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はじまりの彩り
あの頃
しおりを挟む高校2年の作品↓
久しぶりの取材で嬉しいよ。
ぜひ私の絵画を見ていってくれ。
トンネルの件だろ?
さて、何から話そうか…
私は画家だ。画家だったものだ。
なにも作れず老いぼれ社会から落ちた画家だ。
しかし、作れたものは一つだけある。
トンネルだ、あのトンネルは美しかった。
それだけは覚えてる。
値段はつけられないぐらい面白いぐらいに描けた。
ま、みんな評価してくれはしなかったがな…
一人の名声で数百万、一人の絵画で数千万円そんな時代に生まれたかった…しかし私の絵画には値段もつけられないくらい。
あ、あぁ…話が逸れてしまってすまない。
あのトンネルの話だったな。つい自分語りをしてしまうよ。
あれは私が数十年前の高校2年の時か…
「数十年前」
私、翠彩歩は若かった。
「キー…キー…」
なにかうるさいな…不快音がする
「ギー…ギー…ギッ…!」
歩「ん…」
目を開けて、先生を見ると黒板に爪を立てて音を鳴らしていたらしい、みんな耳を塞いでいた…私一人のためになんでそんな大掛かりなことしてんだよ!
先生「…はいっ!授業続けるぞ!」
蒼「歩ぃ~起きて!授業中寝るなんてマジヤバォだヨ!」
先生は私に近づいて来てこう言った。
「お前は絵は描く癖に寝るのは得意だよな。」と…
ま、否定も肯定もせず私は笑った。
いわゆる苦笑いというやつだ。
授業が終わってから柊蒼がニヤニヤしながら自分の席に向かってきた。多分さっきの居眠りの件だろう…
蒼は私の唯一の友達、といっても向こうが勝手に友達扱いしてくるから仕方なくつきあってあげてるだけ…
私の絵の価値観とかを褒めてくれる…優しい子だ。馬鹿だけど。
蒼「またゲーム?」
歩「まぁね。」
蒼「高校生なんだからたまにはJKらしいことしようよ」
歩「なに?JKらしいことって?」
蒼「プリクラとかカラオケ?」
歩「昨日行ったじゃん…」
蒼「昨日と今日の写真は違うの!ゲームばっかしないで私と遊びに行こー!」
昨日のプリクラと今日撮ったのは何が違うんだよ…と思いつつも私はこういう友達が持てて嬉しくも思う。
歩「悪いけど今日は部活もあるから。」
蒼「絵を描くだけっしょ~別に一日ぐらいいいじゃん。」
歩「一応大会があるんだ。蒼も部活サボってないでたまにはテニス部覗いてきたら?」
蒼「…辞めたんですよね」
歩「は!?辞めたの?」
蒼「行っても居場所がなくてさ、そこまで楽しくなかった」
歩「わかった。今日だけは蒼の好きなとこ行こう。ただし!プリクラとかカラオケは無し!昨日も行ったから!」
顔を見ると蒼は嬉しそうだった。たまにはこういうこと言って良かったなと思える自分もいた。
蒼「じゃあこういう話好き?」
歩「?」
蒼「罪人達の骨で作り上げた処刑場。どこに現れるかわからない神出鬼没なトンネル。警察もお手上げらしいよ。一緒に行こう!」
まず状況を整理しようかな。プリクラとかカラオケはダメとは言った。それは悪かったね。でもトンネル?処刑場?警察もお手上げ?一緒に行こう?
歩「行かねぇよ馬鹿!!」
なんか本能的に突っ込んでしまった。
歩「もっとなんかフルーツとかパフェとか知らないけど甘いもん食べるのかと思ってたら!なんでトンネル!?処刑場!?警察もお手上げのとこなんていくかぁ!私はマッチング時間に半日かかる過疎ゲーしてるしか脳がないんだよ!」
蒼「マッチング時間に半日もかかってるんならやめればいいのに…」
歩「蒼、このゲームはクソゲーと世間的には言われているんだが、このクソゲーをマルチで遊べる機能をつける勇気、私はこの運営を称賛したい。」
蒼「…絵のアプリなんだね。絵の練習にもなりそうだね。」
蒼が若干引いていたので私は少し話を戻すことにした。このまま自分のペースで話すと悪いし…
歩「そのトンネルっていうのはどこに現れるかわからないのに行くあてとかあるの?」
蒼「あるよ。」
蒼「罪人達の骨で作り上げた処刑場!神出鬼没なトンネルって事は…罪人だけを狙うトンネル!ヒーローなんだよ!」
歩「…でどうやってそのトンネルに行くの?まさか牢屋にでも行くんじゃないでしょうね?」
蒼「流石にそんなことはしないよ」
蒼「ただ行く宛はあるよ」
蒼「美術室だよ」
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