこまで届くのか〉。スタッフが配るアンケート用紙の束は、雪に濡れないようビニールで覆われていた。記入台の前で手袋を外した人たちが、震える指でボールペンを走らせる。
夕刻、駅ビルの喧騒に背中を押されるように次の街へ移動する。車中、SNSのタイムラインが目まぐるしく動く。〈札幌でこの人の演説を聞いた〉〈理想論じゃない。すごく具体的だった〉〈いや、やっぱり現実知らない〉。賛否両論の渦の中心で、健人は窓に映った自分と目を合わせた。
「……応えられるかな、これだけの期待に」
ぽつりと言うと、運転席の田島が笑った。
「お前が歩いてる道、正解なんて誰も知らねぇよ。だからさ、転んだら『転んだ』って言え。そこから一歩また進めばいい」
次の舞台は日本海側の港町だった。吹き付ける風に横断幕がはためく。会場設営の最中、「手伝わせてください」と言って中年の男性が駆け寄ってきた。聞けば地元の印刷会社の社員で、深夜に見た配信をきっかけに自前でポスターを刷ったという。
「勝手に作っちゃいましたが……よければ」
色校正の甘さも、版ズレも、誠実さで帳消しになっていた。健人は深く頭を下げる。
「その気持ちを、一番前に貼らせてください」
日が暮れると、地方局のニュースで短い特集が流れた。〈都市から地方へ、“坂本現象”〉。映像に映ったのは、寒風の中でうなずく老夫婦、ベビーカーを押す母親、学生たちの真剣な眼差し。取材を受けた主婦が言う。「この人なら、信じてみたい」。一方で、電話口では抗議も鳴った。「理想論だ」「パフォーマンスだ」。真田は台本に赤を入れながら視線だけで合図を送る。〈注目が増えるほど、敵も増えます〉――あの言葉の意味を、健人は体温で理解し始めていた。
キャラバン三日目、山間の町の公民館。古いストーブが鳴る部屋に、子どもから高齢者までがぎゅうぎゅうに詰め込まれている。健人は、最初に自分の失敗を話した。
「僕は、国会で最初の質問、手も声も震えて、資料も読み違えました」
笑いが起きる。彼は続ける。
「でも、震える手でもマイクを握った。無関心の壁は厚い。でも、ひびは入る。ひびは、必ず広がる」
前列の男性がハンカチで目を覆った。後で声をかけると、彼は息子のリストラの話をした。
「政治を恨む気持ちもあったけど……あなたの話、腹に落ちたよ。変わってほしい、ってね」
健人は名刺を差し出し、静かに言う。
「一緒に、変えましょう」
移動の合間、地方紙の社説がスマホに飛び込んでくる。〈市民が政治を動かすとは何か――坂本健人の“歩き方”〉。記事は、演説の具体性と対話の姿勢を評価する一方、政局の中での実効性を問うていた。健人は画面を閉じ、ひと呼吸置く。
「問われるのは、きれいな言葉じゃなく、動かした現実だ」
そう呟くと、真田が横から資料束を差し出した。
「その現実を動かすための、次の根回し先リストです。今夜のうちに目を通しましょう」
田島が後部座席から覗いて笑う。
「はい出ました、真田チェック。……でも、これが効くんだよな」
九州。小さな町の集会場。会場の隅に、以前ボランティアを辞めた青年が立っていた。終演後、彼は歩み寄り、深く頭を下げた。
「……戻ってきてもいいですか。離れて気づきました。あんたの言葉、嘘じゃなかった」
握手は、少しだけ震えていた。健人は、両手でその手を包み込む。
「ありがとう。戻る場所は、ずっと空けてありました」
キャラバンが半ばを過ぎる頃、全国ニュースが大きく取り上げた。〈国会外に広がる熱――“無所属の星”坂本健人〉。街角のインタビューで、制服姿の女子生徒が答える。
「政治って、嫌なニュースばっかりだと思ってました。でも今は、ちょっと楽しみ」
その言葉に、健人の胸の奥で何かがほどける。国会の分厚い壁の向こう側に、確かに届いている手触りがあった。
しかし、期待は重い。ホテルの狭い部屋に戻ると、言葉の余熱が去り、静けさが襲う。天井の白い四角を見上げながら、健人は深く息を吐いた。
「俺は……応えきれるのか」
スマホの通知は鳴り止まない。〈会いに来てほしい〉〈相談したい〉〈助けて〉。一つひとつが重い。やがてドアがノックされ、田島が缶コーヒーを二本持って入ってきた。
「なぁ健人、覚えてる? 駅前で誰も立ち止まらなかった日。あのときのお前の声、いま、この国中で響いてる。……だから、怖くて当たり前だよ」
続いて真田が、ホワイトボードの小型版を持ち込んだ。マーカーで素早く矢印が描かれていく。
「期待の総量が増えるほど、優先順位の設計が重要になります。断る勇気と、必ずやる約束――この二つをはっきりさせましょう」
健人は笑った。
「相変わらず、現実的だな」
真田も笑う。
「理想は、現実の土台があってこそですから」
ラストは関西の大きな駅前。夕焼けが高層ビルの窓を染めている。人波のうねりは絶えないが、いつの間にか、広い輪ができていた。健人は原稿を閉じ、空を一度だけ見上げた。
「政治は、国会だけでやるものじゃない。ここで、いま、この場所で、あなたとやるものです」
広場のどこかで、最初の拍手が起きる。続いて、二つ、三つ、やがて波になる。拍手の間に、幼い子どもの笑い声が混じった。健人は、胸元の小さなバッジに触れた。
――この音を、議場に連れて帰る。
マイクを置くと、最前列の少年が駆け寄ってきた。
「坂本さん。俺、将来、政治の勉強します」
健人はしゃがみ込み、目線を合わせた。
「なら、俺はその将来のために、いま道を広げるよ」
撤収の最中、冷たい風が通り抜けた。手元の横断幕が小さくはためく。遠い地方の風だ。けれど、それは確かに背中を押す風だった。健人は車のドアを開ける前に、街の灯りを振り返る。どの灯りの下にも、今日出会った顔がある気がした。
車内で真田が、静かに締めの連絡を読み上げる。
「各地のボランティア、次回日程の希望が殺到。地方紙の社説、明日も続報。……それから」
「それから?」
「“無所属でも、ここまで来られる”。そんなメッセージが、驚くほど多い」
田島が口笛を鳴らして笑う。
「ほらな。無所属の星、って言われる日も近いぜ」
「星なんて柄じゃないよ」
「じゃあ、焚き火くらいでいい。寒い夜に、人が集まる火」
健人は、フロントガラスの向こうに続く夜道を見据えた。国会に戻れば、また壁は高く立ちはだかる。だが、その壁の外で、生まれた熱は確かに強くなっている。
彼はそっとスマホを取り出し、短い一文をメモに打ち込んだ。
〈国会外の拍手を、国会の中の決定へ〉
エンジンが小さく唸り、キャラバンの夜が走り始める。
“声は、国会の壁を越える。
遠い地方の風が、いつか国を動かす力になる”
「よし、音は大丈夫です」
真田がヘッドセットを耳にかけ、低くうなずく。田島は凍えた手で手作りの横断幕を広げ、ロープで街路樹に結わえつけた。〈市民対話キャラバン〉――大きく書かれた文字が、薄灰の空に浮かぶ。
開始予定の時刻には、広場の端に人影が点々と生まれた。道行く人がちらりとこちらを見て、足を止めるか、止めないか。いつもの賭けだ。健人は胸の奥を整えて、一歩前に出た。
「おはようございます。無所属の国会議員、坂本健人です。きょうは、あなたの声を聞きに来ました」
最初の数分は、凍てついた空気が言葉をはね返す。しかし、つま先で雪を踏みしめる音が集まってくる。防寒具に身を包んだ夫婦、登校前の高校生、夜勤明けの看護師。肩をすぼめていた人たちの表情が、少しずつ解けていくのが見えた。
質疑の時間。背の高い青年が手を上げた。
「どうせ政治は変わらないと思ってました。でも、坂本さんが、誰も聞いてなくても話し続けてた動画を見て……少しだけ信じてみたいって思ったんです」
言葉が雪明かりの中できらめいた。健人は、胸に入ってきた冷たい空気が、熱に変わるのを感じる。
「ありがとう。信じるって、たぶん一番難しい。だから、信じてくれた分は、結果で返したい」
その日のうちに地元局が密着取材を申し出た。カメラの赤いランプが灯る。ナレーションが低く流れる。〈無所属の政治は、どこまで届くのか〉。スタッフが配るアンケート用紙の束は、雪に濡れないようビニールで覆われていた。記入台の前で手袋を外した人たちが、震える指でボールペンを走らせる。
夕刻、駅ビルの喧騒に背中を押されるように次の街へ移動する。車中、SNSのタイムラインが目まぐるしく動く。〈札幌でこの人の演説を聞いた〉〈理想論じゃない。すごく具体的だった〉〈いや、やっぱり現実知らない〉。賛否両論の渦の中心で、健人は窓に映った自分と目を合わせた。
「……応えられるかな、これだけの期待に」
ぽつりと言うと、運転席の田島が笑った。
「お前が歩いてる道、正解なんて誰も知らねぇよ。だからさ、転んだら『転んだ』って言え。そこから一歩また進めばいい」
次の舞台は日本海側の港町だった。吹き付ける風に横断幕がはためく。会場設営の最中、「手伝わせてください」と言って中年の男性が駆け寄ってきた。聞けば地元の印刷会社の社員で、深夜に見た配信をきっかけに自前でポスターを刷ったという。
「勝手に作っちゃいましたが……よければ」
色校正の甘さも、版ズレも、誠実さで帳消しになっていた。健人は深く頭を下げる。
「その気持ちを、一番前に貼らせてください」
日が暮れると、地方局のニュースで短い特集が流れた。〈都市から地方へ、“坂本現象”〉。映像に映ったのは、寒風の中でうなずく老夫婦、ベビーカーを押す母親、学生たちの真剣な眼差し。取材を受けた主婦が言う。「この人なら、信じてみたい」。一方で、電話口では抗議も鳴った。「理想論だ」「パフォーマンスだ」。真田は台本に赤を入れながら視線だけで合図を送る。〈注目が増えるほど、敵も増えます〉――あの言葉の意味を、健人は体温で理解し始めていた。
キャラバン三日目、山間の町の公民館。古いストーブが鳴る部屋に、子どもから高齢者までがぎゅうぎゅうに詰め込まれている。健人は、最初に自分の失敗を話した。
「僕は、国会で最初の質問、手も声も震えて、資料も読み違えました」
笑いが起きる。彼は続ける。
「でも、震える手でもマイクを握った。無関心の壁は厚い。でも、ひびは入る。ひびは、必ず広がる」
前列の男性がハンカチで目を覆った。後で声をかけると、彼は息子のリストラの話をした。
「政治を恨む気持ちもあったけど……あなたの話、腹に落ちたよ。変わってほしい、ってね」
健人は名刺を差し出し、静かに言う。
「一緒に、変えましょう」
移動の合間、地方紙の社説がスマホに飛び込んでくる。〈市民が政治を動かすとは何か――坂本健人の“歩き方”〉。記事は、演説の具体性と対話の姿勢を評価する一方、政局の中での実効性を問うていた。健人は画面を閉じ、ひと呼吸置く。
「問われるのは、きれいな言葉じゃなく、動かした現実だ」
そう呟くと、真田が横から資料束を差し出した。
「その現実を動かすための、次の根回し先リストです。今夜のうちに目を通しましょう」
田島が後部座席から覗いて笑う。
「はい出ました、真田チェック。……でも、これが効くんだよな」
九州。小さな町の集会場。会場の隅に、以前ボランティアを辞めた青年が立っていた。終演後、彼は歩み寄り、深く頭を下げた。
「……戻ってきてもいいですか。離れて気づきました。あんたの言葉、嘘じゃなかった」
握手は、少しだけ震えていた。健人は、両手でその手を包み込む。
「ありがとう。戻る場所は、ずっと空けてありました」
キャラバンが半ばを過ぎる頃、全国ニュースが大きく取り上げた。〈国会外に広がる熱――“無所属の星”坂本健人〉。街角のインタビューで、制服姿の女子生徒が答える。
「政治って、嫌なニュースばっかりだと思ってました。でも今は、ちょっと楽しみ」
その言葉に、健人の胸の奥で何かがほどける。国会の分厚い壁の向こう側に、確かに届いている手触りがあった。
しかし、期待は重い。ホテルの狭い部屋に戻ると、言葉の余熱が去り、静けさが襲う。天井の白い四角を見上げながら、健人は深く息を吐いた。
「俺は……応えきれるのか」
スマホの通知は鳴り止まない。〈会いに来てほしい〉〈相談したい〉〈助けて〉。一つひとつが重い。やがてドアがノックされ、田島が缶コーヒーを二本持って入ってきた。
「なぁ健人、覚えてる? 駅前で誰も立ち止まらなかった日。あのときのお前の声、いま、この国中で響いてる。……だから、怖くて当たり前だよ」
続いて真田が、ホワイトボードの小型版を持ち込んだ。マーカーで素早く矢印が描かれていく。
「期待の総量が増えるほど、優先順位の設計が重要になります。断る勇気と、必ずやる約束――この二つをはっきりさせましょう」
健人は笑った。
「相変わらず、現実的だな」
真田も笑う。
「理想は、現実の土台があってこそですから」
ラストは関西の大きな駅前。夕焼けが高層ビルの窓を染めている。人波のうねりは絶えないが、いつの間にか、広い輪ができていた。健人は原稿を閉じ、空を一度だけ見上げた。
「政治は、国会だけでやるものじゃない。ここで、いま、この場所で、あなたとやるものです」
広場のどこかで、最初の拍手が起きる。続いて、二つ、三つ、やがて波になる。拍手の間に、幼い子どもの笑い声が混じった。健人は、胸元の小さなバッジに触れた。
――この音を、議場に連れて帰る。
マイクを置くと、最前列の少年が駆け寄ってきた。
「坂本さん。俺、将来、政治の勉強します」
健人はしゃがみ込み、目線を合わせた。
「なら、俺はその将来のために、いま道を広げるよ」
撤収の最中、冷たい風が通り抜けた。手元の横断幕が小さくはためく。遠い地方の風だ。けれど、それは確かに背中を押す風だった。健人は車のドアを開ける前に、街の灯りを振り返る。どの灯りの下にも、今日出会った顔がある気がした。
車内で真田が、静かに締めの連絡を読み上げる。
「各地のボランティア、次回日程の希望が殺到。地方紙の社説、明日も続報。……それから」
「それから?」
「“無所属でも、ここまで来られる”。そんなメッセージが、驚くほど多い」
田島が口笛を鳴らして笑う。
「ほらな。無所属の星、って言われる日も近いぜ」
「星なんて柄じゃないよ」
「じゃあ、焚き火くらいでいい。寒い夜に、人が集まる火」
健人は、フロントガラスの向こうに続く夜道を見据えた。国会に戻れば、また壁は高く立ちはだかる。だが、その壁の外で、生まれた熱は確かに強くなっている。
彼はそっとスマホを取り出し、短い一文をメモに打ち込んだ。
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