どっちも好き♡じゃダメですか?~After Story~

藤宮りつか

文字の大きさ
99 / 175
After Story

   Wedding Night(10)

しおりを挟む
 


 普段は俺を取り合うような素振りを見せることもある二人だけど、何だかんだと仲のいい二人は、一度協力関係を結ぶと恐ろしく息の合った行動を見せることもある。
「んんっ……ふぁっ、ん……ぁっ……んんっ……ぁあっ……!」
「深雪はココが気持ちいいんだよね。気持ちいいところをいっぱい刺激されているうえ、僕に中を掻き回されている姿を頼斗に見られていることにも感じちゃうのかな?」
「ゃっ、んっ……ぁっ……ゃあっ、んんっ……」
 最初は背中を頼斗の胸に預けている体勢だった俺も、今は後頭部が頼斗の胸にあり、背中は頼斗の太腿の上にあった。
 その状態で頼斗の掴んでいる俺の足首が頼斗の顔の横あたりにあるから、俺の中を雪音の指が掻き回している様子は、頼斗にも良く見えているようだった。
 更に言えば、頼斗の指が時々俺の足の裏を意地悪く擽ってきたりもするから、俺はその感触にもゾクゾクしてしまうし、何よりも
「すげーエロい格好だな。深雪の恥ずかしいところ、全部丸見えになってるじゃん」
 頼斗が俺の両脚を容赦なく開かせているこの格好が物凄く恥ずかしい。
 俺の身体が柔らかいせいで、俺のナニとその奥にある入り口が完全に上を向いてる感じだった。
 こんな格好をするために、俺の身体は柔らかいわけじゃないのに。
「ねぇ、頼斗。深雪の足って持ってなくちゃダメな感じ?」
「いや。多分俺が手を離しても、深雪はこの体勢をキープできると思う」
「だったらさ、頼斗も深雪を気持ち良くしてあげるの手伝ってよ。さっきから触って欲しそうに尖ってる深雪の乳首が気になって気になって」
「だよな。俺もそろそろ弄ってやんなきゃって思ってた」
 人の身体を「これでもかっ!」ってくらいに辱めておきながら、まだそんな事を言う二人にゾッとした。
 堪らなく恥ずかしい格好をさせられているだけでも羞恥で感じてしまうのに。雪音の指が俺の中を音が立つほどに掻き回しているせいでイきそうだった。そのうえ更に頼斗が乳首まで弄ってきたら、俺、本当に呆気なくイっちゃうと思う。
 二人が見ている前で、こんな恥ずかしい格好のままイってしまうことだけは避けたい。
「ゃっ、ぁあんっ……ダメっ……ダメぇっ……」
 だから、俺の足首から手を離す頼斗に、俺は泣きそうな声で懇願したんだけど、頼斗の手は俺の胸を優しく撫でてきて、胸の上でツンと尖っている俺の乳首を両方ともキュッと摘んできた。
「んぁあっ! ……んっ……ぁっ、んんっ……」
 頼斗に乳首を摘ままれた瞬間、俺の口からは甲高い嬌声が上がり、身体が大きく脈打った。
 それと同時に、触れてもいない俺のナニから、ちょっとだけ白い液体が飛び出してしまって、その白濁が自分のお腹に掛かってしまった。
 ちょっと乳首を摘ままれただけで危うくイってしまいそうになった俺は、そんな俺の姿を見た雪音や頼斗に何を言われてしまうのかと気が気じゃなかった。
「今ちょっとイったよね? そんなに乳首弄って欲しかったんだ。やらし~」
「悪かったな、深雪。お前の乳首をほったらかしにしちまって」
 二人からはまるで馬鹿にされているような突っ込みと慰めの言葉を掛けられてしまい、俺はもう泣きたい。
 今夜は三人で思いっきり愛し合おうって話だったはずなのに、俺が二人から思いっきり意地悪をされているような気分なんだけど。
「ぅあっ……ん……ぁっ……だ……だって……」
「中も乳首もってされちゃうと、気持ち良くて我慢できないの?」
「んっ……んんっ……」
「深雪は堪え性がないからな。でも、そこが可愛い」
「ふぁっ……んっ……んんっ……ぁんんっ……」
 まだ前戯の段階だというのに既に我慢の限界状態の俺は、愛撫もいいけど早く雪音か頼斗のどちらかと一つになって、もっと強い刺激と快感でイってしまいたい気分だった。
 そういうところは自分でも堪え性がないと思うけど、俺に恋人ができたのってわりと最近の話だし。俺の初体験だって最近と言ってしまえば最近の話だもん。セックスへの耐性というか、刺激や快感にはまだまだ弱いんだよね。
 でも、雪音や頼斗は俺と違ってセックスするたびにどんどん持久力が上がってきちゃって、なかなかすぐにはイかないって感じなんだよね。前戯にもたっぷり時間を掛けるし、俺の反応を見て楽しむ余裕もあるっていうか……。
 とにかく、二人とセックスしている時、いつも先に音を上げるのは俺の方で、そんな俺を宥めながら、俺とのセックスをじっくり堪能するのが二人だった。
 それでも
「んんっ……も……早く……早くれてよぉ……」
 二人とも俺からのおねだりには弱いようで、俺が目の前にいる雪音を誘うように腰を揺らすと
「全くもう……。我慢できなくなったら、そうやってすぐおねだりしてくるんだから。ズルいよ」
 雪音はちょっと悔しそうな顔をしながら、俺の中に埋めていた二本の指をゆっくりと引き抜いた。
「ぁんっ……」
 それまで中を満たしていた雪音の指が引き抜かれると、俺の口からは思わず名残惜しそうな声が出てしまい、そんな声を出してしまった自分が恥ずかしかった。
 だけど、そんな俺の反応を見て小さく笑う雪音が、指の代わりに熱くなった自分を俺の入り口に押し付けてきた時は、ちゃっかり安心してしまう俺がいた。
 こういうちょっとした油断というか、隠しきれない本性――いや、本能というものは、いつも雪音や頼斗にもバレバレで、だからこそ二人も
「そんな物欲しそうな顔をしなくても、すぐれてあげるよ」
「深雪は前戯より本番が好きだよな。ゆっくり愛を確かめ合う時間より、激しく愛し合う方がお好みってわけか」
 俺のことはセックス好きだと勘違いしてしまうようである。
 セックス好きというよりは、堪え性がないだけって感じなんだけどね。
 前戯は前戯でもちろん気持ちがいいし好きなんだけど、気持ちがいいってことは感じているわけで、感じることで気持ちが昂る俺は、より強い刺激で早くイってしまいたいって思うようになってしまう。
 でも、雪音や頼斗は前戯に時間を掛ける方だから、俺の身体を愛撫するだけでなかなか俺をイかせようとしないから、体力のない俺は喘ぎ疲れてしまうこともある。
 だから、身体の準備ができ次第、二人に「早く」っておねだりしちゃうんだけど、二人が俺のおねだりを受け入れてくれるかどうかはその時の気分次第だった。
 今回はずいぶんとすんなり俺の要望を受け入れてくれるみたいだけど、それというのも、今回はもう一人相手がいるからなんだと思う。
 二人とも俺に体力がないことは知っているから、あまり前戯に時間を掛けて俺に体力を消耗させてしまうと、次の相手とスる体力を使い果たしてしまうんじゃないかと、気を遣っているのかもしれない。
 そこに気を遣うくらいなら、まずは「三人でシよう」という発想をやめて欲しい気もする。
「にしても、見れば見るほど興奮しちゃう格好だよね。僕、ここまで足を開いてる深雪を見るの初めてかも。何かもう、れて欲しいっていう欲望を全身で表現してるみたいだよね」
「っ……!」
 し……しまったぁぁぁ~っ! せっかく頼斗の手が俺の両脚を自由にしてくれていたのに、俺は無意識のうちに足を戻しちゃいけないと思ってしまい、両脚を大きく開いたままだった!
 雪音に今の体勢を改めてじっくり眺められたことでそれに気が付いた俺は、慌てて足を閉じようとしたんだけど――。
「ぁっ……」
 そんな俺の心は読まれていたのか、片方の足を正面から雪音に押さえ付けられ、もう片方の足は後ろから頼斗に抱えられてしまい、俺の両脚は更に大きく開かされてしまったような感じだった。
「やっ……やだってば、こんな格好……ぁんんっ!」
 お尻が布団の上から浮いちゃうくらいに足を開かされていることも恥ずかしいんだけど、二人掛かりで俺の足を開かせているというこの構図が、何だか物凄くエッチな感じがしてしまう。
 なんて言うか、恋人同士のセックスというよりも、二人の人間から無理矢理犯されているような感じがして、妙に興奮してしまいそうだった。
 もちろん、全然無理矢理とかではないし、相手が自分の恋人だからこそ、こういう無理矢理感や強引さに興奮してしまうんだろうけれど。
 これを好きでも何でもない赤の他人にされたら、俺は恐怖で泣き叫ぶしかないだろうな。
「ダメだよ、深雪。今日はこの格好のまま僕とセックスしうね」
「う……うぅ~……」
 何が悲しくて、こんな恥ずかしい格好のまま雪音と一つにならなくちゃいけないんだよ……と思いながらも、俺の身体は抵抗らしい抵抗も見せないままに、ゆっくりと俺の中に挿入はいってくる雪音を呑み込んでいった。
「んぁあっ……んんっ……ぁっ、ん……ぁんっ……」
 雪音の指にいっぱい掻き回されて柔らかくなった俺の中に、指よりも存在感と圧迫感のある雪音のナニが突き進んでくる感覚に身体が震えた。
 雪音が俺の中にゆっくりと突き進んでくる間に、頼斗の手が俺の乳首を再び愛撫し始めるし、俺の足を抱えている方の手は、俺のナニをキュッと握ってくるしで、俺はもう頭の中が真っ白になってしまいそうな快感を覚えた。
「っ……深雪の中、凄く熱いし、僕を締め付けてくるから気持ちいい……」
 自分でも中がヒクヒクと収縮してうねっている感じがわかるけど、そんな動きが中にいる雪音に絡みつき、雪音を締め付けてしまうのが気持ちいいみたいだった。
「ぁっ、ん……ぁんっ……んんっ……」
 俺の中を満たしていく雪音の存在も堪らなく気持ちいいけれど、俺の乳首を愛撫してくる頼斗の指や、俺を優しく扱き上げてくる頼斗の手の動きも堪らなく気持ちいい。
 こんな気持ちいい感覚に捕らわれてしまったら、俺は今すぐにでもイってしまいそうだよ。
「深雪。俺とちゅーしよ」
「ん……んんっ……」
 雪音が俺の中に根元までしっかり収まったタイミングで、俺は頼斗に唇まで奪われた。
 同時に四ヶ所への刺激と愛撫に、俺は自分の身体がどうにかなってしまいそうな快楽を感じていた。
「うーん……。れてるのは僕なんだけどなぁ。何か深雪と頼斗のセックスシーンを見せられてるような気がしちゃうよ」
 片手で俺の乳首を。そして、もう片方の手で俺のナニを扱き上げ、挙げ句の果てには俺とキスしている頼斗の姿を正面から見れば、雪音がそういう感覚に捕らわれても仕方がない。
 でも、実際に俺と一つになっているのは雪音だから
「ま、いいけどね。それはそれでちょっと興奮するし」
 雪音が俺のお尻を掴み、ゆっくりと腰を送り始めると、一番強い刺激は俺の身体の中にあることを思い知らされた。
「ぁんっ! ぁっ……んんっ……んっ……ぁんんっ……」
 雪音の引いた腰が俺の奥を目掛けて打ち付けられると、肌と肌がぶつかり合う音と濡れた音が立ち、その音が部屋中に響いた。
 いくら父さん達の部屋が防音仕様になっていても、明らかにセックスしていることがわかるこの音が、父さん達の部屋に聞こえることは本当にないのだろうか。
 これまで何度も同じ心配をしてきた俺ではあるけれど、父さんや宏美さんの様子を見る限り、二人が俺達三人の関係に気付いている様子は全く無い。
 だから、今回も俺達三人の秘め事は父さん達に気付かれることがないんだろうな。
「深雪っ……可愛いよ、深雪……」
「んっ……んんっ……ぁんっ……ぁっ……」
「深雪……愛してる……」
「ぁんんっ……」
 二人の彼氏から身体中を気持ち良くされる俺は、次第に意識が曖昧なものになっていき
(ああ……もうダメ……。凄く気持ちいい……)
 という感覚以外には何もわからなくなっていった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

【完結】我が兄は生徒会長である!

tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。 名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。 そんな彼には「推し」がいる。 それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。 実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。 終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。 本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。 (番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

兄弟カフェ 〜僕達の関係は誰にも邪魔できない〜

紅夜チャンプル
BL
ある街にイケメン兄弟が経営するお洒落なカフェ「セプタンブル」がある。真面目で優しい兄の碧人(あおと)、明るく爽やかな弟の健人(けんと)。2人は今日も多くの女性客に素敵なひとときを提供する。 ただし‥‥家に帰った2人の本当の姿はお互いを愛し、甘い時間を過ごす兄弟であった。お店では「兄貴」「健人」と呼び合うのに対し、家では「あお兄」「ケン」と呼んでぎゅっと抱き合って眠りにつく。 そんな2人の前に現れたのは、大学生の幸成(ゆきなり)。純粋そうな彼との出会いにより兄弟の関係は‥‥?

目が覚めたら宿敵の伴侶になっていた

木村木下
BL
日本の大学に通う俺はある日突然異世界で目覚め、思い出した。 自分が本来、この世界で生きていた妖精、フォランだということを。 しかし目覚めたフォランはなぜか自分の肉体ではなく、シルヴァ・サリオンという青年の体に入っていた。その上、シルヴァはフォランの宿敵である大英雄ユエ・オーレルの『望まれない伴侶』だった。 ユエ×フォラン (ムーンライトノベルズ/全年齢版をカクヨムでも投稿しています)

薔薇摘む人

Kokonuca.
BL
おじさんに引き取られた男の子のお話。全部で短編三部作になります

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

推しの完璧超人お兄様になっちゃった

紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。 そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。 ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。 そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。

処理中です...