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第80話 写真
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長雨が続いている。
洗濯物は乾かず、空はずっと灰色のまま。
シバは今日も、玄関でじっと座っていた。
リードが掛けられたフックの下、動かずにいる。
「……今日も、無理だ」
言葉に反応するように、シバは一度だけ振り返った。
そのまま、ふらりとソファに移動し、ふて寝。
顔をクッションに埋めて、ため息みたいな鼻息を漏らした。
明らかに落ち込んでいる。
体は丸まってるけど、耳はうなだれ気味で、尻尾はぴくりとも動かない。
この感じ、散歩に行けないだけじゃない。
「……ポメちゃんに、会えないのもあるか」
そう呟いてスマホを取り出す。
実は少し前、ポメちゃんの飼い主さんとLINEを交換していた。
《うちの子、最近ずっと雨で元気ないんです》
そう送ると、すぐに返信がきた。
《実はうちもです!笑 ちょっとでも元気出ればと思って、写真送りますね📸》
トーク画面に表示されたのは、あの白くてふわふわのポメちゃん。
花柄のクッションにちょこんと座って、カメラ目線。
しっぽをくるんと巻いて、まるでモデルのようだった。
「……シバ、見てみ」
画面をそっと差し出すと、クッションから顔だけ上げてのぞき込む。
一瞬の沈黙。
そして、ぴくりと耳が立った。
そのまま鼻を近づけて、画面をぺろりと舐めた。
わかってるらしい。
しっぽが小さく揺れはじめる。
「よかったな」
撫でると、さっきまでの沈んだ表情がほんの少しだけ和らいだ。
――もうちょっとだけ、雨が続いても頑張れそうだな。
洗濯物は乾かず、空はずっと灰色のまま。
シバは今日も、玄関でじっと座っていた。
リードが掛けられたフックの下、動かずにいる。
「……今日も、無理だ」
言葉に反応するように、シバは一度だけ振り返った。
そのまま、ふらりとソファに移動し、ふて寝。
顔をクッションに埋めて、ため息みたいな鼻息を漏らした。
明らかに落ち込んでいる。
体は丸まってるけど、耳はうなだれ気味で、尻尾はぴくりとも動かない。
この感じ、散歩に行けないだけじゃない。
「……ポメちゃんに、会えないのもあるか」
そう呟いてスマホを取り出す。
実は少し前、ポメちゃんの飼い主さんとLINEを交換していた。
《うちの子、最近ずっと雨で元気ないんです》
そう送ると、すぐに返信がきた。
《実はうちもです!笑 ちょっとでも元気出ればと思って、写真送りますね📸》
トーク画面に表示されたのは、あの白くてふわふわのポメちゃん。
花柄のクッションにちょこんと座って、カメラ目線。
しっぽをくるんと巻いて、まるでモデルのようだった。
「……シバ、見てみ」
画面をそっと差し出すと、クッションから顔だけ上げてのぞき込む。
一瞬の沈黙。
そして、ぴくりと耳が立った。
そのまま鼻を近づけて、画面をぺろりと舐めた。
わかってるらしい。
しっぽが小さく揺れはじめる。
「よかったな」
撫でると、さっきまでの沈んだ表情がほんの少しだけ和らいだ。
――もうちょっとだけ、雨が続いても頑張れそうだな。
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