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言葉にできない
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ヴィンセントとソフィアと出かけた日、夜になってシャーロットからの使いが来て、ヴィンセントは慌てて身じたくを整え馬車に乗り込んだ。
「ヴィンセント様、シャーロット様から一大事なので今すぐ来て欲しいとのことです」
執事のトンプソンは持っていた紙を読み返し「ソフィア様のためを思うならすぐに来て欲しいと追記されております」と言う。
「ソフィア? 何かあったのだろうか」
「そういったことは一つも書かれておりませんが……シャーロット様の文字を見慣れている私ですが、ここまで乱れた文字は見たことがありません」
ヴィンセントはシャーロットの気質をよく把握していた。感情豊かな姉ゆえ、取り乱す時は大いに取り乱すのだ。
「とにかく、何かあったのは違いないだろう。馬車を用意してくれ」
かしこまりましたとトンプソンが頭を下げて出ていくと、ヴィンセントも服を着替えるために書斎を出た。
(今日の今日であの男と駆け落ちか? そんなそぶりは見せなかったが)
これまでの話しぶりを思い返しても、ソフィアが感情的になって行動を起こすとは考えにくかった。それでもシャーロット邸に向かう途中、昼間に見たソフィアと男の抱擁を思い出しては、駆け落ちなのではないかとやきもきした。
シャーロット邸につくと、玄関の外でカンテラを持った侍女が待ち構えていた。
「お待ちしておりました! さあ、ソフィア様のもとへ」
出迎えの侍女の言葉にヴィンセントは自分の想像が違っていたことを知った。ソフィアはこの家に居るらしい。
(駆け落ちじゃなかったか)
密かに安堵したが、侍女はそんなこと知る由もなくスカートを翻し急ぎ足で階段を上がっていく。ヴィンセントも後を追った。そして、ソフィアに充てがわれた部屋のドアの前で侍女が「ヴィンセント様がご到着です」と中へと声を掛けた。
「ヴィンセント、早く入って」
シャーロットの返事に侍女は一歩引いてヴィンセントが通るために道をあける。駆け落ちではなくても、何か良くないことが待っているのは確かなようだ。ヴィンセントは意を決して部屋へと入っていった。
「時々、目を覚ますのだけど──」
目の下にくまをつくったシャーロットが、ベッドの横に置かれた椅子から立ち上がってヴィンセントに場所を明け渡し険しい表情で続ける。
「ボロボロと泣くだけで何も言わないの。どうやら、声が出なくなってしまったみたいなのよ」
寝かされたソフィアの目の周りは腫れ、寝ているのに涙がハラハラと流れ落ちていた。
「声がでない?」
歩み寄ってソフィアの涙を指で拭うが、どんどん湧いてくるのでそんなものでは足らなかった。
「お医者様の話では精神的なショックから一時的に声を失っているのだろうって」
「ショック?」
ヴィンセントの問い返しにシャーロットはナイトテーブルに置かれていた手紙を手渡した。ヴィンセントが開いて読んでみると、そこにはソフィアの侍女が出産し、子どもは死産だったことが記されていた。
「なるほど……、しかし言葉を失うほどとは」
子どもの出産はうまくいかないことも多い。今回のことは悲劇ではあるが、こういう可能性は誰でも心に留めておいているものだった。ヴィンセントが生まれた時、母は命を落としている。子供を出産するというのは母子共に命がけなのだ。それが辛くないと言ったら嘘になるが、心のどこかで覚悟を決めているのも確かなはずだった。
シャーロットは持っていたハンカチでソフィアの涙を拭ってやってから、そのハンカチをヴィンセントに渡した。ヴィンセントにもやれということのようだった。
「単なる侍女ではない雰囲気だったし……何よりはたから見ても赤ちゃんの誕生を心待ちにしていたからじゃないかしら」
そこで眉を伏せて「とにかく泣くばかりでね。しかも声を出そうとして、でも出なくて……見ている方が苦しくなるほど言葉を吐き出そうとしては首を振って泣くのよ」と同情の眼差しをソフィアに向けた。
「ねぇ、ヴィンセント。他に何か思い当たることはあって? 私には何一つ無いのだけど、あなたは昼間一緒に出かけていたじゃない。他にも心の重荷になるようなことがあったのかしら」
思い返すと出てくるのは男と抱擁しているソフィアの姿だ。弾けるような笑顔のソフィアしか浮かばない。
(振られたのか? ……いや、でもそういう感じではなかったように見えたが)
「悪いけど、何も……。それよりシャーロット、顔がやつれてきているから、そろそろ寝たらいい。ここは私がついているから」
指摘されてシャーロットは頬に手をあてた後、額を押さえた。
「本当はここに居たいのだけど、頭痛がするの。ソフィアの声が出るようになったら寝室まで呼びに来てちょうだい。それまで仮眠させてもらうわ」
ヴィンセントはシャーロットにハグをし「ゆっくり休んでくれ。いつもありがとう」と告げた。シャーロットは疲労の浮かぶ顔で笑みを浮かべ「あなたは私の可愛い弟だもの。ソフィアもね」と、ハグを返して後ろ髪を引かれながら出ていった。
未だに涙を流し続けて寝ているソフィアのもとにかがみ込むと「ソフィア……君は大丈夫だ。だから、泣くな。苦しみから抜け出せるよう、手を貸してあげよう。だから、今は泣かずに寝てくれ」と瞼に唇を落とした。
(君は笑顔が似合うのだから)
「ヴィンセント様、シャーロット様から一大事なので今すぐ来て欲しいとのことです」
執事のトンプソンは持っていた紙を読み返し「ソフィア様のためを思うならすぐに来て欲しいと追記されております」と言う。
「ソフィア? 何かあったのだろうか」
「そういったことは一つも書かれておりませんが……シャーロット様の文字を見慣れている私ですが、ここまで乱れた文字は見たことがありません」
ヴィンセントはシャーロットの気質をよく把握していた。感情豊かな姉ゆえ、取り乱す時は大いに取り乱すのだ。
「とにかく、何かあったのは違いないだろう。馬車を用意してくれ」
かしこまりましたとトンプソンが頭を下げて出ていくと、ヴィンセントも服を着替えるために書斎を出た。
(今日の今日であの男と駆け落ちか? そんなそぶりは見せなかったが)
これまでの話しぶりを思い返しても、ソフィアが感情的になって行動を起こすとは考えにくかった。それでもシャーロット邸に向かう途中、昼間に見たソフィアと男の抱擁を思い出しては、駆け落ちなのではないかとやきもきした。
シャーロット邸につくと、玄関の外でカンテラを持った侍女が待ち構えていた。
「お待ちしておりました! さあ、ソフィア様のもとへ」
出迎えの侍女の言葉にヴィンセントは自分の想像が違っていたことを知った。ソフィアはこの家に居るらしい。
(駆け落ちじゃなかったか)
密かに安堵したが、侍女はそんなこと知る由もなくスカートを翻し急ぎ足で階段を上がっていく。ヴィンセントも後を追った。そして、ソフィアに充てがわれた部屋のドアの前で侍女が「ヴィンセント様がご到着です」と中へと声を掛けた。
「ヴィンセント、早く入って」
シャーロットの返事に侍女は一歩引いてヴィンセントが通るために道をあける。駆け落ちではなくても、何か良くないことが待っているのは確かなようだ。ヴィンセントは意を決して部屋へと入っていった。
「時々、目を覚ますのだけど──」
目の下にくまをつくったシャーロットが、ベッドの横に置かれた椅子から立ち上がってヴィンセントに場所を明け渡し険しい表情で続ける。
「ボロボロと泣くだけで何も言わないの。どうやら、声が出なくなってしまったみたいなのよ」
寝かされたソフィアの目の周りは腫れ、寝ているのに涙がハラハラと流れ落ちていた。
「声がでない?」
歩み寄ってソフィアの涙を指で拭うが、どんどん湧いてくるのでそんなものでは足らなかった。
「お医者様の話では精神的なショックから一時的に声を失っているのだろうって」
「ショック?」
ヴィンセントの問い返しにシャーロットはナイトテーブルに置かれていた手紙を手渡した。ヴィンセントが開いて読んでみると、そこにはソフィアの侍女が出産し、子どもは死産だったことが記されていた。
「なるほど……、しかし言葉を失うほどとは」
子どもの出産はうまくいかないことも多い。今回のことは悲劇ではあるが、こういう可能性は誰でも心に留めておいているものだった。ヴィンセントが生まれた時、母は命を落としている。子供を出産するというのは母子共に命がけなのだ。それが辛くないと言ったら嘘になるが、心のどこかで覚悟を決めているのも確かなはずだった。
シャーロットは持っていたハンカチでソフィアの涙を拭ってやってから、そのハンカチをヴィンセントに渡した。ヴィンセントにもやれということのようだった。
「単なる侍女ではない雰囲気だったし……何よりはたから見ても赤ちゃんの誕生を心待ちにしていたからじゃないかしら」
そこで眉を伏せて「とにかく泣くばかりでね。しかも声を出そうとして、でも出なくて……見ている方が苦しくなるほど言葉を吐き出そうとしては首を振って泣くのよ」と同情の眼差しをソフィアに向けた。
「ねぇ、ヴィンセント。他に何か思い当たることはあって? 私には何一つ無いのだけど、あなたは昼間一緒に出かけていたじゃない。他にも心の重荷になるようなことがあったのかしら」
思い返すと出てくるのは男と抱擁しているソフィアの姿だ。弾けるような笑顔のソフィアしか浮かばない。
(振られたのか? ……いや、でもそういう感じではなかったように見えたが)
「悪いけど、何も……。それよりシャーロット、顔がやつれてきているから、そろそろ寝たらいい。ここは私がついているから」
指摘されてシャーロットは頬に手をあてた後、額を押さえた。
「本当はここに居たいのだけど、頭痛がするの。ソフィアの声が出るようになったら寝室まで呼びに来てちょうだい。それまで仮眠させてもらうわ」
ヴィンセントはシャーロットにハグをし「ゆっくり休んでくれ。いつもありがとう」と告げた。シャーロットは疲労の浮かぶ顔で笑みを浮かべ「あなたは私の可愛い弟だもの。ソフィアもね」と、ハグを返して後ろ髪を引かれながら出ていった。
未だに涙を流し続けて寝ているソフィアのもとにかがみ込むと「ソフィア……君は大丈夫だ。だから、泣くな。苦しみから抜け出せるよう、手を貸してあげよう。だから、今は泣かずに寝てくれ」と瞼に唇を落とした。
(君は笑顔が似合うのだから)
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