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第十四話
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「ん……」
そこには、見慣れない天井があった。
春は、鉛のように重い頭をほんの少し動かした。薄暗くはあったが、少なくとも見える範囲に知っている景色はない。それどころか、少し離れたところに光る花がある。
光る花をぼーっと眺めながら、春は徐々に意識の糸を手繰り寄せていった。
──待てよ。
光る花なんてあるわけがない。いやもしかしたら、どこかのジャングルの奥地にはあるのかもしれない。
「んー……?」
視力が悪い方ではないが、一向に焦点を合わせる気のない目を酷使するのを諦め、ふかふかの枕に頭を預けた。
──……ふかふか、の、まくら?
春は初めて、自分がベッドの上に寝ていることに気がついた。ふかふかの感触が心地よくて、鉛のようだった体も次第に熱が通っていく気がした。
ふと、他人の気配がしてそちらに目を向ける。光る花より明るい光が入ってきて、春は目を細めた。
「起きたか」
「……あ、千羽さん」
咄嗟に口をついて出てきた言葉に、春の思考は一瞬停止する。そして次の瞬間一気に意識が覚醒し、跳ねるように体を起こした。
「せ、千羽さん⁉︎」
だが、すぐに力を失ってベッドに倒れこんでしまう。
「バカ、大人しくしてろ」
千羽がドアを閉めると、強い光は遮断された。
千羽は隅に置いてあった光る花の茎のあたりを弄り、花の光を少し強めた。
──あ、あれ照明だったんだ……
部屋の電気とは違い、光が強くなっても目に刺激がない。鈴蘭の花のような形の、寝室用の照明だった。
「なんで千羽さんがここに」
倒れこんだ姿勢のままぼやくと、不機嫌そうな声が返ってくる。
「……それはこっちのセリフだ」
そう言いながら千羽はベッドの傍までやってきて、春に手を伸ばす。
──叩かれる
なぜかそう思った春は、目をぎゅっとつぶった。
春の予想に反して、千羽は春に布団をかけ直し、目線を合わせるようにしゃがみ込む。そして寂しいような、苦しいような、なんとも言えない声色で呟いた。
「なんで、春がここにいるんだよ……」
「なんでって……千羽さんに、渡したいものがあっ……」
春の言葉は一瞬途切れる。そして、再び跳ね起きた。
「あーっ!」
「なんだよ! 忙しいやつだな!」
再び倒れそうになる春を、千羽は慌てて受け止めた。
「だから、大人しく──」
春は大人しくならなかった。言うことをきかない体を必死に動かし、千羽にしがみつく。
「い、いま、なんじ」
「そんなこと」
「な、ん、じ⁉︎」
春のあまりにも必死な様子に、千羽は枕元に置いてあるデジタル時計に目をやった。
千羽の視線を辿り、春もデジタル時計を見る。
時刻は、二十三時四十分。
「ふぁ……」
時刻を確認した春は、電池が切れたように千羽にもたれかかった。
「……おっと」
力を失った春の体は、千羽がしっかりと支えてベッドに戻す。
「千羽さん……おれのカバン、ある?」
また暴れられてはたまらないと思ったのか、千羽は何も言わずにベッド脇のスツールからカバンを取り上げた。そのままスツールを寄せて座り、春が中身を取り出しやすいようにカバンを膝の上に乗せる。
春はゆっくり上半身を傾け、カバンの中に手を入れる。内側のポケットに大事にしまってあったので、目的のものはすぐに見つかった。
「これ……渡したくて、ずっと待ってたんだ」
春は、手のひらに収まるサイズの小さな紙袋を千羽に渡した。
「誕生日、おめでとう、千羽さん」
***
誕生日が、嫌いだった。
忙しかった母親がクリスマスに家にいた記憶はない。寂しそうにしている弟を可哀想に思って、何度かケーキを買って帰ったことはある。
誕生日の思い出として千羽の心に残っているのは、その時の弟の寂しそうな笑顔だけだった。
大人になってからは誕生日という概念すら薄れていった。大事な書類か何かしらの入力フォームに機械的に記入するだけの数字。その程度の認識だった。
あとは大して祝う気もないくせに、クリスマスという一大イベントに乗っかって盛大なことをやりたがる連中や、ただの挨拶代わりにどうしようもないプレゼントを渡してくる連中。今では千羽の誕生日嫌いも周囲に認知され、声をかけてくる人は少ない。
だからこそ千羽は、春が誕生日を知っていたことに驚いた。もちろん、言った覚えもない。
「俺の誕生日なんて、どこで……」
春は得意げに言ってみせる。
「毬子が持ってた雑誌のはじっこに、千羽さんのプロフィールが載ってたんだ。そこに誕生日書いてあった」
ベッドに横になってさえいなければ、誇らしげに胸を張って主張してきそうな春に、千羽は思わず笑みがこぼれた。
「誕生日が来て、こんなに嬉しいと思ったのは初めてだ」
「はぁ? 誕生日なら、誰だって嬉しいだろ。一年に一回だし、なんならその歳は一生に一回だし!」
「春。毎年誕生日で喜んでいられるのも、あと五、六年だぞ」
「おれはずーっと、一生喜ぶ!」
「ほぉー。賭けでもするか?」
なんでもないやり取りに、千羽はここ最近忘れていた感情を思い出した。気を張っていないと、何かが胸のうちから溢れ出してしまいそうだ。
手指に力が入り、握り込んだ紙袋がカサっと音を立てる。
「……開けてみろよ、それ」
「ああ……」
いざ千羽が袋を開けようとすると、春は恥ずかしそうに毛布に顔を埋めてしまう。千羽の反応が、少し怖かったのだ。
袋の中には、五ミリ程度の大きさの折り鶴が樹脂で固められた、小さなお守りが入っていた。
千羽からはなんの反応もない。春はいよいよ恐ろしくなって、毛布を握る手に力が入る。
──やっぱり、子供っぽかったかな……。
お守り、しかも千羽の名前にあやかって鶴。安易な発想とは思ったが、なんでも自分で手に入れられそうな千羽にプレゼントをあげるには、そういった発想の助けが必要だった。それに──
「春……」
毛布の壁の向こうから、くぐもった声が聞こえた。
同時に、頭上に気配を感じる。
「……春、ありがとう」
「えっ……?」
春は布団から顔を出した。すると、それを待っていたかのように頭に手が乗せられる。すぐにでも千羽の顔を確認したかったが、手は絶妙に春の視界から顔を隠した。
暖かくて、大きな手。
癖の強い春の髪が嘘みたいに落ち着く、魔法のような手。
少し前までは、よくその手で髪を整えてもらった。なんだか一年も二年も前のような気がする。
「今日が誕生日でよかったよ」
「うん……」
「熱、下がってきたな」
「うん……」
「無理するなよ。明日医者に行こう」
「いいよ。おれ、昔から寝ればなんでも治っちゃうからさ」
「昔からって……お前は今いくつだよ」
そうして喋っているうちに、デジタル時計の数字がリセットされる。
「あー……誕生日、終わっちゃったね」
「最高の誕生日だったよ。それに誕生日なんて、また来年勝手にくる」
「えー……来年はプレゼントどうしよう……」
「プレゼントなんかいならいよ」
「え……」
春の反応を見た千羽は、慌てて訂正する。
「ああ、そういう意味じゃない。これ、本当に気に入ったんだ。毎日持ち歩く仕事道具につけとくよ」
春は嬉しそうに、ベッドの中でもぞもぞする。
「いやー、本当は京都行きたかったんだけど、バイト入れまくってたら行く時間がなくてさ! おれってバカだよなあ」
「……なんで、突然京都が出てくるんだ?」
千羽は、当然の疑問を口にした。
そこには、見慣れない天井があった。
春は、鉛のように重い頭をほんの少し動かした。薄暗くはあったが、少なくとも見える範囲に知っている景色はない。それどころか、少し離れたところに光る花がある。
光る花をぼーっと眺めながら、春は徐々に意識の糸を手繰り寄せていった。
──待てよ。
光る花なんてあるわけがない。いやもしかしたら、どこかのジャングルの奥地にはあるのかもしれない。
「んー……?」
視力が悪い方ではないが、一向に焦点を合わせる気のない目を酷使するのを諦め、ふかふかの枕に頭を預けた。
──……ふかふか、の、まくら?
春は初めて、自分がベッドの上に寝ていることに気がついた。ふかふかの感触が心地よくて、鉛のようだった体も次第に熱が通っていく気がした。
ふと、他人の気配がしてそちらに目を向ける。光る花より明るい光が入ってきて、春は目を細めた。
「起きたか」
「……あ、千羽さん」
咄嗟に口をついて出てきた言葉に、春の思考は一瞬停止する。そして次の瞬間一気に意識が覚醒し、跳ねるように体を起こした。
「せ、千羽さん⁉︎」
だが、すぐに力を失ってベッドに倒れこんでしまう。
「バカ、大人しくしてろ」
千羽がドアを閉めると、強い光は遮断された。
千羽は隅に置いてあった光る花の茎のあたりを弄り、花の光を少し強めた。
──あ、あれ照明だったんだ……
部屋の電気とは違い、光が強くなっても目に刺激がない。鈴蘭の花のような形の、寝室用の照明だった。
「なんで千羽さんがここに」
倒れこんだ姿勢のままぼやくと、不機嫌そうな声が返ってくる。
「……それはこっちのセリフだ」
そう言いながら千羽はベッドの傍までやってきて、春に手を伸ばす。
──叩かれる
なぜかそう思った春は、目をぎゅっとつぶった。
春の予想に反して、千羽は春に布団をかけ直し、目線を合わせるようにしゃがみ込む。そして寂しいような、苦しいような、なんとも言えない声色で呟いた。
「なんで、春がここにいるんだよ……」
「なんでって……千羽さんに、渡したいものがあっ……」
春の言葉は一瞬途切れる。そして、再び跳ね起きた。
「あーっ!」
「なんだよ! 忙しいやつだな!」
再び倒れそうになる春を、千羽は慌てて受け止めた。
「だから、大人しく──」
春は大人しくならなかった。言うことをきかない体を必死に動かし、千羽にしがみつく。
「い、いま、なんじ」
「そんなこと」
「な、ん、じ⁉︎」
春のあまりにも必死な様子に、千羽は枕元に置いてあるデジタル時計に目をやった。
千羽の視線を辿り、春もデジタル時計を見る。
時刻は、二十三時四十分。
「ふぁ……」
時刻を確認した春は、電池が切れたように千羽にもたれかかった。
「……おっと」
力を失った春の体は、千羽がしっかりと支えてベッドに戻す。
「千羽さん……おれのカバン、ある?」
また暴れられてはたまらないと思ったのか、千羽は何も言わずにベッド脇のスツールからカバンを取り上げた。そのままスツールを寄せて座り、春が中身を取り出しやすいようにカバンを膝の上に乗せる。
春はゆっくり上半身を傾け、カバンの中に手を入れる。内側のポケットに大事にしまってあったので、目的のものはすぐに見つかった。
「これ……渡したくて、ずっと待ってたんだ」
春は、手のひらに収まるサイズの小さな紙袋を千羽に渡した。
「誕生日、おめでとう、千羽さん」
***
誕生日が、嫌いだった。
忙しかった母親がクリスマスに家にいた記憶はない。寂しそうにしている弟を可哀想に思って、何度かケーキを買って帰ったことはある。
誕生日の思い出として千羽の心に残っているのは、その時の弟の寂しそうな笑顔だけだった。
大人になってからは誕生日という概念すら薄れていった。大事な書類か何かしらの入力フォームに機械的に記入するだけの数字。その程度の認識だった。
あとは大して祝う気もないくせに、クリスマスという一大イベントに乗っかって盛大なことをやりたがる連中や、ただの挨拶代わりにどうしようもないプレゼントを渡してくる連中。今では千羽の誕生日嫌いも周囲に認知され、声をかけてくる人は少ない。
だからこそ千羽は、春が誕生日を知っていたことに驚いた。もちろん、言った覚えもない。
「俺の誕生日なんて、どこで……」
春は得意げに言ってみせる。
「毬子が持ってた雑誌のはじっこに、千羽さんのプロフィールが載ってたんだ。そこに誕生日書いてあった」
ベッドに横になってさえいなければ、誇らしげに胸を張って主張してきそうな春に、千羽は思わず笑みがこぼれた。
「誕生日が来て、こんなに嬉しいと思ったのは初めてだ」
「はぁ? 誕生日なら、誰だって嬉しいだろ。一年に一回だし、なんならその歳は一生に一回だし!」
「春。毎年誕生日で喜んでいられるのも、あと五、六年だぞ」
「おれはずーっと、一生喜ぶ!」
「ほぉー。賭けでもするか?」
なんでもないやり取りに、千羽はここ最近忘れていた感情を思い出した。気を張っていないと、何かが胸のうちから溢れ出してしまいそうだ。
手指に力が入り、握り込んだ紙袋がカサっと音を立てる。
「……開けてみろよ、それ」
「ああ……」
いざ千羽が袋を開けようとすると、春は恥ずかしそうに毛布に顔を埋めてしまう。千羽の反応が、少し怖かったのだ。
袋の中には、五ミリ程度の大きさの折り鶴が樹脂で固められた、小さなお守りが入っていた。
千羽からはなんの反応もない。春はいよいよ恐ろしくなって、毛布を握る手に力が入る。
──やっぱり、子供っぽかったかな……。
お守り、しかも千羽の名前にあやかって鶴。安易な発想とは思ったが、なんでも自分で手に入れられそうな千羽にプレゼントをあげるには、そういった発想の助けが必要だった。それに──
「春……」
毛布の壁の向こうから、くぐもった声が聞こえた。
同時に、頭上に気配を感じる。
「……春、ありがとう」
「えっ……?」
春は布団から顔を出した。すると、それを待っていたかのように頭に手が乗せられる。すぐにでも千羽の顔を確認したかったが、手は絶妙に春の視界から顔を隠した。
暖かくて、大きな手。
癖の強い春の髪が嘘みたいに落ち着く、魔法のような手。
少し前までは、よくその手で髪を整えてもらった。なんだか一年も二年も前のような気がする。
「今日が誕生日でよかったよ」
「うん……」
「熱、下がってきたな」
「うん……」
「無理するなよ。明日医者に行こう」
「いいよ。おれ、昔から寝ればなんでも治っちゃうからさ」
「昔からって……お前は今いくつだよ」
そうして喋っているうちに、デジタル時計の数字がリセットされる。
「あー……誕生日、終わっちゃったね」
「最高の誕生日だったよ。それに誕生日なんて、また来年勝手にくる」
「えー……来年はプレゼントどうしよう……」
「プレゼントなんかいならいよ」
「え……」
春の反応を見た千羽は、慌てて訂正する。
「ああ、そういう意味じゃない。これ、本当に気に入ったんだ。毎日持ち歩く仕事道具につけとくよ」
春は嬉しそうに、ベッドの中でもぞもぞする。
「いやー、本当は京都行きたかったんだけど、バイト入れまくってたら行く時間がなくてさ! おれってバカだよなあ」
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