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01
悪夢の音程合わせ そしてその先に
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03
東京は六本木にあるスタジオ。
本日はあるアイドルのレコーディングの予定だった。
予定だったのだが…。
「ちょっと…休憩しようか…」
まだレコーディングが始まってもいない、音程合わせの段階なのに、スタジオ内は疲労困憊だった。
もちろん、プロデューサーである大垣克正も。
皆、その表情は完全装備で徹夜の行軍をした後の軍隊、という印象だ。
「ごめんなさい…。わたしがうまく歌えないばかりに…」
長いピンク髪が特徴の美少女が、申し訳なさそうに肩を落とす。
克正が担当するアイドルのひとり、メリル・ローシェだ。
人魚の少女で、輝くような美貌と細くもしなやかな身体が目を引く。
人魚は歌がうまい者が多く、異世界でもこちらでも芸能関係の仕事をしていることが多い。
のだが…。
「まあ仕方ないさ。レコーディングはなんとしてもやらなけりゃならん。みんなもわかってくれてるよ」
克正がフォローする。
見回せば、スタジオのスタッフたちが笑顔で応じる。が、相変わらず顔には疲労が刻まれていた。
「なんか皆さん様子が変じゃありませんか?レコーディングこれからなのに、疲れ切った感じで…」
新米の機材担当が、現場のチーフに問いかける。
メリルのことは彼も知っている。
しっとりとして切ない歌い方で、絶賛ブレイク中だ。
なぜ、皆がここまで疲れた顔をしているのかがどうもわからなかった。
「ああ、君は新入りだから知らなかったな。いい機会だ。仕事の手を止めて音程合わせを見学してみな」
チーフが渋面で応じる。
「え、いいんですか?」
「いいけど、後悔しないと約束してくれ」
チーフの言葉に、機材担当はきょとんとする。
なぜ、メリルの歌を聴いて後悔しなければならないのか?
CDでもライブでも、これぞ伝説に伝わる人魚の歌声、と絶賛されているのに。
「じゃあ、再開しますよ。メリルさん、準備して」
「はい。よろしくお願いします」
音楽のイントロが流れ始める。
メリルが目を閉じ、大きく息を吸う。
そして…。
「★※■○▲→♪!」
「!?」
響きわたった歌声に、機材担当は絶句した。
メリルが発したのは、音程以前に生き物が発する声かさえ疑わしい音だった。
反射的に耳を塞いでしまう。
果たしてこれが歌か、と本気で疑念を抱く。
「こ…これは…?」
ただ唖然とするしかなかった。
一言で表現するなら、まさしくジャ○アンリサイタルだ。
慣れてくると、かろうじて歌には聞こえてくる。
だが、音程の外し方がひどいし、メリハリの付け方も全くおかしい。
ついでに、声が大きく良く響くだけに、却って周囲に与えるダメージが大きい。
それはもはや、歌を超えて公害か兵器のレベルだった。
ようやくメリルが歌い終わったとき、機材担当は皆の疲労の意味を理解した。
一曲聴いただけなのに、疲労感といろいろなダメージが半端ではない。耳が痛いし、気分が悪い。
「あのチーフ…これは一体どうなってるんです…?」
「わかったろ?彼女、はっきり言って音痴なんだよ」
「しかし…じゃあCDとかステージで歌ってる歌は…?」
もしや、ゴーストシンガーがいるのでは、本気で勘ぐってしまう。
「それがな、全く音痴ってわけじゃなく、時間をかけて練習して音程を合わせれば、うまく歌えるんだ。時間をかければな…」
チーフの言葉に、機材担当は得心する。
メリルにきれいに歌ってもらうためには、苦労して音程を取り、歌い方を調整する必要がある。
それはつまり、練習と音程合わせが終了するまで、皆がジャ○アンリサイタルに耐えなければならないということだ。
しかも、聴いた感じでは、まだ道は遠いとみて間違いない。
(みんなの身体と心が持つのか?)
もはや(物理的に)兵器の次元の破壊力を持つ人魚の少女の歌声に、機材担当は恐怖した。
数時間後。
「♪~♪~」
メリルが新曲を高らかに歌い上げ、曲のアウトロが終わる。
美しい。感動さえ覚える歌声だった。
「お疲れ様でしたー」
レコーディングはようやく終わった。
スタッフたちは、肩を抱き合って本気で涙を流していた。
「長かったが、成し遂げた」
「俺たちの努力は無駄じゃなかった」
「もうゴールしてもいいんだよな?」
冗談抜きで、皆感動していた。
本島に冗談抜きで。
遠い道だった。苦しい道だった。
だが、努力と我慢が報われたのだ。
克正もまた、疲労困憊ながらも達成感に満ちた表情で、スタッフたちと話していた。
「あの…皆さんいつもすみません…。わたしが音痴なばっかりに…」
ヘッドセットを外したメリルが、再びすまなそうな表情になる。
「メリル、それは言いっこなしだ。すまないと思うなら、歌うことで埋め合わせろ。もちろん、ちゃんと音程合わせしてな」
克正が、疲れ切った顔に笑みを貼り付けて応答する。
メリルのレコーディングは、確かに荒行であり苦行だ。
だが、音程をしっかりと合わせた彼女の歌は、本当にきれいで素晴らしいのだ。
諦めるにはあまりにも惜しいと思えるほどに。
一度歌うごとに音程がうまく取れていくのがわかるから、前に進んでいると実感できる。
なんとしても最後までやってやろうという気になる。
例え、ジャ○アンリサイタルを何度繰り返し聞くことになろうとも。
「さ、メリル。事務所に帰って明日以降の打ち合わせをしよう」
「はい、プロデューサー」
この話はここまで、と言外に告げる克正に、メリルは元気よく応じる。
何はともあれレコーディングは成し遂げた。
今はくよくよせず、次のことを考えるとき。
そう了解したのだ。
「あ、メリル。またビニールプール使ってる。水浴びなら寮の風呂場で…」
「ごめんなさい…。今日はどうしてもビニールプールの気分で…」
美しい顔で本気ですまなそうにされては、克正はそれ以上メリルを咎められなかった。
ビニールプールに浸かるメリルの脚は、先ほどまでと違って人魚特有のヒレになっている。
人魚は意思の力で脚ヒレを、脚に変えることができるのだ。
ともあれ、基本的には水の生き物だ。
定期的に水に浸かる必要がある。
(だが、事務所にビニールプールを広げなくても…。しかも裸で…)
水着の用意がないため、長い髪でシークレットゾーンを隠した姿は、いささか目のやり場に困る。
それにメリルによると、歌うときのイメージトレーニングに、みんなが上がった後の事務所はいいらしい。
歌が商売のアイドルにそう言われては、強いことも言いにくい。
「ちゃんと水抜いて、片付けておくようにな。それと、できるだけ早く帰って休みなよ」
「はい、プロデューサー。ありがとうございます」
克正は、メリルに笑顔で礼を言われるのに弱かった。
まあ、自分はプロデューサーだ。
アイドルにどううまく仕事をしてもらうか、それは千差万別だ。
そして、その千差万別をやってみせるのが自分の仕事。
そう理解して、その場を後にした。
後ろから、メリルが歌を口ずさむのが聞こえる。静かだが、きれいな歌声だった。
(口ずさむのはうまくやれるのにな)
そんなことを思い、少しおかしくなった。
東京は六本木にあるスタジオ。
本日はあるアイドルのレコーディングの予定だった。
予定だったのだが…。
「ちょっと…休憩しようか…」
まだレコーディングが始まってもいない、音程合わせの段階なのに、スタジオ内は疲労困憊だった。
もちろん、プロデューサーである大垣克正も。
皆、その表情は完全装備で徹夜の行軍をした後の軍隊、という印象だ。
「ごめんなさい…。わたしがうまく歌えないばかりに…」
長いピンク髪が特徴の美少女が、申し訳なさそうに肩を落とす。
克正が担当するアイドルのひとり、メリル・ローシェだ。
人魚の少女で、輝くような美貌と細くもしなやかな身体が目を引く。
人魚は歌がうまい者が多く、異世界でもこちらでも芸能関係の仕事をしていることが多い。
のだが…。
「まあ仕方ないさ。レコーディングはなんとしてもやらなけりゃならん。みんなもわかってくれてるよ」
克正がフォローする。
見回せば、スタジオのスタッフたちが笑顔で応じる。が、相変わらず顔には疲労が刻まれていた。
「なんか皆さん様子が変じゃありませんか?レコーディングこれからなのに、疲れ切った感じで…」
新米の機材担当が、現場のチーフに問いかける。
メリルのことは彼も知っている。
しっとりとして切ない歌い方で、絶賛ブレイク中だ。
なぜ、皆がここまで疲れた顔をしているのかがどうもわからなかった。
「ああ、君は新入りだから知らなかったな。いい機会だ。仕事の手を止めて音程合わせを見学してみな」
チーフが渋面で応じる。
「え、いいんですか?」
「いいけど、後悔しないと約束してくれ」
チーフの言葉に、機材担当はきょとんとする。
なぜ、メリルの歌を聴いて後悔しなければならないのか?
CDでもライブでも、これぞ伝説に伝わる人魚の歌声、と絶賛されているのに。
「じゃあ、再開しますよ。メリルさん、準備して」
「はい。よろしくお願いします」
音楽のイントロが流れ始める。
メリルが目を閉じ、大きく息を吸う。
そして…。
「★※■○▲→♪!」
「!?」
響きわたった歌声に、機材担当は絶句した。
メリルが発したのは、音程以前に生き物が発する声かさえ疑わしい音だった。
反射的に耳を塞いでしまう。
果たしてこれが歌か、と本気で疑念を抱く。
「こ…これは…?」
ただ唖然とするしかなかった。
一言で表現するなら、まさしくジャ○アンリサイタルだ。
慣れてくると、かろうじて歌には聞こえてくる。
だが、音程の外し方がひどいし、メリハリの付け方も全くおかしい。
ついでに、声が大きく良く響くだけに、却って周囲に与えるダメージが大きい。
それはもはや、歌を超えて公害か兵器のレベルだった。
ようやくメリルが歌い終わったとき、機材担当は皆の疲労の意味を理解した。
一曲聴いただけなのに、疲労感といろいろなダメージが半端ではない。耳が痛いし、気分が悪い。
「あのチーフ…これは一体どうなってるんです…?」
「わかったろ?彼女、はっきり言って音痴なんだよ」
「しかし…じゃあCDとかステージで歌ってる歌は…?」
もしや、ゴーストシンガーがいるのでは、本気で勘ぐってしまう。
「それがな、全く音痴ってわけじゃなく、時間をかけて練習して音程を合わせれば、うまく歌えるんだ。時間をかければな…」
チーフの言葉に、機材担当は得心する。
メリルにきれいに歌ってもらうためには、苦労して音程を取り、歌い方を調整する必要がある。
それはつまり、練習と音程合わせが終了するまで、皆がジャ○アンリサイタルに耐えなければならないということだ。
しかも、聴いた感じでは、まだ道は遠いとみて間違いない。
(みんなの身体と心が持つのか?)
もはや(物理的に)兵器の次元の破壊力を持つ人魚の少女の歌声に、機材担当は恐怖した。
数時間後。
「♪~♪~」
メリルが新曲を高らかに歌い上げ、曲のアウトロが終わる。
美しい。感動さえ覚える歌声だった。
「お疲れ様でしたー」
レコーディングはようやく終わった。
スタッフたちは、肩を抱き合って本気で涙を流していた。
「長かったが、成し遂げた」
「俺たちの努力は無駄じゃなかった」
「もうゴールしてもいいんだよな?」
冗談抜きで、皆感動していた。
本島に冗談抜きで。
遠い道だった。苦しい道だった。
だが、努力と我慢が報われたのだ。
克正もまた、疲労困憊ながらも達成感に満ちた表情で、スタッフたちと話していた。
「あの…皆さんいつもすみません…。わたしが音痴なばっかりに…」
ヘッドセットを外したメリルが、再びすまなそうな表情になる。
「メリル、それは言いっこなしだ。すまないと思うなら、歌うことで埋め合わせろ。もちろん、ちゃんと音程合わせしてな」
克正が、疲れ切った顔に笑みを貼り付けて応答する。
メリルのレコーディングは、確かに荒行であり苦行だ。
だが、音程をしっかりと合わせた彼女の歌は、本当にきれいで素晴らしいのだ。
諦めるにはあまりにも惜しいと思えるほどに。
一度歌うごとに音程がうまく取れていくのがわかるから、前に進んでいると実感できる。
なんとしても最後までやってやろうという気になる。
例え、ジャ○アンリサイタルを何度繰り返し聞くことになろうとも。
「さ、メリル。事務所に帰って明日以降の打ち合わせをしよう」
「はい、プロデューサー」
この話はここまで、と言外に告げる克正に、メリルは元気よく応じる。
何はともあれレコーディングは成し遂げた。
今はくよくよせず、次のことを考えるとき。
そう了解したのだ。
「あ、メリル。またビニールプール使ってる。水浴びなら寮の風呂場で…」
「ごめんなさい…。今日はどうしてもビニールプールの気分で…」
美しい顔で本気ですまなそうにされては、克正はそれ以上メリルを咎められなかった。
ビニールプールに浸かるメリルの脚は、先ほどまでと違って人魚特有のヒレになっている。
人魚は意思の力で脚ヒレを、脚に変えることができるのだ。
ともあれ、基本的には水の生き物だ。
定期的に水に浸かる必要がある。
(だが、事務所にビニールプールを広げなくても…。しかも裸で…)
水着の用意がないため、長い髪でシークレットゾーンを隠した姿は、いささか目のやり場に困る。
それにメリルによると、歌うときのイメージトレーニングに、みんなが上がった後の事務所はいいらしい。
歌が商売のアイドルにそう言われては、強いことも言いにくい。
「ちゃんと水抜いて、片付けておくようにな。それと、できるだけ早く帰って休みなよ」
「はい、プロデューサー。ありがとうございます」
克正は、メリルに笑顔で礼を言われるのに弱かった。
まあ、自分はプロデューサーだ。
アイドルにどううまく仕事をしてもらうか、それは千差万別だ。
そして、その千差万別をやってみせるのが自分の仕事。
そう理解して、その場を後にした。
後ろから、メリルが歌を口ずさむのが聞こえる。静かだが、きれいな歌声だった。
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そんなことを思い、少しおかしくなった。
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