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日常編
第21話「果実と騎士と、七日後の約束」
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カラン。
霧の夜を踏みしめるように、重く、規則正しい足音が店内に響く。
「ふむ……時刻、深夜零時三分。店は営業中。……よし」
銀の鎧を纏った常連の騎士が、静かにミッドナイトマートへと入ってくる。
「いらっしゃいませ。お待ちしてましたよ」
カウンターから声をかけたレンは、レジ奥のストック棚から包みをひとつ取り出した。
「“星屑の果樹園セット”、届いてます」
「おお……確か、七日ほどと聞いていたが、見事、時を違えず届いたな」
包みは美しく仕立てられた木箱に入っており、中には色とりどりの果実ゼリーと、輝く果実酒の小瓶。
まるで本当に“星屑”が閉じ込められているように見える。
「……うむ、これは……我が主も喜ぶであろう」
「すでにお支払い分は控えてあるので、あとはお持ち帰りいただくだけです。熨斗(のし)もつけてありますよ、“謹呈”で」
「礼を言う。……貴殿は、細やかだな」
そう言いながら、騎士はいつものように、鮭おにぎり・チーズ入りチキン・お茶を手に取り、買い物カゴへ入れる。
「いつもので、合計480ストー。ナイポ、ポイントもつけておきますね」
「うむ、ありがとう。……ところで」
包みを慎重にマイバッグへ詰めながら、騎士はぽつりと続けた。
「“贈り物”というものは、こうも胸を温かくするものか。……戦の前にこれを受け取れば、誰であれ心が和む。そう思えてな」
「それが“贈る側の魔法”です。……ちゃんと届いたら、また聞かせてください。反応とか、感想とか」
「……ふっ。では、次の戦果で“お返し”を考えるとしよう」
商品と星屑の果樹園セットを大切に抱え、騎士は店を後にする。
霧の中へ消えるその背を、レンとニナが見送りながら、声をそろえる。
「ありがとうございました。またお越し下さいませ」
霧の夜を踏みしめるように、重く、規則正しい足音が店内に響く。
「ふむ……時刻、深夜零時三分。店は営業中。……よし」
銀の鎧を纏った常連の騎士が、静かにミッドナイトマートへと入ってくる。
「いらっしゃいませ。お待ちしてましたよ」
カウンターから声をかけたレンは、レジ奥のストック棚から包みをひとつ取り出した。
「“星屑の果樹園セット”、届いてます」
「おお……確か、七日ほどと聞いていたが、見事、時を違えず届いたな」
包みは美しく仕立てられた木箱に入っており、中には色とりどりの果実ゼリーと、輝く果実酒の小瓶。
まるで本当に“星屑”が閉じ込められているように見える。
「……うむ、これは……我が主も喜ぶであろう」
「すでにお支払い分は控えてあるので、あとはお持ち帰りいただくだけです。熨斗(のし)もつけてありますよ、“謹呈”で」
「礼を言う。……貴殿は、細やかだな」
そう言いながら、騎士はいつものように、鮭おにぎり・チーズ入りチキン・お茶を手に取り、買い物カゴへ入れる。
「いつもので、合計480ストー。ナイポ、ポイントもつけておきますね」
「うむ、ありがとう。……ところで」
包みを慎重にマイバッグへ詰めながら、騎士はぽつりと続けた。
「“贈り物”というものは、こうも胸を温かくするものか。……戦の前にこれを受け取れば、誰であれ心が和む。そう思えてな」
「それが“贈る側の魔法”です。……ちゃんと届いたら、また聞かせてください。反応とか、感想とか」
「……ふっ。では、次の戦果で“お返し”を考えるとしよう」
商品と星屑の果樹園セットを大切に抱え、騎士は店を後にする。
霧の中へ消えるその背を、レンとニナが見送りながら、声をそろえる。
「ありがとうございました。またお越し下さいませ」
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