俺と犬

KAORUwithAI

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第78話 恋はおあいこ

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いつもの公園。
ベンチの影に、見慣れた白いふわふわ。
シバがそれを見つけた瞬間、しっぽがぶんぶん振られ始める。

白いポメラニアン――あのポメちゃん。
前回、花を贈ったあの子だ。

シバは足早にポメちゃんのもとへ駆け寄る。
するとポメちゃんは、飼い主のもとへと小さく跳ねて戻った。

その小さな体が飼い主のカバンを覗き込み、
しばらくして咥えて戻ってきたのは――黄色い花。

シバの前で、ポメちゃんはぺたりと座り、花をちょこんと差し出す。

風が吹く。
公園の静けさの中で、ふたりの犬の間に花が舞った。

シバはしばらくじっとそれを見つめ、
そっと花を受け取り、鼻で押さえながら嬉しそうに尻尾を振る。

ちょっと照れてるような、でも誇らしげなその姿に、
周りの大人たちは小さな笑い声を漏らした。

いつの間にか、草の上に座り込んだ二匹は、並んで空を見上げていた。
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