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しあわせたびびと
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むかし むかし ある くにと くにとの いくさが つづき、
たくさんの へいしが けがを したり、しんだり していました。
「ああ なんという ことだろう!」
あるとき ひとりの たびびとが、これを みて たいそう かなしみ、
ひとつの くにを おとずれ、おうさまの まえへ すすみでました。
「わたしは たびを しながら、たくさんの いくさを みてきました。
おうさま、いくさを なさって たくさんの へいしを ころしあっても、
かなしみと うらみが ますばかりで なんに なりましょう。
このまま いくさが つづけば、いつのひか へいしは いなくなり、
おうさまも いなくなって しまうでしょう。
それでも いくさを つづけられるのなら、どうぞ わたしを ころして ください。」
おうさまは たびびとの はなしを きいて いいました。
「おまえは、へいしでもないのに、ほかのひとの ために じぶんの いのちを すてるのか。」
おうさまは たびびとの はなしに かんどうし、じぶんの むねの うちを はなしました。
「わしは たくさんの へいしを いくさで しなせて しまった。
ほんとうは わしも、もう へいしを しなせたくないと おもっておる。
しかし、わしの こころが、あちらの くにの おうに つたわらない。
あちらの くにの おうの こころも わからない。
だから、いままで いくさを つづけてきたのだ。
おまえから あちらの くにの おうへ つたえて ほしい。
わしの こころを!」
そして たびびとは、もうひとつの くにを おとずれ、
おうさまの こころを、もうひとつの くにの おうさまに つたえました。
もうひとつの くにの おうさまは、たびびとの はなしを きくと、
「もっともだ。わしも へいしも いなくなったら こまる。
わしも、きょうは いきて いたい。あすは いきて いられるのだろうか。と、
いつも いつも おもって いきてきた。
おまえから あちらの くにの おうへ つたえて ほしい。
わしの こころを!」
それからは、ふたつの くには いくさを やめ、
へいしたちは しあわせに くらせるように なりました。
たくさんの へいしが けがを したり、しんだり していました。
「ああ なんという ことだろう!」
あるとき ひとりの たびびとが、これを みて たいそう かなしみ、
ひとつの くにを おとずれ、おうさまの まえへ すすみでました。
「わたしは たびを しながら、たくさんの いくさを みてきました。
おうさま、いくさを なさって たくさんの へいしを ころしあっても、
かなしみと うらみが ますばかりで なんに なりましょう。
このまま いくさが つづけば、いつのひか へいしは いなくなり、
おうさまも いなくなって しまうでしょう。
それでも いくさを つづけられるのなら、どうぞ わたしを ころして ください。」
おうさまは たびびとの はなしを きいて いいました。
「おまえは、へいしでもないのに、ほかのひとの ために じぶんの いのちを すてるのか。」
おうさまは たびびとの はなしに かんどうし、じぶんの むねの うちを はなしました。
「わしは たくさんの へいしを いくさで しなせて しまった。
ほんとうは わしも、もう へいしを しなせたくないと おもっておる。
しかし、わしの こころが、あちらの くにの おうに つたわらない。
あちらの くにの おうの こころも わからない。
だから、いままで いくさを つづけてきたのだ。
おまえから あちらの くにの おうへ つたえて ほしい。
わしの こころを!」
そして たびびとは、もうひとつの くにを おとずれ、
おうさまの こころを、もうひとつの くにの おうさまに つたえました。
もうひとつの くにの おうさまは、たびびとの はなしを きくと、
「もっともだ。わしも へいしも いなくなったら こまる。
わしも、きょうは いきて いたい。あすは いきて いられるのだろうか。と、
いつも いつも おもって いきてきた。
おまえから あちらの くにの おうへ つたえて ほしい。
わしの こころを!」
それからは、ふたつの くには いくさを やめ、
へいしたちは しあわせに くらせるように なりました。
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