俺と犬

KAORUwithAI

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第50話 GW旅行編〜帰りたくない〜

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チェックアウトの朝。
荷物をまとめて、ロビーに降りる。
シバもいつも通りリードをつけて――いざ、出発。

……の、はずが。動かない。

エントランスでぴたりと足を止め、しっぽもフリーズ。
「行くぞ?」と声をかけても、伏せのまま微動だにしない。

振り返ると、見慣れた畳、やさしい光、
そしてロビーの奥から女将さんが微笑んでいた。

「またお越しやす、シバちゃん」

その一言に、シバがスッと立ち上がった。
しっぽを一振りして、ようやく玄関へ。

……お前、京都の風情に目覚めてないか?

帰りの新幹線で、シバは爆睡。
でもきっと夢の中でも、あの旅館にいたと思う。
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