『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI

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日常編

第24話「甘味対決! 和か洋か」

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カラン。

 ミッドナイトマートの扉が開くと、二つのローブ姿が並んで入ってきた。

 「こんばんはー……!」

 先に入ってきたのは、以前にも訪れたことのある魔法使いの少女。紫のローブに、星の刺繍が揺れている。
 その後ろに、やや背の高い少女が続く。緑色のマントに銀の髪。こちらも杖を持ち、落ち着いた雰囲気だが、目の輝きは負けていない。

 「いらっしゃいませ。今日はお友達と一緒ですか」

 レンの言葉に、少女はにこにこしながらうなずく。

 「はいっ! この子はシエラ。魔法学園の同期で、甘いもの好き仲間なんです!」

 「“仲間”とか言ってるけどさぁ、私が好きなのは“和菓子”だからね? あんたみたいな“洋菓子信者”と一緒にされたくないんだけど!」

 「はあ!? この前の“もちもちプリン”に感動してたくせに~!」

 「感動はしたけど、あれは“例外”。基本は“あんこ”でしょうが!」

 「“クリーム”の滑らかさが至高なのに、わかってない~!」

 レジ前で言い争いながら、二人はそれぞれ違う棚に向かっていく。

 ひとりは桜もち入りの大福を、もうひとりは生チョコロールケーキを手に取り、ピシッと睨み合った。

 「どっちが至高か、勝負する!?」

 「上等!」

 「ストップ」

 レンが割って入ると、二人は同時に口をつぐんだ。

 「どっちが“優れてる”かじゃなくて、“どっちも買って、シェアする”って手もありますよ?」

 「……それ、卑怯だけど……うまい……!」

 「両方食べたら、感想交換できるしね……ふふ、わかった!」

 二人は最終的に、それぞれの甘味を手にし、スナック菓子もいくつか加えてレジへと向かった。

 レジを担当するニナは、微笑みながら商品を一つずつスキャンする。

 「お二人で分けるんですね。……それぞれスプーンとおしぼりを、二つずつ入れて
おきますね?」

 「ありがとう、ニナさん!」

 「気が利く~!」

 会計を終えると、二人は商品を抱えて出口へ。

 「次は“冷やしぜんざい”と“ティラミス”で勝負しようね!」

 「今度は冷たい系か~! 負けないよ!」

 にぎやかに笑いながら、霧の中へと姿を消していく魔法少女たち。

 レンとニナは静かにその背を見送りながら、いつものように声をそろえる。

 「ありがとうございました。またお越し下さいませ」
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