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♡♀ 第十一章 くっつく彼女と見つける彼女 ♀Zzz
25話
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凄まじい威圧感に声を失った四人の沈黙を、魔法を詠唱するメリランダの声が破る。彼女は解析魔法ですぐさま情報を読み取る。
「これはカースドラゴンロード・・・・。レベル98⁉伝説上の魔物だと思ってましたけど、こ、これは本物の様です。しかも二体とは」
片方のカースドラゴンが首をもたげるとシホ達は危険を感じ取った。
「なんかヤバい気がする!」
四人は脇の物陰へ急いで退避した。
次の瞬間、カースドラゴンの口から一本の紫色の光線が放たれると、当たった地殻は爆風と共に捲れ吹き飛んだ。
ティオはもう片方の脅威を見ると身を乗り出す。
「僕は魔法は使えないけど、力と速さなら自信ある。だからあっちは僕が気を引く」
そう言うと凄まじいスピードで飛び出して行き、その足元で激しい肉弾戦を始めた。シホはそれを見て剣を抜く。
「メリランダ、他の能力は?」
「魔力が特に高めです。固有アビリティに組織修復。それと変なんですが、弱点とスキルがさっきから定まりません」
「常に変動してるって事?」
「何と言うか、全部高い耐性持ちでもあり弱点でもあるのです」
「どういう事なの?とにかく戦って探るしかないか」
エルテも戦闘態勢をとると軽く深呼吸をする。
「シホと気を引く。メリランダは安全な場所で高威力のやつ詠唱して」
「分かりました。お二人とも気を付けてくださいよ?」
シホ達が駆けていくとティオ同様、足元から攻撃を加える。だがその傷は、目の前ですぐに新たな肉に覆われ再生していく。
シホは火属性魔法を発動させる。
「エルテ!炎上させて回復を遅らせよう」
「うん」
二人が地面に生成した赤い魔法陣から爆炎が吹き上がると、カースドラゴンの肉体をじりじりと焼く。だがあまり効いている様子はなかった。
すると今度はシホ達の足元に赤い魔法陣が現れる。シホは咄嗟にエルテをその外へと押し出し、自らも転がる様に回避すると、その瞬間同じような爆炎が上がった。
「え?真似した⁉」
すぐに体制を整え視線を上げると、カースドラゴンの口の中に赤熱する業火が見えた。シホ達は魔法障壁を張り、灼熱のブレスを耐える。
「くっ。こいつまさか食らった属性返してくるの?」
その最中、カースドラゴン達の上に大きな純白の魔法陣が幾重にも生成され始めた。
少し離れた場所でメリランダは杖を両手で構え詠唱の末尾に差し掛かる。
「奇跡よ奇跡、天の声とその威光により罪と穢れを滅せよ。・・・・ティオさん!退避してください!」
ティオが魔法陣の外に出たのを確認するとメリランダは力を解き放つ。
「聖槍は光の雨と成りて貫く。ファティマズ・レイ・・・・!」
眩い幾千幾万もの光の筋がカースドラゴンの体全体を貫く。光が収まると体組織の半分ほどを削られたカースドラゴン達は大きく揺らめき転倒する。その巨体の頭部にキラキラと光っていた宝玉の一つ。白い宝玉が両者の頭部で砕け散ったのをメリランダは捉えた。
「シホさん!エルテさん!頭の宝玉が核かもしれません!あれだけの攻撃で砕けたのは一つでした。恐らくですが、対応する属性を当てる事で破壊できるようです。それと残念なお知らせが・・・・。今ので魔力が尽きました!」
それを聞き二人は体の再生が始まるカースドラゴンの宝玉を狙い、別々に攻撃魔法を放つが壊れる気配がない。メリランダは再び思案する。
「お二人とも、試しに赤の宝玉に火属性を同時に当ててもらっていいでしょうか?」
二人は同時に火球を当てるがまだ壊れる様子はない。更にメリランダは考えた。
「シホさん、上級魔法は習得していますか?」
「昨日覚えたけど」
「先ほど破壊出来た条件と合わせるなら、耐性を突破できるだけの威力で二体同時攻撃ではないでしょうか。対になって結ばれた特殊なギミック持ちなのかもしれません。エルテさんも上級魔法共有できていますか?」
エルテは少し戸惑った。
「使えない・・・・」
「まさかこの期に及んで恥ずかしがってる訳じゃないですよね?」
「違う、ほんとに使えない」
「シホさん、広範囲魔法とかって・・・・」
渋い顔を浮かべたシホ。
「ない・・・・」
「じゃあ今すぐエルテさんともっと絆を深めてください。完全再生されるまで時間がありませんよ」
「今すぐになんて無理だよ!だいたいどうやって」
「前は好き好きアピールしてたじゃないですか」
「そうは言っても友達以上になるにはまだ時間が。それにそれはエルテが決める事だし」
「ああもう、仕方ないですね。ティオさんは少し目を閉じていてもらえますか?エルテさんはよく見ててください」
そう言われたエルテは、シホに歩み寄っていくメリランダを不思議そうに見つめる。するとメリランダはシホの頭を両手でギュッと掴むと、目を閉じ強引にその唇を奪った。
「これはカースドラゴンロード・・・・。レベル98⁉伝説上の魔物だと思ってましたけど、こ、これは本物の様です。しかも二体とは」
片方のカースドラゴンが首をもたげるとシホ達は危険を感じ取った。
「なんかヤバい気がする!」
四人は脇の物陰へ急いで退避した。
次の瞬間、カースドラゴンの口から一本の紫色の光線が放たれると、当たった地殻は爆風と共に捲れ吹き飛んだ。
ティオはもう片方の脅威を見ると身を乗り出す。
「僕は魔法は使えないけど、力と速さなら自信ある。だからあっちは僕が気を引く」
そう言うと凄まじいスピードで飛び出して行き、その足元で激しい肉弾戦を始めた。シホはそれを見て剣を抜く。
「メリランダ、他の能力は?」
「魔力が特に高めです。固有アビリティに組織修復。それと変なんですが、弱点とスキルがさっきから定まりません」
「常に変動してるって事?」
「何と言うか、全部高い耐性持ちでもあり弱点でもあるのです」
「どういう事なの?とにかく戦って探るしかないか」
エルテも戦闘態勢をとると軽く深呼吸をする。
「シホと気を引く。メリランダは安全な場所で高威力のやつ詠唱して」
「分かりました。お二人とも気を付けてくださいよ?」
シホ達が駆けていくとティオ同様、足元から攻撃を加える。だがその傷は、目の前ですぐに新たな肉に覆われ再生していく。
シホは火属性魔法を発動させる。
「エルテ!炎上させて回復を遅らせよう」
「うん」
二人が地面に生成した赤い魔法陣から爆炎が吹き上がると、カースドラゴンの肉体をじりじりと焼く。だがあまり効いている様子はなかった。
すると今度はシホ達の足元に赤い魔法陣が現れる。シホは咄嗟にエルテをその外へと押し出し、自らも転がる様に回避すると、その瞬間同じような爆炎が上がった。
「え?真似した⁉」
すぐに体制を整え視線を上げると、カースドラゴンの口の中に赤熱する業火が見えた。シホ達は魔法障壁を張り、灼熱のブレスを耐える。
「くっ。こいつまさか食らった属性返してくるの?」
その最中、カースドラゴン達の上に大きな純白の魔法陣が幾重にも生成され始めた。
少し離れた場所でメリランダは杖を両手で構え詠唱の末尾に差し掛かる。
「奇跡よ奇跡、天の声とその威光により罪と穢れを滅せよ。・・・・ティオさん!退避してください!」
ティオが魔法陣の外に出たのを確認するとメリランダは力を解き放つ。
「聖槍は光の雨と成りて貫く。ファティマズ・レイ・・・・!」
眩い幾千幾万もの光の筋がカースドラゴンの体全体を貫く。光が収まると体組織の半分ほどを削られたカースドラゴン達は大きく揺らめき転倒する。その巨体の頭部にキラキラと光っていた宝玉の一つ。白い宝玉が両者の頭部で砕け散ったのをメリランダは捉えた。
「シホさん!エルテさん!頭の宝玉が核かもしれません!あれだけの攻撃で砕けたのは一つでした。恐らくですが、対応する属性を当てる事で破壊できるようです。それと残念なお知らせが・・・・。今ので魔力が尽きました!」
それを聞き二人は体の再生が始まるカースドラゴンの宝玉を狙い、別々に攻撃魔法を放つが壊れる気配がない。メリランダは再び思案する。
「お二人とも、試しに赤の宝玉に火属性を同時に当ててもらっていいでしょうか?」
二人は同時に火球を当てるがまだ壊れる様子はない。更にメリランダは考えた。
「シホさん、上級魔法は習得していますか?」
「昨日覚えたけど」
「先ほど破壊出来た条件と合わせるなら、耐性を突破できるだけの威力で二体同時攻撃ではないでしょうか。対になって結ばれた特殊なギミック持ちなのかもしれません。エルテさんも上級魔法共有できていますか?」
エルテは少し戸惑った。
「使えない・・・・」
「まさかこの期に及んで恥ずかしがってる訳じゃないですよね?」
「違う、ほんとに使えない」
「シホさん、広範囲魔法とかって・・・・」
渋い顔を浮かべたシホ。
「ない・・・・」
「じゃあ今すぐエルテさんともっと絆を深めてください。完全再生されるまで時間がありませんよ」
「今すぐになんて無理だよ!だいたいどうやって」
「前は好き好きアピールしてたじゃないですか」
「そうは言っても友達以上になるにはまだ時間が。それにそれはエルテが決める事だし」
「ああもう、仕方ないですね。ティオさんは少し目を閉じていてもらえますか?エルテさんはよく見ててください」
そう言われたエルテは、シホに歩み寄っていくメリランダを不思議そうに見つめる。するとメリランダはシホの頭を両手でギュッと掴むと、目を閉じ強引にその唇を奪った。
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