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7話 ぼろ儲け
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鬼豚
薬草や果物、野菜などを取りに行った者たちを襲う野獣だ。一直線に向かってきて体当たりで攻撃する。
まぁそれ以上でもそれ以下でもない。
俺は村を出ると雪丸を呼び出した。雪丸が俺の前を行き、能力の『警戒』をしてくれている。
雪丸が歩くのを止め「グルルル」と威嚇の様な喉を鳴らす。
前方に鬼豚がいる。と気づいたら勢いよくこっちに突っ込んできた!
あれだ!イノシシだ!現実世界で言うと、まんまイノシシだ!
俺は慌てて避け・・・。いや、凄く余裕で避けられた。やはり素早さを上げたのは正解だった。
俺はすぐに振り向き矢を放つ。3発程度で動かなくなった。魔獣と違い野獣は煙とならない。
そしてドロップ品もない。しかし、このイノシシ・・・じゃなく鬼豚は食えるのだ。
そう、食用として持ち帰ることが出来る。しかし・・・。
入るのか?ポーチに。試しにやってみると、なんと普通に入ってしまった。
ステータスで確認したら『鬼豚の死体』となっていた。ゲームでは『鬼豚の肉』だったはずだ。って事は?
加工が必要なのか!・・・まあいい。どんどん討伐しよう。
雪丸のおかげで奇襲を受けることなく討伐がすすむ。依頼では5匹だったが、調子に乗って8匹ほど討伐した。
持ち物を確認したら『鬼豚の死体×8』となっていた。これはうれしい。枠を圧迫しないで済む。
そしてレベルが上がる。
現在のステータスはジヴァニアの加護抜きで
レベル11 HP102 SP30
攻撃力10
防御2
素早さ6
賢さ2
耐性1
運5
ジヴァニアの加護があるので各2倍。SPにも載っているのでこのレベルではまじでチート級だ。
「ねえ、あれってさ。依頼は受けていないけど採取依頼の虹キノコじゃない?」
ジヴァニアが指さす方を見ると凄い色のキノコがあった。確かに依頼にあったな。
受けていないけど持って帰ったら喜んでくれるかもしれない。そう思い10個ほど手に入れた。
気が付くと太陽が真上にあった。ここは一旦村に帰って休憩をと思っていたら雪丸がまた喉を鳴らす。
その先には魔獣が居た。犬の様な魔獣。アンデッド・ドッグ。
まぁ野良犬の死体のゾンビだ。しかし群れである。6匹か。
2匹がいきなり飛び掛かってくる。が!それに雪丸が反応する。雪丸の鋭い牙が魔獣の喉をかき切る。
『餓狼』の効果だろうか。見事に胴体と頭が離れた。と同時に煙となる。
もう1匹には俺が対応し、煙となっていた。矢で2発か。
既に雪丸が残りの4匹に飛び込んでいる。俺は雪丸の後ろに回っている敵を攻撃する。
連携がうまく行き問題なく6匹を倒すことが出来た。群れと遭遇したのは初めてだった。
雪丸が居なければもしかしたらやられていたかもしれない。
ん?雪丸、怪我をしているじゃないか。どどどどうしよう。ポーション・・・はない。薬草、そうだ!
薬草!・・・・。
どうやって使うのだろう。
「うわ、大変。痛そう。可哀そう。直してあげたい!」
と右往左往しているジヴァニア。すると「ん!?」と言う声。
ジヴァニアは雪丸に近づき傷口に手を当てる。そして。
「ヒール」
そう唱えると傷が薄い緑色につつまれ傷がふさがっていく。が、完治とまではいかなかった。
しかし、血が出なくなるまでにはなったのでよしとしよう!・・・血?眷属から血が出る?
そうか、そうなのだ。眷属、いや雪丸も生きているのだ。
俺は雪丸を抱きしめながらワシャワシャしてやった。
「よくやったぞ!雪丸」と声を掛けたら俺の顔を嘗め回した。めっちゃ尻尾を振っていた。
俺はジヴァニアに礼を言った。そして聞いてみると。どうやら傷を治したくてあれやこれや悩んでいたら
いきなり頭の中になにか閃いたらしい。「ヒール」と言う言葉と共に。
「なんかさぁ、めちゃくちゃお腹が減ったんだけど」
とても疲れ切っているジヴァニア。ヒールは相当疲れるらしい。一旦村に帰ってギルドに報告を行う。
依頼成功報酬銅貨5枚受け取った。めっちゃウレシイ!5千円!
俺は道中に取った虹キノコを渡した。すると女将は嬉しそうに受け取り、依頼を受けていた事にしてくれた。
「いいのいいの、こんな村だもの。適当でいいのよ。はい、これ成功報酬ね銅貨1枚。
どうせお金はギルド本部に請求できるんだしね」
俺はイノシシ・・・じゃなく鬼豚の死体を渡そうとしたがそんなもん受け取れないとの事。
聞いたら隣の解体屋にもっていけば処理してくれるらしい。
俺は解体屋に行き鬼豚8匹を渡した。
「おおおう。久しぶりだぜ!これはいい肉になるぜ。ちょっと待ってな、チャチャっと終わらせる。」
職人さんはそう言うとテキパキと解体を始める。
チャチャっと終わらせると言われたが小一時間ほどかかるそうなので飯屋に行くこととした。
道すがら、犬の散歩をしている村人を発見。挨拶して来たのでこっちも挨拶した。・・・。ん?まてよ。
俺はその人に話しかける。犬の首輪は何処で手に入れたかを。すると親切に教えてくれた。
俺は日用雑貨店に先に入り犬用の首輪とリードを買った。
これなら雪丸も犬に見えるんじゃないか?見えて欲しい。雪丸を呼び出し首輪をつけた。
嫌がると思ったが結構、まんざらでもない様子だった。凄く尻尾振ってるし。
雪丸を待たせ俺は飯屋に入った。ペットを入れていいかと尋ねたら大丈夫との事。同伴がいい店は最高だ!
現実世界では衛生上、問題だろうな。でもこのルーズさは心地よい。
俺は鶏肉の香草焼きを頼み、雪丸には鶏肉のステーキを頼んだ。
ジヴァニアにはフルーツサラダ。みんな美味しそうに食べてくれた。
代金銅貨1枚と軽貨8枚を払い店を出て、解体屋に向かった。
「ねえ、そういえばあなたのスキルポイント回復した?」
ジヴァニアが聞いてきたので寝たら全快したと伝えた。あ、そうだ。俺はジヴァニアのステータスを見てみた。
SPの項目が追加されていた。MPではなくSPなのか。0/5となっていた。ヒール1回SP5なのか・・・。
解体屋につくと仕上がっているらしく。肉の現物と金とどっちがいいか聞かれたので金と即答。
解体手数料を引いてなんと銀貨1枚と銅貨8枚を貰った。なにこれ!!めっちゃぼろ儲け!
元は取れるのか?と職人に聞いたらニヤニヤして「ぼろ儲けだ」と言われた。お互いがぼろ儲け。
いいじゃないか!
俺はその職人に薬草の使い方を聞いてみた。知っていたら教えてくれと。そしたら。
「そんなもん、手で丸めて飲み込んで水を飲む。以上だ」
漢方薬かよ!と思ったが言うのを止めた。うーむ。効果はいまいち期待できなさそうだ。
一旦宿屋に帰り、というか冒険者ギルドなのだが。その事を女将に言ったら笑われた。
「昔はそう言う使い方もしたけど、今は乾燥させて粉にして水に溶かしてビンに保存しておくのよ?
濃度が高いほどガツンとくるわよ」
なるほど。ポーションの原料と思えばいいのか。作るのかぁ、ポーション。まあいいや。
そして俺達は残りの依頼をする為に再度森に入った。今度の依頼は魔獣討伐だ!
魔獣 キラー・バタフライ
一抹の不安がよぎる。魔獣は煙となる。どうやって討伐したと証明するのか!と!
薬草や果物、野菜などを取りに行った者たちを襲う野獣だ。一直線に向かってきて体当たりで攻撃する。
まぁそれ以上でもそれ以下でもない。
俺は村を出ると雪丸を呼び出した。雪丸が俺の前を行き、能力の『警戒』をしてくれている。
雪丸が歩くのを止め「グルルル」と威嚇の様な喉を鳴らす。
前方に鬼豚がいる。と気づいたら勢いよくこっちに突っ込んできた!
あれだ!イノシシだ!現実世界で言うと、まんまイノシシだ!
俺は慌てて避け・・・。いや、凄く余裕で避けられた。やはり素早さを上げたのは正解だった。
俺はすぐに振り向き矢を放つ。3発程度で動かなくなった。魔獣と違い野獣は煙とならない。
そしてドロップ品もない。しかし、このイノシシ・・・じゃなく鬼豚は食えるのだ。
そう、食用として持ち帰ることが出来る。しかし・・・。
入るのか?ポーチに。試しにやってみると、なんと普通に入ってしまった。
ステータスで確認したら『鬼豚の死体』となっていた。ゲームでは『鬼豚の肉』だったはずだ。って事は?
加工が必要なのか!・・・まあいい。どんどん討伐しよう。
雪丸のおかげで奇襲を受けることなく討伐がすすむ。依頼では5匹だったが、調子に乗って8匹ほど討伐した。
持ち物を確認したら『鬼豚の死体×8』となっていた。これはうれしい。枠を圧迫しないで済む。
そしてレベルが上がる。
現在のステータスはジヴァニアの加護抜きで
レベル11 HP102 SP30
攻撃力10
防御2
素早さ6
賢さ2
耐性1
運5
ジヴァニアの加護があるので各2倍。SPにも載っているのでこのレベルではまじでチート級だ。
「ねえ、あれってさ。依頼は受けていないけど採取依頼の虹キノコじゃない?」
ジヴァニアが指さす方を見ると凄い色のキノコがあった。確かに依頼にあったな。
受けていないけど持って帰ったら喜んでくれるかもしれない。そう思い10個ほど手に入れた。
気が付くと太陽が真上にあった。ここは一旦村に帰って休憩をと思っていたら雪丸がまた喉を鳴らす。
その先には魔獣が居た。犬の様な魔獣。アンデッド・ドッグ。
まぁ野良犬の死体のゾンビだ。しかし群れである。6匹か。
2匹がいきなり飛び掛かってくる。が!それに雪丸が反応する。雪丸の鋭い牙が魔獣の喉をかき切る。
『餓狼』の効果だろうか。見事に胴体と頭が離れた。と同時に煙となる。
もう1匹には俺が対応し、煙となっていた。矢で2発か。
既に雪丸が残りの4匹に飛び込んでいる。俺は雪丸の後ろに回っている敵を攻撃する。
連携がうまく行き問題なく6匹を倒すことが出来た。群れと遭遇したのは初めてだった。
雪丸が居なければもしかしたらやられていたかもしれない。
ん?雪丸、怪我をしているじゃないか。どどどどうしよう。ポーション・・・はない。薬草、そうだ!
薬草!・・・・。
どうやって使うのだろう。
「うわ、大変。痛そう。可哀そう。直してあげたい!」
と右往左往しているジヴァニア。すると「ん!?」と言う声。
ジヴァニアは雪丸に近づき傷口に手を当てる。そして。
「ヒール」
そう唱えると傷が薄い緑色につつまれ傷がふさがっていく。が、完治とまではいかなかった。
しかし、血が出なくなるまでにはなったのでよしとしよう!・・・血?眷属から血が出る?
そうか、そうなのだ。眷属、いや雪丸も生きているのだ。
俺は雪丸を抱きしめながらワシャワシャしてやった。
「よくやったぞ!雪丸」と声を掛けたら俺の顔を嘗め回した。めっちゃ尻尾を振っていた。
俺はジヴァニアに礼を言った。そして聞いてみると。どうやら傷を治したくてあれやこれや悩んでいたら
いきなり頭の中になにか閃いたらしい。「ヒール」と言う言葉と共に。
「なんかさぁ、めちゃくちゃお腹が減ったんだけど」
とても疲れ切っているジヴァニア。ヒールは相当疲れるらしい。一旦村に帰ってギルドに報告を行う。
依頼成功報酬銅貨5枚受け取った。めっちゃウレシイ!5千円!
俺は道中に取った虹キノコを渡した。すると女将は嬉しそうに受け取り、依頼を受けていた事にしてくれた。
「いいのいいの、こんな村だもの。適当でいいのよ。はい、これ成功報酬ね銅貨1枚。
どうせお金はギルド本部に請求できるんだしね」
俺はイノシシ・・・じゃなく鬼豚の死体を渡そうとしたがそんなもん受け取れないとの事。
聞いたら隣の解体屋にもっていけば処理してくれるらしい。
俺は解体屋に行き鬼豚8匹を渡した。
「おおおう。久しぶりだぜ!これはいい肉になるぜ。ちょっと待ってな、チャチャっと終わらせる。」
職人さんはそう言うとテキパキと解体を始める。
チャチャっと終わらせると言われたが小一時間ほどかかるそうなので飯屋に行くこととした。
道すがら、犬の散歩をしている村人を発見。挨拶して来たのでこっちも挨拶した。・・・。ん?まてよ。
俺はその人に話しかける。犬の首輪は何処で手に入れたかを。すると親切に教えてくれた。
俺は日用雑貨店に先に入り犬用の首輪とリードを買った。
これなら雪丸も犬に見えるんじゃないか?見えて欲しい。雪丸を呼び出し首輪をつけた。
嫌がると思ったが結構、まんざらでもない様子だった。凄く尻尾振ってるし。
雪丸を待たせ俺は飯屋に入った。ペットを入れていいかと尋ねたら大丈夫との事。同伴がいい店は最高だ!
現実世界では衛生上、問題だろうな。でもこのルーズさは心地よい。
俺は鶏肉の香草焼きを頼み、雪丸には鶏肉のステーキを頼んだ。
ジヴァニアにはフルーツサラダ。みんな美味しそうに食べてくれた。
代金銅貨1枚と軽貨8枚を払い店を出て、解体屋に向かった。
「ねえ、そういえばあなたのスキルポイント回復した?」
ジヴァニアが聞いてきたので寝たら全快したと伝えた。あ、そうだ。俺はジヴァニアのステータスを見てみた。
SPの項目が追加されていた。MPではなくSPなのか。0/5となっていた。ヒール1回SP5なのか・・・。
解体屋につくと仕上がっているらしく。肉の現物と金とどっちがいいか聞かれたので金と即答。
解体手数料を引いてなんと銀貨1枚と銅貨8枚を貰った。なにこれ!!めっちゃぼろ儲け!
元は取れるのか?と職人に聞いたらニヤニヤして「ぼろ儲けだ」と言われた。お互いがぼろ儲け。
いいじゃないか!
俺はその職人に薬草の使い方を聞いてみた。知っていたら教えてくれと。そしたら。
「そんなもん、手で丸めて飲み込んで水を飲む。以上だ」
漢方薬かよ!と思ったが言うのを止めた。うーむ。効果はいまいち期待できなさそうだ。
一旦宿屋に帰り、というか冒険者ギルドなのだが。その事を女将に言ったら笑われた。
「昔はそう言う使い方もしたけど、今は乾燥させて粉にして水に溶かしてビンに保存しておくのよ?
濃度が高いほどガツンとくるわよ」
なるほど。ポーションの原料と思えばいいのか。作るのかぁ、ポーション。まあいいや。
そして俺達は残りの依頼をする為に再度森に入った。今度の依頼は魔獣討伐だ!
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