34 / 64
05 逆侵攻
破壊の光柱
しおりを挟む
05
2018年10月2日
ブラウアイゼン壊滅という連合軍の戦術目標は達成された。
それをデウスの継戦能力喪失という戦略目標達成へとつなげるべく、地上部隊の北上が開始されたのである。
だが、寄り合い所帯である連合軍は当然のように一枚岩とはいかなかった。
拙速な進軍に懐疑的な声もあったのである。
「ミサイル防衛体勢の許可を下さい。
デウス軍の通信パターンが変化して、衛星を活発に稼働させている。
やつら絶対なにかを企んでいます。
できればこちらのミサイル防衛の準備が整うまで、進軍は延期すべきです!」
アキツィア自衛海軍第2艦隊第6護衛隊所属、ミサイル護衛艦“タンホイザー”CIC。
艦長であるバーナード・カークランド二等海佐は、マイクに向けて大声を出していた。
戦闘がフランク大陸内陸部に遷移したため、海自の任務はもっぱら電波の傍受や敵衛星の監視だった。
だが、後方にいるゆえに見えてくることもある。
ここ三日ほど、デウス所属の衛星が軍民問わず活発に電波のやりとりを行い、軌道を変更しているのだ。
何かあると見るのが自然だった。
が、自衛軍上層部の反応は鈍かった。
『しかしな。なにかあるという推測だけでは命令を出すわけにはいかんのだ。
明確な証拠でもない限りはな』
海自幕僚の1人であるアルノー海将は、官僚そのものの反応を返す。
「明確な証拠が発見された時には全てが終わっているかも知れませんよ?
今のままでは連合軍地上部隊は弾道ミサイルなどの攻撃に対して実質無防備です。
あらゆる事態を想定すべきです」
「落ち着きたまえ艦長。
戦闘が内陸部に移って手持ちぶさたなのはわかる。
だが、連合軍地上部隊の進撃は決定事項だ。延期はできない」
アルノーの返答に、バーナードは「この阿呆」という言葉をすんでのところで呑み込む。
「では、なにか危険な事態と判断したら我々独自の行動を取らせて頂きます」
バーナードの最低限の妥協案にさえ、アルノーは難しい顔をする。
(この程度のことも即決できんのか)
バーナードは腹の中で罵詈雑言を吐いていた。
即断即決ができなければ国を、仲間を守ることなど覚束ない。
上にいちいちお伺いを立てている間に、弾道ミサイルは落下してくるのだ。
だが、将来幕僚長、そして成果への進出をもくろむアルノーにはそんな当たり前のことさえ難事なのだろう。
事なかれ主義がはびこる中央の政治家や官僚たちにとっては、“大山鳴動して鼠一匹”が一番困ることなのだ。
後になって、“無駄な予算を使った”、“過剰反応で余計な騒ぎを起こした”、と非難されるのを何よりも怖れている。
そうやって準備を怠った果てにもし世界が滅んだら、彼らはこう言い訳するのだろう。
「あの時点では世界が滅ぶことは予想外だった」と。
アルノーのためらいはそれを象徴するものだった。
「わかった。
現場で連合軍が危険と判断したらいつでも動け。
ただし、報告は怠るな」
「了解しました」
バーナードは最低限の言質を取ったことに溜飲を下げて通信を切る。
「船務長、隊司令につないでくれ。
念のため第二警戒態勢を維持するように具申する」
「は」
現在護衛隊の旗艦は“ラインゴルト”級ミサイル護衛艦、“ゲッターデメルング”に置かれている。
座乗する隊司令に連絡を取り、護衛隊全体でミサイル防衛を含めたあらゆる事態に対処すべき。
それがバーナードの考えだった。
デウス公国上空の静止軌道上。
無骨でマッシブな姿をした大柄な衛星のひとつが、地上からの指令を受信してその正体を現そうとしていた。
デウス国防宇宙軍所属。多目的衛星“レーヴァテイン”。
外見的に一番目を引くのが、円筒状の本隊に外付けされた、二回りほど細い四つの円筒だった。
実はそれらは原子炉であり、太陽電池パネルでは供給不可能なエネルギーを発生させることが可能になっている。
48時間をかけて稼働状態に入った原子炉から、衛星本体のコンデンサーにエネルギーが送られ、蓄積されていく。
衛星本体の中央部には特殊なガスが充てんされた円筒状のスペースがある。
内部には磨き上げられた鏡が取り付けられている。
原子炉から送り込まれた破壊的な規模のエネルギーはコンデンサーによって圧縮され、すさまじい力で内部のガスを振動させ始めた。
そして振動が臨界になったところで、円筒の地上がわの一方が開放される。
規格外のエネルギーは超強力なレーザーとなって解き放たれ、地上に降り注いだ。
『こちらAWACS。
静止軌道上より高エネルギー反応!各機、散開!』
E-767からの警告に、連合軍地上部隊部隊のエアカバーを行っていたフレイヤ隊は反射的に回避行動を取る。
だが、すぐにその必要はないことに気づく。
なにが起きたのか、ほどなくわかったからだ。
はるか上空から光の柱が地上にむかって伸びる。
光の柱は地表をなぎ払い、断続的な爆破が起きるのが遠目にも確認できる。
『くそ!レーザー兵器の類いか?』
『うわさには聞いていたけど…。まさかこれほどの威力があるとは…』
ジョージとリチャードがただ驚嘆した様子で言葉を交わす。
単純な破壊力もそうだが、軌道上から光の柱が地上にむかって伸びたすさまじい光景に、恐怖と驚きを感じずにはいられないのだ。
「フレイヤ1よりAWACS。
地上部隊の被害はどうなっている?」
『地上部隊は大混乱に陥っていて詳細不明。
ただ、ざっと三割から四割の部隊の反応が消失した。
弾薬や燃料を満載していた砲兵隊が狙われたらしい』
エスメロードはE-767からの返答に、F-15Jのコンソールを拳で叩きたくなった。
野砲や自走砲、そして弾薬補給車で構成される砲兵隊は、破壊的なエネルギーにさらされた瞬間それ自体が爆弾に変わる。
恐らく、搭載していた燃料弾薬が爆発し、他の部隊を巻き込んで消し飛んだことだろう。
「次弾が来ると思った方がいいぞ。
衛星を撃ち落とせないのか?」
『今司令部がその方法を考えているところだ。
君たちはエアカバーに専念せよ。
この機会を敵が逃すわけがない』
呑気なことを、とエスメロードは思うが、実際自分たちにできることは限られている。
今はエアカバーに専念するのが役目だった。
2018年10月2日
ブラウアイゼン壊滅という連合軍の戦術目標は達成された。
それをデウスの継戦能力喪失という戦略目標達成へとつなげるべく、地上部隊の北上が開始されたのである。
だが、寄り合い所帯である連合軍は当然のように一枚岩とはいかなかった。
拙速な進軍に懐疑的な声もあったのである。
「ミサイル防衛体勢の許可を下さい。
デウス軍の通信パターンが変化して、衛星を活発に稼働させている。
やつら絶対なにかを企んでいます。
できればこちらのミサイル防衛の準備が整うまで、進軍は延期すべきです!」
アキツィア自衛海軍第2艦隊第6護衛隊所属、ミサイル護衛艦“タンホイザー”CIC。
艦長であるバーナード・カークランド二等海佐は、マイクに向けて大声を出していた。
戦闘がフランク大陸内陸部に遷移したため、海自の任務はもっぱら電波の傍受や敵衛星の監視だった。
だが、後方にいるゆえに見えてくることもある。
ここ三日ほど、デウス所属の衛星が軍民問わず活発に電波のやりとりを行い、軌道を変更しているのだ。
何かあると見るのが自然だった。
が、自衛軍上層部の反応は鈍かった。
『しかしな。なにかあるという推測だけでは命令を出すわけにはいかんのだ。
明確な証拠でもない限りはな』
海自幕僚の1人であるアルノー海将は、官僚そのものの反応を返す。
「明確な証拠が発見された時には全てが終わっているかも知れませんよ?
今のままでは連合軍地上部隊は弾道ミサイルなどの攻撃に対して実質無防備です。
あらゆる事態を想定すべきです」
「落ち着きたまえ艦長。
戦闘が内陸部に移って手持ちぶさたなのはわかる。
だが、連合軍地上部隊の進撃は決定事項だ。延期はできない」
アルノーの返答に、バーナードは「この阿呆」という言葉をすんでのところで呑み込む。
「では、なにか危険な事態と判断したら我々独自の行動を取らせて頂きます」
バーナードの最低限の妥協案にさえ、アルノーは難しい顔をする。
(この程度のことも即決できんのか)
バーナードは腹の中で罵詈雑言を吐いていた。
即断即決ができなければ国を、仲間を守ることなど覚束ない。
上にいちいちお伺いを立てている間に、弾道ミサイルは落下してくるのだ。
だが、将来幕僚長、そして成果への進出をもくろむアルノーにはそんな当たり前のことさえ難事なのだろう。
事なかれ主義がはびこる中央の政治家や官僚たちにとっては、“大山鳴動して鼠一匹”が一番困ることなのだ。
後になって、“無駄な予算を使った”、“過剰反応で余計な騒ぎを起こした”、と非難されるのを何よりも怖れている。
そうやって準備を怠った果てにもし世界が滅んだら、彼らはこう言い訳するのだろう。
「あの時点では世界が滅ぶことは予想外だった」と。
アルノーのためらいはそれを象徴するものだった。
「わかった。
現場で連合軍が危険と判断したらいつでも動け。
ただし、報告は怠るな」
「了解しました」
バーナードは最低限の言質を取ったことに溜飲を下げて通信を切る。
「船務長、隊司令につないでくれ。
念のため第二警戒態勢を維持するように具申する」
「は」
現在護衛隊の旗艦は“ラインゴルト”級ミサイル護衛艦、“ゲッターデメルング”に置かれている。
座乗する隊司令に連絡を取り、護衛隊全体でミサイル防衛を含めたあらゆる事態に対処すべき。
それがバーナードの考えだった。
デウス公国上空の静止軌道上。
無骨でマッシブな姿をした大柄な衛星のひとつが、地上からの指令を受信してその正体を現そうとしていた。
デウス国防宇宙軍所属。多目的衛星“レーヴァテイン”。
外見的に一番目を引くのが、円筒状の本隊に外付けされた、二回りほど細い四つの円筒だった。
実はそれらは原子炉であり、太陽電池パネルでは供給不可能なエネルギーを発生させることが可能になっている。
48時間をかけて稼働状態に入った原子炉から、衛星本体のコンデンサーにエネルギーが送られ、蓄積されていく。
衛星本体の中央部には特殊なガスが充てんされた円筒状のスペースがある。
内部には磨き上げられた鏡が取り付けられている。
原子炉から送り込まれた破壊的な規模のエネルギーはコンデンサーによって圧縮され、すさまじい力で内部のガスを振動させ始めた。
そして振動が臨界になったところで、円筒の地上がわの一方が開放される。
規格外のエネルギーは超強力なレーザーとなって解き放たれ、地上に降り注いだ。
『こちらAWACS。
静止軌道上より高エネルギー反応!各機、散開!』
E-767からの警告に、連合軍地上部隊部隊のエアカバーを行っていたフレイヤ隊は反射的に回避行動を取る。
だが、すぐにその必要はないことに気づく。
なにが起きたのか、ほどなくわかったからだ。
はるか上空から光の柱が地上にむかって伸びる。
光の柱は地表をなぎ払い、断続的な爆破が起きるのが遠目にも確認できる。
『くそ!レーザー兵器の類いか?』
『うわさには聞いていたけど…。まさかこれほどの威力があるとは…』
ジョージとリチャードがただ驚嘆した様子で言葉を交わす。
単純な破壊力もそうだが、軌道上から光の柱が地上にむかって伸びたすさまじい光景に、恐怖と驚きを感じずにはいられないのだ。
「フレイヤ1よりAWACS。
地上部隊の被害はどうなっている?」
『地上部隊は大混乱に陥っていて詳細不明。
ただ、ざっと三割から四割の部隊の反応が消失した。
弾薬や燃料を満載していた砲兵隊が狙われたらしい』
エスメロードはE-767からの返答に、F-15Jのコンソールを拳で叩きたくなった。
野砲や自走砲、そして弾薬補給車で構成される砲兵隊は、破壊的なエネルギーにさらされた瞬間それ自体が爆弾に変わる。
恐らく、搭載していた燃料弾薬が爆発し、他の部隊を巻き込んで消し飛んだことだろう。
「次弾が来ると思った方がいいぞ。
衛星を撃ち落とせないのか?」
『今司令部がその方法を考えているところだ。
君たちはエアカバーに専念せよ。
この機会を敵が逃すわけがない』
呑気なことを、とエスメロードは思うが、実際自分たちにできることは限られている。
今はエアカバーに専念するのが役目だった。
0
あなたにおすすめの小説
❲完結❳乙女ゲームの世界に憑依しました! ~死ぬ運命の悪女はゲーム開始前から逆ハールートに突入しました~
四つ葉菫
恋愛
橘花蓮は、乙女ゲーム『煌めきのレイマリート学園物語』の悪役令嬢カレン・ドロノアに憑依してしまった。カレン・ドロノアは他のライバル令嬢を操って、ヒロインを貶める悪役中の悪役!
「婚約者のイリアスから殺されないように頑張ってるだけなのに、なんでみんな、次々と告白してくるのよ!?」
これはそんな頭を抱えるカレンの学園物語。
おまけに他のライバル令嬢から命を狙われる始末ときた。
ヒロインはどこいった!?
私、無事、学園を卒業できるの?!
恋愛と命の危険にハラハラドキドキするカレンをお楽しみください。
乙女ゲームの世界がもとなので、恋愛が軸になってます。ストーリー性より恋愛重視です! バトル一部あります。ついでに魔法も最後にちょっと出てきます。
裏の副題は「当て馬(♂)にも愛を!!」です。
2023年2月11日バレンタイン特別企画番外編アップしました。
2024年3月21日番外編アップしました。
***************
この小説はハーレム系です。
ゲームの世界に入り込んだように楽しく読んでもらえたら幸いです。
お好きな攻略対象者を見つけてください(^^)
*****************
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
【完結】溺愛?執着?転生悪役令嬢は皇太子から逃げ出したい~絶世の美女の悪役令嬢はオカメを被るが、独占しやすくて皇太子にとって好都合な模様~
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
平安のお姫様が悪役令嬢イザベルへと転生した。平安の記憶を思い出したとき、彼女は絶望することになる。
絶世の美女と言われた切れ長の細い目、ふっくらとした頬、豊かな黒髪……いわゆるオカメ顔ではなくなり、目鼻立ちがハッキリとし、ふくよかな頬はなくなり、金の髪がうねるというオニのような見た目(西洋美女)になっていたからだ。
今世での絶世の美女でも、美意識は平安。どうにか、この顔を見られない方法をイザベルは考え……、それは『オカメ』を装備することだった。
オカメ狂の悪役令嬢イザベルと、
婚約解消をしたくない溺愛・執着・イザベル至上主義の皇太子ルイスのオカメラブコメディー。
※執着溺愛皇太子と平安乙女のオカメな悪役令嬢とのラブコメです。
※主人公のイザベルの思考と話す言葉の口調が違います。分かりにくかったら、すみません。
※途中からダブルヒロインになります。
イラストはMasquer様に描いて頂きました。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる