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01
むにっとしたのがもとに戻るまで
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01
サミーのレコーディングは無事終了する。
「ねえープロデューサー…今日はこれくらいにしましょうよー」
「だめだ。俺も付き合うから目標までやるぞ」
レコード会社を出た足で、サミーと克正はスポーツジムに来ていた。
そして、インストラクターの組んだカリキュラムに合わせて、特訓…というよりもダイエットを始めていた。
念入りに準備体操をしたら、エアロバイク、ルームランナーで体を温める。
脂肪が燃える準備ができたら、水泳や筋トレに入る。
時々休みを入れて、水分を取ることも忘れてはならない。
「ぜいぜい…。プロデューサー…もう限界ですー」
サミーが泣き言を言い始める。
特徴である笹穂耳が下を向くのは、疲れを示している。
「よし、また休憩だ。一休みしたら、今度は下半身の強化に入るぞ」
「鬼ー…」
克正は、まだ許してくれそうになかった。
(まあ…私が悪いんだししかたないけど…)
まだ脂肪でむにっとしたお腹を撫でながら、エルフのアイドルはそう思う。
トレーニングルームの姿見の前に立ってみる。
タンクトップとスパッツはピチピチで、今にも破れそうだ。
3日後にはグラビア撮影だ。
この太ましい姿のままで映るわけにはいかない。
自分はアイドルであって、AV女優ではない。
幸い、エルフ特有の太りやすく痩せやすい体質だ。
2日もあれば、頑張って元の体形に戻ることもできる。
なんとしても間に合わせなければならないのだ。
「うん?あれは…」
サミーは視界のすみに気になるものを見つけた。
「サミー、どうした?」
「指名手配犯かもしれない」
傍らのポーチからスマホを取り出し、警察のホームページを呼び出す。
どうやら間違いないようだ。
エルフの視力は、人間に換算すると10・0とされる。
実際、鳥より目がいいのは克正も何度も見て知っている。
「プロデューサー、ちょっと行ってきます!」
「お…おいサミー!」
タンクトップとスパッツ姿で駆け出すエルフを、克正は慌てて追いかける。
といっても、人間の身体能力では限界があった。
エルフは跳躍力とバランス感覚に優れる。(太っていても筋肉が衰えていなければ問題ない)
まるで漫画に出てくる忍者のように、ビルからビルへ飛び移って行くのだ。
「はあはあ!やばい…追いつけるか…?」
一方で、地上をひたすら走らなければならない克正は四苦八苦していた。
サミーに万一のことがあってはいけない。
本当に指名手配犯を見つけたというなら、彼女が危険かもしれない。
信号待ちなどしていられないから、歩道橋を走って上がるしかない。
「ごめん!通してくれ!」
部活帰りと思しい運動着姿の中学生の集団を間一髪でかわし、必死で引き離されまいとあがく。
(だめだ…息が続かない…)
いよいよ限界が来た。というところで、突然サミーが止まる。
スマホを操作し、電話をかけているようだった。
彼女の目線の先には駅がある。
(なるほど…電車に乗られちゃ追跡は無理か)
克正は得心する。
指名手配犯が電車に乗ってしまったなら、これ以上の追跡は不可能だ。
それに、電車に乗ったということは、逆に言えば駅に着くまで下りられないということでもある。
あとは警察に任せておけばいい。
「はあ…はあ…」
「あの、お兄さん大丈夫かね?」
ショートパンツとノースリーブ姿で汗だくになり、肩で息をする克正に、人のよさそうな老人が声をかけてくる。
まあ、無理もない。
そろそろ熱中症が心配される時期だ。
厚労省が、声掛けを推進しているくらいだ。
「ああ、ありがとうございます。大丈夫です…あれの付き添いですから…」
「おーい。プロデューサー」
そう言って、雑居ビルの屋上から看板を伝って下りてくるサミーを指さす。
「おお、エルフだ」
「やっぱすげえな。あの運動力」
「あたし見てたよ。まるで忍者みたい。かっこよかったー」
ビルを飛び移って移動する金髪エルフは、当然のように目立つ。
いつの間にか、周囲に人だかりができていた。
おおらかな日本人の気質なのか、異世界出身者は自然に受け入れられ、人気も高い。
(まいったな…。サミーだとばれたら面倒なことになりそう…)
サミーは最近順調に売れ始めている。
「サインを」「写真を」とこんなところで盛り上がり始めるのは、いささかまずい。
克正はどうしたものかと頭を抱えた。
「いやあ、またお手柄でしたね。後ほど、署長から感謝状が行きますよ」
「いえ、指名手配犯逮捕されてよかったです」
所轄署の警部補に、サミーはにこやかに応じる。スポーツジムに捜査の経過を伝えに来てくれたのだ。
結論から見れば、彼女が目撃したのは間違いなく逃亡中の手配犯だった。
あちらこちらで傷害や業務妨害、道交法違反などを繰り返し、二けたもの被害届や告訴状を出されていた。
ニュースで自分が指名手配されているのに気づいて、逃亡を図っていたのだという。
だが、電車に乗ったところをサミーに見られたのが運の尽きだった。
沿線に緊急手配が敷かれ、改札を出たところをあえなく御用になってしまったのだ。
「しかし、すごいもんですね。1キロ離れてるのに顔をはっきり確認できるとは」
「まあ、古郷ではそういう環境で育ちましたから」
警部補が感心する。
なんといっても、サミーの視力が役に立ったのはこれが初めてではない。
認知症を患って行方不明になっていた高齢者を、見事人ごみの中から見つけた実績がある。
しかも500メートル先から、警察のサイトに公開されていた写真と照合して。
その時高齢者の引き取りを担当したのが、ほかでもないこの警部補だった。
それがきっかけで、「失踪者や手配犯を見つけたらご一報を」と頼られているのだ。
「では、私はこれで。どうもご協力ありがとうございました」
「いえいえ。お役に立ててうれしいです」
警部補は帰っていく。
幸い、サミーに集まってきた人だかりは警察が解散させてくれた。
騒ぎになるかもという克正の考えは杞憂に終わる。
「さて、遅くなったし、もう帰りましょうか」
「そうだな。ジムも閉店だ」
二人は帰り支度を始める。
「いいか、食事制限は厳守だぞ」
克正はくぎを刺す。
図らずもいい運動にはなったが、その分大食いしては何の意味もない。
「じゃあ、プロデューサーが作ってくださいよー。近くの食堂、おいしいけど量が少なくてー」
サミーが上目遣いで媚びるような表情になる。
(ま、仕方ないか)
食事制限を申し付けた手前、何を食べるかを本人に丸投げするわけにもいかない。
「じゃあ、寮に帰る前に買い物だ」
「はい」
サミーが嬉しそうになる。
もともと金髪碧眼で美しいのだ。大輪の花のような笑顔に、一瞬見とれてしまう。
(おっといかんいかん)
克正は兜の緒を締める。
この笑顔はファンたちものもなのだ。
「うーん。おいしいー!」
事務所の寮のリビング。
麦飯、ほうれん草の味噌汁、もやしとひき肉の炒めというメニューに、サミーが舌鼓を打つ。
彼女の暴食を抑えるためには、低カロリーでおいしいものを与え続けるのが最善の策なのだ。
それに、これだけおいしそうに食べる姿を見ると、作った克正もつい嬉しくなってしまう。
「まあ、よく噛んでな」
「もぐもぐ。わかってますって」
サミーは、飲み込むのを待たずに返事をする。
(この癖も直さないとなあ)
ほっぺたいっぱいにほおばる姿は、アイドルとして非常に残念だった。
これも今後の課題。プロデューサーとしてそう思った。
結局。
「はい、こっちに目線くださーい!」
「いいですねえ。その表情すごくいいです」
サミーのグラビア撮影は大成功に終わる。
太りやすく痩せやすい、エルフの体質が功を奏した。
3日に及ぶ特訓と食事制限で、なんとかぽちゃりを脱したのだった。
「だからって、これから大食いはだめだからな?」
「わ…わかってますって…」
そういうサミーのバッグからは、スナック菓子がいくつも出てきた。
克正がお説教モードに入ったのは言うまでもない。
サミーのレコーディングは無事終了する。
「ねえープロデューサー…今日はこれくらいにしましょうよー」
「だめだ。俺も付き合うから目標までやるぞ」
レコード会社を出た足で、サミーと克正はスポーツジムに来ていた。
そして、インストラクターの組んだカリキュラムに合わせて、特訓…というよりもダイエットを始めていた。
念入りに準備体操をしたら、エアロバイク、ルームランナーで体を温める。
脂肪が燃える準備ができたら、水泳や筋トレに入る。
時々休みを入れて、水分を取ることも忘れてはならない。
「ぜいぜい…。プロデューサー…もう限界ですー」
サミーが泣き言を言い始める。
特徴である笹穂耳が下を向くのは、疲れを示している。
「よし、また休憩だ。一休みしたら、今度は下半身の強化に入るぞ」
「鬼ー…」
克正は、まだ許してくれそうになかった。
(まあ…私が悪いんだししかたないけど…)
まだ脂肪でむにっとしたお腹を撫でながら、エルフのアイドルはそう思う。
トレーニングルームの姿見の前に立ってみる。
タンクトップとスパッツはピチピチで、今にも破れそうだ。
3日後にはグラビア撮影だ。
この太ましい姿のままで映るわけにはいかない。
自分はアイドルであって、AV女優ではない。
幸い、エルフ特有の太りやすく痩せやすい体質だ。
2日もあれば、頑張って元の体形に戻ることもできる。
なんとしても間に合わせなければならないのだ。
「うん?あれは…」
サミーは視界のすみに気になるものを見つけた。
「サミー、どうした?」
「指名手配犯かもしれない」
傍らのポーチからスマホを取り出し、警察のホームページを呼び出す。
どうやら間違いないようだ。
エルフの視力は、人間に換算すると10・0とされる。
実際、鳥より目がいいのは克正も何度も見て知っている。
「プロデューサー、ちょっと行ってきます!」
「お…おいサミー!」
タンクトップとスパッツ姿で駆け出すエルフを、克正は慌てて追いかける。
といっても、人間の身体能力では限界があった。
エルフは跳躍力とバランス感覚に優れる。(太っていても筋肉が衰えていなければ問題ない)
まるで漫画に出てくる忍者のように、ビルからビルへ飛び移って行くのだ。
「はあはあ!やばい…追いつけるか…?」
一方で、地上をひたすら走らなければならない克正は四苦八苦していた。
サミーに万一のことがあってはいけない。
本当に指名手配犯を見つけたというなら、彼女が危険かもしれない。
信号待ちなどしていられないから、歩道橋を走って上がるしかない。
「ごめん!通してくれ!」
部活帰りと思しい運動着姿の中学生の集団を間一髪でかわし、必死で引き離されまいとあがく。
(だめだ…息が続かない…)
いよいよ限界が来た。というところで、突然サミーが止まる。
スマホを操作し、電話をかけているようだった。
彼女の目線の先には駅がある。
(なるほど…電車に乗られちゃ追跡は無理か)
克正は得心する。
指名手配犯が電車に乗ってしまったなら、これ以上の追跡は不可能だ。
それに、電車に乗ったということは、逆に言えば駅に着くまで下りられないということでもある。
あとは警察に任せておけばいい。
「はあ…はあ…」
「あの、お兄さん大丈夫かね?」
ショートパンツとノースリーブ姿で汗だくになり、肩で息をする克正に、人のよさそうな老人が声をかけてくる。
まあ、無理もない。
そろそろ熱中症が心配される時期だ。
厚労省が、声掛けを推進しているくらいだ。
「ああ、ありがとうございます。大丈夫です…あれの付き添いですから…」
「おーい。プロデューサー」
そう言って、雑居ビルの屋上から看板を伝って下りてくるサミーを指さす。
「おお、エルフだ」
「やっぱすげえな。あの運動力」
「あたし見てたよ。まるで忍者みたい。かっこよかったー」
ビルを飛び移って移動する金髪エルフは、当然のように目立つ。
いつの間にか、周囲に人だかりができていた。
おおらかな日本人の気質なのか、異世界出身者は自然に受け入れられ、人気も高い。
(まいったな…。サミーだとばれたら面倒なことになりそう…)
サミーは最近順調に売れ始めている。
「サインを」「写真を」とこんなところで盛り上がり始めるのは、いささかまずい。
克正はどうしたものかと頭を抱えた。
「いやあ、またお手柄でしたね。後ほど、署長から感謝状が行きますよ」
「いえ、指名手配犯逮捕されてよかったです」
所轄署の警部補に、サミーはにこやかに応じる。スポーツジムに捜査の経過を伝えに来てくれたのだ。
結論から見れば、彼女が目撃したのは間違いなく逃亡中の手配犯だった。
あちらこちらで傷害や業務妨害、道交法違反などを繰り返し、二けたもの被害届や告訴状を出されていた。
ニュースで自分が指名手配されているのに気づいて、逃亡を図っていたのだという。
だが、電車に乗ったところをサミーに見られたのが運の尽きだった。
沿線に緊急手配が敷かれ、改札を出たところをあえなく御用になってしまったのだ。
「しかし、すごいもんですね。1キロ離れてるのに顔をはっきり確認できるとは」
「まあ、古郷ではそういう環境で育ちましたから」
警部補が感心する。
なんといっても、サミーの視力が役に立ったのはこれが初めてではない。
認知症を患って行方不明になっていた高齢者を、見事人ごみの中から見つけた実績がある。
しかも500メートル先から、警察のサイトに公開されていた写真と照合して。
その時高齢者の引き取りを担当したのが、ほかでもないこの警部補だった。
それがきっかけで、「失踪者や手配犯を見つけたらご一報を」と頼られているのだ。
「では、私はこれで。どうもご協力ありがとうございました」
「いえいえ。お役に立ててうれしいです」
警部補は帰っていく。
幸い、サミーに集まってきた人だかりは警察が解散させてくれた。
騒ぎになるかもという克正の考えは杞憂に終わる。
「さて、遅くなったし、もう帰りましょうか」
「そうだな。ジムも閉店だ」
二人は帰り支度を始める。
「いいか、食事制限は厳守だぞ」
克正はくぎを刺す。
図らずもいい運動にはなったが、その分大食いしては何の意味もない。
「じゃあ、プロデューサーが作ってくださいよー。近くの食堂、おいしいけど量が少なくてー」
サミーが上目遣いで媚びるような表情になる。
(ま、仕方ないか)
食事制限を申し付けた手前、何を食べるかを本人に丸投げするわけにもいかない。
「じゃあ、寮に帰る前に買い物だ」
「はい」
サミーが嬉しそうになる。
もともと金髪碧眼で美しいのだ。大輪の花のような笑顔に、一瞬見とれてしまう。
(おっといかんいかん)
克正は兜の緒を締める。
この笑顔はファンたちものもなのだ。
「うーん。おいしいー!」
事務所の寮のリビング。
麦飯、ほうれん草の味噌汁、もやしとひき肉の炒めというメニューに、サミーが舌鼓を打つ。
彼女の暴食を抑えるためには、低カロリーでおいしいものを与え続けるのが最善の策なのだ。
それに、これだけおいしそうに食べる姿を見ると、作った克正もつい嬉しくなってしまう。
「まあ、よく噛んでな」
「もぐもぐ。わかってますって」
サミーは、飲み込むのを待たずに返事をする。
(この癖も直さないとなあ)
ほっぺたいっぱいにほおばる姿は、アイドルとして非常に残念だった。
これも今後の課題。プロデューサーとしてそう思った。
結局。
「はい、こっちに目線くださーい!」
「いいですねえ。その表情すごくいいです」
サミーのグラビア撮影は大成功に終わる。
太りやすく痩せやすい、エルフの体質が功を奏した。
3日に及ぶ特訓と食事制限で、なんとかぽちゃりを脱したのだった。
「だからって、これから大食いはだめだからな?」
「わ…わかってますって…」
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