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太田竜也~①~
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「ジリリリリリリリリ」
けたたましい目覚ましの音と同時に、私は目を覚ました。いつものことだが、昨夜は早く寝たはずなのになぜか眠たい、と思いながら俺は重い体を上げて起き上がった。
時計の針は8時13分を指していた。大学の1時間目の授業は9時からである。家から大学までは自転車で10分ほどで着くから、まだ急げば間に合う。お腹も減ってないし朝食は抜きでいいだろう。俺は急いで歯磨きと着替えを済ませ、大学に向かうことにした。
俺は京都の大学に通う大学生だ。偏差値は60そこそこで、一浪してやっと入った。学部は就職において潰しが利くという短絡的な理由で経済学部に入った。本当は法学部の方がもっと潰しが利くのだろうけれど、俺の頭では無理だった。
サークルはボランティアサークルに入っている。ボランティアとは名ばかりで、サークル仲間とワイワイ騒いでおしゃべりしているだけなのだが。
そして、彼女もいる。彼女の名前は前原小百合。俺は小百合と呼んでいる。文学部に通う同じサークルの1つ上の先輩で、黒髪が似合い笑顔がチャーミングな女性だ。ダメ元で告白してみたが快く受け入れてくれた。今ではサークル公認の仲である。
大学に着いた俺は1時間目の英語のクラスの教室に向かった。
「お、竜也じゃんおはよー」
「おはよう学」
こいつは友達の小松学。学部は同じ経済学部で英語のクラスが同じになったときから仲良くなった。ノリが良くて誰からも好かれる存在だ。
「たっちゃんおっすー」
「おはよう浩二」
こいつは柴田浩二。浩二は学部のクラスも英語のクラスも同じ友達である。特徴がないのが特徴というところか。でも悪い奴じゃないし俺は割と好きなタイプなやつだ。
「竜也、お前先週出されたレポートやったか?」
浩二が早速レポートの進捗を聞いてきた。
「一応やったけど」
「やっぱりかお前はまじめだな優等生」
「俺らは当然やってねえよな学」
「まあな」
「ったくちゃんとやらねえと単位落とすぞ」
「なんとかなるっしょ。そういえば竜也、今日午後開いてるか?学と一緒にカラオケ行くつもりなんだけど」
「いや、今日の午後は彼女と予定があるんだ。悪いな」
「なんだよ。じゃあしょうがねえな。学と2人で楽しんでくるわ」
「おお、行ってこい」
「みんな座れ。授業始めるぞ。まずは出席から取るか」
英語の先生が入ってきたので授業が始まった。面倒くさい1日がまた始まる。
大学が終わり、家に着いた俺はソファーでテレビを見ていた。今はまだ午後の三時過ぎだ。彼女の家に行くのは夜だからまだ時間はある。俺はしばらくテレビを見て時間を潰すことにした。
最近のテレビは連日猟奇殺人鬼の話題で持ち切りだ。なんでも人を殺して食べるカ二バリストらしい。今の時代にこんな人間がいるのかと思うととても恐ろしい。俺も犯行が起こった京都市内に住んでいるので、早く捕まってほしいと願うばかりだ。
「ピンポーン」
テレビを見ているとインターフォンが鳴った。
「お届けものです」
どうやら宅急便らしい。届く荷物などあったかと思いながら俺はドアを開けた。出たのは茶色の長い髪が特徴的な女性の配達人だった。
「ここにサインをお願いします」
「はい」
今時女性の配達人など珍しくもないのだが俺は妙に引っかかった。聞き覚えのある声、誰かに似ている顔。俺は疑問に思いながらもサインをした。
「ありがとうございました」
荷物のカテゴリーは食材、届主は池田美樹と書いてある。名前に見覚えがないが早速開けてみることにした。
「ゴンっ」
鈍器で殴られたような鈍い音がした。その瞬間俺は気を失った。
けたたましい目覚ましの音と同時に、私は目を覚ました。いつものことだが、昨夜は早く寝たはずなのになぜか眠たい、と思いながら俺は重い体を上げて起き上がった。
時計の針は8時13分を指していた。大学の1時間目の授業は9時からである。家から大学までは自転車で10分ほどで着くから、まだ急げば間に合う。お腹も減ってないし朝食は抜きでいいだろう。俺は急いで歯磨きと着替えを済ませ、大学に向かうことにした。
俺は京都の大学に通う大学生だ。偏差値は60そこそこで、一浪してやっと入った。学部は就職において潰しが利くという短絡的な理由で経済学部に入った。本当は法学部の方がもっと潰しが利くのだろうけれど、俺の頭では無理だった。
サークルはボランティアサークルに入っている。ボランティアとは名ばかりで、サークル仲間とワイワイ騒いでおしゃべりしているだけなのだが。
そして、彼女もいる。彼女の名前は前原小百合。俺は小百合と呼んでいる。文学部に通う同じサークルの1つ上の先輩で、黒髪が似合い笑顔がチャーミングな女性だ。ダメ元で告白してみたが快く受け入れてくれた。今ではサークル公認の仲である。
大学に着いた俺は1時間目の英語のクラスの教室に向かった。
「お、竜也じゃんおはよー」
「おはよう学」
こいつは友達の小松学。学部は同じ経済学部で英語のクラスが同じになったときから仲良くなった。ノリが良くて誰からも好かれる存在だ。
「たっちゃんおっすー」
「おはよう浩二」
こいつは柴田浩二。浩二は学部のクラスも英語のクラスも同じ友達である。特徴がないのが特徴というところか。でも悪い奴じゃないし俺は割と好きなタイプなやつだ。
「竜也、お前先週出されたレポートやったか?」
浩二が早速レポートの進捗を聞いてきた。
「一応やったけど」
「やっぱりかお前はまじめだな優等生」
「俺らは当然やってねえよな学」
「まあな」
「ったくちゃんとやらねえと単位落とすぞ」
「なんとかなるっしょ。そういえば竜也、今日午後開いてるか?学と一緒にカラオケ行くつもりなんだけど」
「いや、今日の午後は彼女と予定があるんだ。悪いな」
「なんだよ。じゃあしょうがねえな。学と2人で楽しんでくるわ」
「おお、行ってこい」
「みんな座れ。授業始めるぞ。まずは出席から取るか」
英語の先生が入ってきたので授業が始まった。面倒くさい1日がまた始まる。
大学が終わり、家に着いた俺はソファーでテレビを見ていた。今はまだ午後の三時過ぎだ。彼女の家に行くのは夜だからまだ時間はある。俺はしばらくテレビを見て時間を潰すことにした。
最近のテレビは連日猟奇殺人鬼の話題で持ち切りだ。なんでも人を殺して食べるカ二バリストらしい。今の時代にこんな人間がいるのかと思うととても恐ろしい。俺も犯行が起こった京都市内に住んでいるので、早く捕まってほしいと願うばかりだ。
「ピンポーン」
テレビを見ているとインターフォンが鳴った。
「お届けものです」
どうやら宅急便らしい。届く荷物などあったかと思いながら俺はドアを開けた。出たのは茶色の長い髪が特徴的な女性の配達人だった。
「ここにサインをお願いします」
「はい」
今時女性の配達人など珍しくもないのだが俺は妙に引っかかった。聞き覚えのある声、誰かに似ている顔。俺は疑問に思いながらもサインをした。
「ありがとうございました」
荷物のカテゴリーは食材、届主は池田美樹と書いてある。名前に見覚えがないが早速開けてみることにした。
「ゴンっ」
鈍器で殴られたような鈍い音がした。その瞬間俺は気を失った。
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