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異世界の異変
第21話「討伐隊の噂」
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深夜。
「カラン」
扉のベルとともに、革鎧姿の冒険者二人が笑い混じりに入ってきた。
棚の栄養ゼリーを二つ手に取り、さらに乾パンの束を籠に放り込みながら、興奮気味に声を潜める。
「明日には討伐隊が編成されるって話だぞ!」
「おい、声が大きい……でも俺も聞いた。相手は……まだ伏せられてるらしい」
レンはレジ越しに視線を上げるが、すぐに笑顔を取り戻して二人を迎える。
「温めますか?」
温かい惣菜パンを手にした彼女の声は、いつもと変わらぬ落ち着きを装っていた。
冒険者たちは揃って頷き、「おう、助かる」と短く返す。
袋詰めをしているニナは、無意識に手を止め、二人の会話を追いかけてしまっていた。
「……まさか、あれなのか?」
「しっ、まだわからん。けど動くってことは、ただ事じゃねえ」
会計を終えると、二人は熱気を残したまま外へ飛び出して行った。
「カラン」
閉じられた扉の向こうに足音が遠ざかる。
残されたレジ前には、湯気の立つパンの温もりだけが漂っていた。
レンはふっと小さく息を吐き、心の奥に広がる不安を押し隠すように微笑んだ。
「ありがとうございました。またお越し下さいませ」
声は平静だったが、その温かい湯気がかえって心許なく感じられた。
「カラン」
扉のベルとともに、革鎧姿の冒険者二人が笑い混じりに入ってきた。
棚の栄養ゼリーを二つ手に取り、さらに乾パンの束を籠に放り込みながら、興奮気味に声を潜める。
「明日には討伐隊が編成されるって話だぞ!」
「おい、声が大きい……でも俺も聞いた。相手は……まだ伏せられてるらしい」
レンはレジ越しに視線を上げるが、すぐに笑顔を取り戻して二人を迎える。
「温めますか?」
温かい惣菜パンを手にした彼女の声は、いつもと変わらぬ落ち着きを装っていた。
冒険者たちは揃って頷き、「おう、助かる」と短く返す。
袋詰めをしているニナは、無意識に手を止め、二人の会話を追いかけてしまっていた。
「……まさか、あれなのか?」
「しっ、まだわからん。けど動くってことは、ただ事じゃねえ」
会計を終えると、二人は熱気を残したまま外へ飛び出して行った。
「カラン」
閉じられた扉の向こうに足音が遠ざかる。
残されたレジ前には、湯気の立つパンの温もりだけが漂っていた。
レンはふっと小さく息を吐き、心の奥に広がる不安を押し隠すように微笑んだ。
「ありがとうございました。またお越し下さいませ」
声は平静だったが、その温かい湯気がかえって心許なく感じられた。
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