モノグサ彼氏とラブラブ大作戦っ!

藤宮りつか

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モノグサ彼氏とラブラブ大作戦っ!

Chapter 33

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 そもそも、俺が天馬を好きになったのは完全に俺の勝手であって、俺と天馬との間で起こった全てにおいて、天馬が責任を取らなくてはいけないようなことは何一つとしてないわけだけど、ここで天馬の言う“責任”とは“覚悟”という意味なのではないかと思われる。
 いくら天馬が恋愛沙汰に疎くて鈍いと言っても、男同士で恋人関係を結ぶことが一般的ではないことくらいわかっている。
 自分が恋人に選んだ相手が一般的な恋愛からズレているとわかっていて尚、俺と付き合うことを選んでくれた天馬は、ただ恋人関係を結ぶだけではなく、肉体的にも俺と結ばれようとしている今、この先もずっと俺と一緒にいてくれるつもりになったんじゃないのかな。
 別に男子校だったわけでもないのに、高校の三年間を天馬への片想い一筋で通してきた俺――実際は途中から両想いだったらしいけれど――は、元より天馬と恋人同士になれた以上、天馬から離れるつもりは一生ないわけだけど、天馬の口から「一生」なんて言葉が俺に対して使われるところを聞いてしまうと、嬉しいどころの騒ぎではなかった。
 まさに、天にも昇ってしまうような有頂天気分と同時に、幸せ過ぎてとんでもないしっぺ返しがくるんじゃないかという恐怖を感じてしまい、嬉しいけど怖い、という、なんとも言えない複雑な気分になってしまいそうだった。
「智加……」
「ん……」
 だけど、こうしてすぐ目の前に天馬がいて、直接俺に触れてきてくれると、恐怖や不安に思う気持ちよりも、幸福感や喜びの方が大きくなってしまうから、バスローブを脱ぎ捨て、俺の上に覆い被さってくる天馬の大きな手に頬を撫でられた俺は、今この瞬間の幸せ気分にどっぷりと浸りながら、俺の頬に触れてくる天馬の大きな手に、すりすりと頬擦りをした。
 俺はこの大きくて優しい天馬の温かい手が大好きだ。
 射精の余韻も薄れてきて、身体から倦怠感もかなり抜けてきた俺は、俺に覆い被さってきたかと思ったら、俺の両脚を大きく開かせてくる天馬に再び胸がドキドキした。
「ぁ……ん……」
 お尻がベッドから少し浮いちゃうくらいに両脚を開かされた俺は、恥ずかしい場所まで全部天馬に丸見えになってしまうことが、今更ながらにやっぱり恥ずかしくて仕方がない。
 しかも、一度イってしまっている俺の下半身は自分の吐き出した精液でどろどろになっちゃっているから、天馬に見られるのが余計に恥ずかしいよ。
「なんか……既にめちゃくちゃエロいことになってるよな。智加の下半身」
「天馬がそうしたのっ!」
 全くもう……この期に及んでまだそんなことを言う。俺としては、せっかく天馬と初エッチするんだから、天馬と一緒にイきたかったんだけどな。
 とは言っても、元々あまり堪え性がないうえ、気持ちがいつもより昂ぶってしまっている俺は、どのみち天馬から与えられる刺激に長くは持たなかっただろうから、天馬と一緒にはイけなかったかもしれないよね。
 それならば、先に一回イってしまっておいた方が、刺激や快感への耐性がついて良かったとも言える。一度イった後なら、またすぐイくってことにはならないだろうから。
 天馬も俺に堪え性がなくてすぐにイっちゃうことがわかっているから、“早い段階で一度イかせておこう”と思ったのかもしれない。
「そうなんだけどさ。俺の中ではまだ智加とエロが結びつかなくてさ。智加が下半身をこんな風にしている姿を改めて見ると、エロいな……って」
「なっ……何を今更……。これまでも俺の下半身にいっぱいエッチなことをしてきた癖に」
「そうだな」
 恥ずかしさを誤魔化すため、唇を尖らせて拗ねたみたいに言い返す俺に、天馬はくすっと笑うと俺の下半身に手を伸ばしてきて、俺の吐き出した精液を指先で絡め取り、その指を俺の入り口に優しく押し当ててきた。
「ぁんんっ……」
 天馬の指がキュッと窄まっていた小さな孔に押し付けられると、一瞬だけそこが更にキュッと窄まったけど、天馬の指を受け入れるためか、すぐに緩くなった感じがした。
 こんな風に俺の身体がすぐに天馬を受け入れようとするようになったのも、天馬が俺の身体をそんな身体に変えてしまったからなんだよね。
 最初は触れられるだけでも違和感しかなかった場所も、今では天馬の指がちょっとでも触れてくるだけで、早く天馬に中をぐちゃぐちゃに掻き回して欲しいと思うようになってしまった。
 天馬とエッチなことをするようになったのが五月の半ばあたり。今日は六月最初の日曜日だから、俺の身体はこの半月ほどの間で目まぐるしい変化を遂げたことになる。
「なんだ? 智加。まだちょっと撫でただけなのに、下のお口がパクパクしてるぞ。待ちきれないのか?」
「んんっ……ぁん、んん……」
 天馬に言われるまでもなく、自分のソコが天馬を求めていることがわかる俺は、わかっていても指摘されるのは恥ずかしいから、天馬からの問いを喘ぎ声で誤魔化した。
 だけど、俺の咄嗟の誤魔化しなんて天馬には通用しなくて、天馬は俺の反応を楽しそうに眺めながら、ゆるゆると指の腹で擦るように撫でていた小さな孔に、プツッと指の先を挿し込んできた。
「ぁあっ、んっ……ぁっ……」
 天馬の指の先がほんの少し挿入はいってきただけだというのに物凄い刺激がきて、俺の中がビクビクッと激しく収縮を繰り返したのがわかった。
「っ……凄い締め付けだな。指が食い千切られそうだ」
「ご……ごめん……」
「いいよ。痛くはないから」
「んっ……んんっ……ぁっ、ぁんっ……ぁあっ……」
 俺の反応に欲情したのか、天馬はペロッと舌舐めずりをしてから、浅いところまでしか埋めていなかった指を、一気に根元まで突き進めてきた。
 そして、難なくするんと挿入はいってしまった指で、俺の中をゆっくりと掻き回し始める。
「んぁあっ…ん……ぁっ……ん……ぁっ、あっ……」
 天馬の指が俺の中を擦ったり、中に埋めた指を抜き差しするたびに、俺の口からは自然と感じる声が零れてしまう。
 俺が中をどう刺激されたら感じるのかを知り尽くしているような天馬は、タイミングを見計らって一本だった指を二本に増やし、もう充分に気持ち良くて感じている俺に、もっと強い刺激と快感を与えてくる。
「あっ……ぁんっ……やっ、ぁ……ぁんんっ……そっ……そんなにいっぱい動かしちゃ……」
「ん? いっぱい動かしたらどうなるんだ? 気持ち良すぎて困るのか?」
「ぁんっ……んっ……んんっ……」
 今度は誤魔化さないで素直にこくこくと頷くと、天馬は意地悪くも俺の一番感じてしまうところをグッと押してきたから
「やぁあっ……! んっ……んぁ…っ……あぁっ……」
 俺は悲鳴に近い声を上げて感じるしかなかった。
「かわい……。智加はココを刺激されるのが本当に気持ちいいんだな。ほら、こっちもまた勃ってきた」
 言いながら、天馬は俺の一番弱い場所を何度も指で押してきて、再びむくむくと大きくなっていく俺のナニが完全に勃ち上がるまで、俺のいいところを刺激し続けてくる。
「やぁっ…ん……やだぁ……そこばっかり……ダメだったらぁ……」
 前を弄られている時とはまた違う感覚に、俺の背中は天馬の指が奥を突いてくるたびに仰け反った。
(こんなに気持ちいいことばっかりされちゃったら、またイきそうになっちゃうよぉ……)
 天馬のおかげで身体は“気持ちいい”を沢山覚えたけれど、だからと言って気持ちいい感覚に慣れたわけでもない。むしろ、気持ちいい感覚を経験すれば経験するほど、俺の身体は感じやすくてイきやすい身体になっているようにも思うから、天馬が与えてくる刺激に耐えることが難しくなってくる。だからこそ、さっきもあんなにあっさりイってしまったんだ。
「んぁあっ、ん……ゃ、あ……また……またイっちゃいそうだよぉ……」
「こらこら。まだダメだよ。ちゃんと中がほぐれるまで我慢だ」
「んんっ……だって……だってもう……」
 天馬の指やお尻に纏わりつくぬるぬるが、天馬の指が動くとくちゅくちゅと濡れた音を立てて、俺の感情を余計に煽ってくる。
 天馬の指も気持ちいいし、、感情も昂ぶって興奮するしで、これで我慢しろっていうほうが無理な話って気すらしてくる。
「やぁっ、んん……も……いや……ダメぇ……」
「そうか。そんなに気持ちいいのか。智加の“ダメ”と“嫌”は“気持ちいい”の意味だもんな」
「そ……そうだけど……でもっ……これ以上いっぱいくちゅくちゅされたら俺……本当にイっちゃうのにぃ……」
 身体はとっくにぐずぐずで、もうこれ以上解す必要なんてないくらい、中もとろとろになっていると思うのに……。
 天馬は相変わらず俺の中をゆっくりと掻き回しながら、泣いちゃうくらいに感じる俺の反応を見て楽しんでいるみたいだった。
 弱過ぎず、強過ぎず。イきそうだけどイけない絶妙な刺激を与え続けてくる天馬に、俺はもう頭がおかしくなりそう。
 このままだと俺、本当におかしくなっちゃうよ。これはもう気持ちいい地獄みたいなもので、こんなに気持ちのいい思いをさせられた俺が、今後の日常生活に支障をきたしたらどうしてくれるつもりだよ。
「智加のココ、熱くてとろとろだ。入り口もひくひくさせて、俺の指をもっと奥まで吞み込もうとしてるのがわかるか?」
「んんっ……っ…かんない……も……わかんないからぁ……」
 自分でも自分の身体がどうなっているのかなんてもうわからない。
 ただ一つだけわかっていることは、俺が今天馬にしてもらっていることが物凄く気持ち良くて、イってしまいたいくらいに感じているということだけだった。
「ぁんっ……あ……ぁあっ……あー……」
「あぁ……めちゃくちゃ気持ち良さそうな顔だな。感じてる智加の顔って本当に可愛い」
「ん……んんっ……気持ち…い……物凄く気持ちいぃ……だから……もう……」
 早く天馬と一つになってしまいたい。天馬と一つになって、指なんかよりもっと熱くて太い天馬に、中をめちゃくちゃに犯してもらいたい。
 初めてなのに、そんな風に思ってしまう俺はおかしいのかな?
 でも、イきたいのにイけない時間が長くなっていくほどに、俺の身体は更に強い刺激を求めるようになってしまう。
「天馬……天馬が欲しいよぉ……」
 そして、その欲望が限界に達した時、俺は感じきっただらしない顔と涙ぐんだ瞳で天馬に懇願していた。
「っ……」
 天馬を求める俺の姿に、天馬の身体がピクッと反応して一瞬動きが止まったけれど
「わかった」
 次の瞬間には不意に動きが止まった指を、俺の中から引き抜いた。
「ぁっ、ん……」
 中を満たしていたものが急になくなると、なんとも言えない喪失感に襲われたけれど、俺の中から指を引き抜いた天馬が、俺が気付かないうちに勃ち上がっている自分のナニに、これまたどこから出してきたのかわからないローションを垂らしている姿を見た時は、心臓が破裂してしまうんじゃないかと思うくらいにドキッとした。
「天馬……そのローションは?」
 俺はもちろん持っていないし、天馬が持っていたとも思えないローションが何故ここに?
 いやいや。それももちろん不思議で気になるんだけれど、そんなことより何よりも、自分のナニにローションを垂らす天馬の姿が物凄くエロ格好いい。俺、そんな天馬の姿を見ただけで、興奮してイきそうになっちゃったよ。
「ん? ああ、これは枕元に置いてあった袋の中に入ってたんだ。多分、一臣か光稀のどっちかが気を利かせて入れておいてくれたんだろうな」
「あぁ……」
 俺の方には着替えしか入っていなかったけれど、天馬に用意された袋の中にはそんなものが……。
 っていうか、どうして俺じゃなくて面倒くさがり屋の天馬の方に入れたんだろう。実際に使うのが天馬だから?
 でも、天馬が俺とエッチする前に袋の中を見なかったらどうするつもりだったんだろう。今回はたまたま袋に目が向いたみたいだけど、天馬ならその可能性だって充分にあったと思うのに。
 とは言っても、実際に俺の袋の中に入っていたとしても、それをどのタイミングで取り出し、天馬に使ってもらおうかで悩んでいただろうから、一臣や光稀の選択は正しかったと言える。
「本当は智加の中を解す時から使おうと思ったんだが、その前に智加がイったからな。ここでは使わなくても大丈夫そうだと思って」
「あうぅ……」
 確かに。ナニと乳首への愛撫だけでイってしまった俺は、中を解す時にはローションなんて必要ないくらいに、下半身をぬるぬるまみれにさせちゃってたけどさ。
「でも、さすがにれる時は使ったほうがいいだろ」
「う……うん……そうだね……」
 うわー……そんなことを言われると、本当に天馬が俺の中に挿入はいってきちゃうんだって実感してしまい、物凄く緊張してきた。
「智加……」
 天馬は勃ち上がった自分のナニにたっぷりとローションを塗り込めると、自分の精液でぬるぬるになっている俺のお尻に、ローションでぬるぬるになった自分を押し付けてきた。
「あ……」
 ほんの少し先っぽが押し付けられただけなのに、指とは比べ物にならない圧迫感と熱を感じて、俺は思わず戸惑いの声を上げてしまった。
「本当にいいんだな?」
 これが最後の確認だとばかりに、あまり余裕がなさそうな顔で聞いてくる天馬に
「うん。いいよ。だって俺、天馬とちゃんとしたエッチしたいもん。天馬と一つになって、天馬と一緒に気持ち良くなりたい」
 頷きながらそう言って、にっこり微笑んで見せると、天馬も優しく微笑んで俺にキスをしてくれた。
 そして、俺の足を抱えて、改めて俺の両脚を大きく開かせると、少しだけ腰を揺らして入り口に押し当てていた自分を、グッと俺の中に押し込んできた。
「んぁあっ……!」
 太くて熱い天馬が中を押し広げながらゆっくり挿入はいってくる。
 その感覚だったり衝撃は俺の想像を遥かに超えていて、俺は大きく見開いて背中を仰け反らせた。
「ぁっ…んんっ……ぁっ、あぁっ……んんっ……」
「智加っ……もうちょっと力抜け……っ……」
「んっ……んんっ……」
 力を抜けって言われても……。なんか色々凄過ぎて、どうやって力を抜いたらいいのかがわからないよぉ……。
「っ……」
 俺が力を抜かないと中の自分が締め付けられて痛いのか、天馬の顔は辛そうだった。
 そんな天馬の表情を見ると、俺もどうにかして力を抜かなくちゃ……って思うんだけど、俺の中の天馬が少しでも動くと、中が天馬で擦れて気持ち良くて……。
 中が天馬で擦れるたびに、俺の意思とは関係なく中がきゅうぅっと窄まっちゃって、中の天馬を締め付けてしまうみたいだった。
「っ……智加っ……」
 俺が自分では上手く力が抜けないとわかると、天馬は俺の顔中にキスの雨を降らせてきながら、再び勃ち上がっている俺のナニを擦ると言うよりは撫でると言ったほうが近い力加減で扱いてきた。
「んぁあっ……ぁんっ……あっ……」
 そこを擦られると否が応でも気持ち良くなってしまう俺が、前と後ろからの刺激に感じて大きな息を吐くと、身体の力が抜けたタイミングで天馬がぐぐっと突き進んでくる。
「あぁんっ……んっ……んんっ……」
 さっきより圧迫感が強くなって息が詰まってしまう俺の身体に、再び力が入ってしまったけれど、天馬は俺の身体に力が入ると、握った俺を優しく擦り上げて刺激を与え、また気持ちが良くなって力が抜けてしまう俺の中に、少しずつ少しずつ自分を埋めていった。
「智加っ……っ……智加っ……痛くないか?」
「んんっ……平……気っ……痛くないよ……っ……」
 天馬が入り口を押し広げながら挿入はいってくる時、皮膚が引っ張られるようなチリッとした僅かな痛みはあったけれど、それは自分の中では痛みだと認識しないくらいの小さなもので、痛いのうちには入らなかった。
 すんなり……というわけにはいかなかったけれど、あんなに大きくて太い、立派な天馬が俺の中に挿入はいってきても痛くないのは、前もってアナル開発をしておいたおかげだよね。
 最初は一人で。途中からは天馬も協力してくれて開発した俺のアナルは、努力の甲斐あって、今じゃすっかり中だけで気持ち良くなれる身体になったけれど、それでも初めて自分の体内に天馬を受け入れるとなると、それなりに苦労しちゃうものなんだ。
 ということは、事前にアナル開発をしていなかったら、今こうして天馬を受け入れることなんて絶対に無理だったよね。
 そう思うと、準備が必要だって教えてくれた溝口さんにはちょっと感謝かも。
 溝口さんさんがそんなことを言い出した時には
『何を言っているんだ、この人は……』
 って思っちゃったけど。
「ぅあぁんっ……ぁっ…んんっ……」
 息ができなくなりそうなくらいに苦しい場所を天馬が越えた途端、それまでの苦しさが嘘だったみたいに、すんなりと天馬が奥まで突き進んでくるのがわかった。
 そして、俺の中の天馬の先端が俺の奥まで到達すると
「っ……はぁっ……」
 俺に覆い被さる天馬の口から、色っぽい吐息が漏れた。
「天……馬……?」
 その息遣いにドキッとした俺が、ギュッと閉じていた目をそっと開いて天馬を見上げると、額に汗を滲ませた天馬は何かに耐えるような顔をしていた。
「天馬……苦しいの? 俺、どうしたらいい?」
 天馬が入り口を押し広げながら突き進んできた時のような、上手く息ができなくて、身体に自然と力が入ってしまうような苦しさはもうないけれど、中をいっぱいに満たす天馬の圧迫感はまだあった。
 そのせいで俺の身体から力が抜けきっていなくて、天馬に苦しい思いをさせてしまっているのだろうか。
「天馬……」
 自分のせいで天馬に辛い思いをさせているのかと思うと気が気じゃないし、心配で堪らない。
 だけど、心配そうに天馬を見上げる俺の視線に気付いた天馬は、辛そうにしながらも、優しく俺に向かって微笑んでくれた。
「いや……そうじゃないんだ。智加の中が思った以上に気持ち良過ぎて……ちょっとでも気を抜くと全部持っていかれそうなんだ……」
「そう……なんだ……」
 良かった。それを聞いて安心した。俺が良くない意味で天馬を苦しめているわけではないんだ。
「智加は大丈夫か?」
「へ? あ、うん……。中が天馬でいっぱいで、圧迫されてる感じはあるけど、痛かったり苦しかったりはないよ」
「そうか……それなら良かった……」
「ぁ、んっ……」
 天馬が俺との距離を縮めてくると、お尻に天馬の身体が触れるのを感じて、天馬が根元まで全部挿入はいっていることがわかった。
 凄い……本当に全部挿入はいっちゃってるんだ……。
「わかるか? 智加。俺達、今一つになってるんだぞ」
「うん……うん……わかるよ……」
 天馬と出逢い、天馬のことを好きになってしまった俺は、男同士であるにも関わらず、いつかこんな日が来ればいいとずっと夢見ていた。
 ただの願望や妄想だった天馬とのエッチが、こうして現実のものとなった瞬間、俺は言葉では言い表せないほどの感動に心が震えてしまう。
 その感動レベルは人生最大と断言してもいいくらいで、俺はもう感極まって泣いてしまいたい。
「本当に……本当に俺達、一つになってるんだね……」
 感動と嬉しさで胸が熱くなった俺は、この感動と喜びをどうやって天馬に伝えたらいいのかで悩んでしまいそう。
 だけど、涙ぐみながら微笑む俺の顔を見た天馬は、俺が嬉しくて感動していることがわかったみたいで
「そうだよ。俺と智加は今、生まれて初めて好きな相手と一つになる体験をしてるんだよ」
 と言って、俺の唇に愛情たっぷりのキスをしてくれた。
 天馬と一つになったままするキスは、またちょっと違った感じがして、俺は今までにない幸福感を感じられた。
「天馬……ぎゅってして……」
 触れるだけのキスが物足りなかったわけじゃないけれど、もっともっと天馬と一つになっている感覚を実感したくて、俺は天馬に向かって両手を広げて差し出した。
「あぁ……智加は本当に可愛い……」
 天馬に向かって両手を伸ばす俺に、天馬はしみじみとした顔と声でそう言うと、俺のお願いした通り、俺をぎゅっと強く抱き締めてくれた。
 天馬と一つになったまま、裸の胸が隙間なくぴったりと重なり合うと、二つの身体の境界線がどこにあるのかがわからなくなるくらいの一体感を感じられた。
 あぁ……本当にもう、天馬と身も心も完全に一つになれたような気分だ……。こんな気持ちは幸せ過ぎる……。
「天馬……」
 俺をしっかり抱き締めてくれる天馬の身体を俺も強く抱き返すと、二人の一体感が益々強くなったのを感じる。
 実際に経験するまで、俺はセックスという行為はいやらしくて気持ちがいいものだと思っていたけれど、それだけじゃなかったんだな。好きな人と一つになることって、こんなにも幸せで満たされるものだったんだ。
「天馬……俺、今……物凄く幸せ……」
「俺もだよ、智加……」
 お互いにしっかりと相手を抱き締め合う俺達は、お互いになんとも言えない幸せ気分包まれて、極々自然な流れで、どちらからともなくキスを交わした。
 始めは戯れのようなキスから、次第に舌と吐息が絡まり合う深いキスへ……。
 そして、キスが深くなっていくにつれて性欲が刺激されてしまう俺達は、一つに繋がっている部分がどんどんと熱を持ち始め、ただ一つになっているだけでは物足りなくなっていくのであった。


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