異世界帰還書紀<1>

空花 ハルル

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番外編

ルイス(ストーリー)、研究の意味

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「君は将来、何になりたいんだい?」
「僕・・いや、俺は、研究者になる!」
「確かに、ルイスくんの学力や実力を加味した上でも、なれるだろう。だが、ただの研究者ではなくて、王宮直属の研究者を目指してみたらどうだ」
確かに、適切な意見だ。
研究施設も道具も用意してくれる。
だが、それは研究内容も実験も多少は制限される可能性が高い。
そんなのはごめんだ。
「せっかくの提案ですが、俺は個人で全てをやりたいです。少なくとも今は」
「そうか。ルイスくんがそう言うんだ。頑張ってよ」
「もちろん・・です」

それから・・
研究とは言ったものの、何を研究すればいいかが分からない。
「んー、気になるようなことはないな」
幼い子頃に読んだ偉人たちの発明の本にもう一度目を通してみたりした。

「これでもない・・」


「なぁ、ルイス。研究、研究言っていたが・・何がしたいんだ」
「はぁ・・分からない」
「・・そうか。なら、見つかるまで僕の助手をしてみないか」
「お願いする」
アクセルの生物研究に携わっていれば、目的が見つかるかもしれない。

悩み続けて、1,2年後・・。
「おい!ルイス!」
「なんだ、アクセルか」
「最近、変異生物っていうものが発見されたらしい・・」
「それだ!」
オレのやりたいことが見つかった瞬間だった。
アクセルの助手になった判断は正解・・いや、大正解だった。
しかし、捕まえた変異生物は国に提出する決まりになった。

「フン!そんなもの・・1体くらいなら大丈夫か・・」
そんな事を考えていた。
オレは結果的に、山の中腹に隠し持った。

それがバレるのも時間の問題だ。

なら、どうするか・・

「側近に・・王宮関係者になるしかない」


そして、現在。
「はぁ・・側近の立場。蒼達に取られてしまったな」
「そう嘆くなって、また来年チャンスが来るって・・。んっ?誰か来たみたいだぞ」
「誰だ?」
ガチャッとドアを開ける。
「やっ!アクセルくん。ルイスくん」
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