幼女気まま旅

めると

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これから

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使用人が行ってしまうとベッドに直行し、10分程で眠りに付いてしまった。



「…タ………リ…タ…しゃ………リタ………ゃん…リタしゃん!」


誰か呼んでいる。


「リタしゃん!リタしゃん!」

真っ白でもこもこの毛並み、この世界の生き物だろうか?



「リタしゃん!」

あ、鼻だけ赤い!可愛らしい生き物だな!

「僕はこの世界の神でしゅ」








神ならもっと早くに出て来てよ!1人で何も無い所に捨てないでよ!心の中で怒りが爆発した。

「ご、ごめんなさいでしゅ」

神なのに謝ってるし!こんなもこもこがこの世界の神だし!
ふわふわ宙に浮いていて、まんまるの獣みたい。白いから目がチカチカする。ごめんなさいと言った?心が読めるのか?


「はいでしゅ!」

「キモっ!」


「えええぇ!ところでリタしゃん、時間が無いでしゅから巻きでいきましゅ!」


何で時間が無いのだろう?夢の中だけしかコンタクト出来ないとか?


「そうでしゅ!リタしゃんの能力についてなんでしゅが、獣、魔獣、人間あらゆる種族と仲良しになれる力をあげました。」

「それって魔王とか倒せるの?」

「この世界は比較的平和な世界でしゅ!血みどろの戦いは僕好きじゃないでしゅ!」

でしゅでしゅ煩いなぁ…

「ごめんでしゅ……」

「俺はこの世界で何をすれば良いんだ?」

「何でも好きにして良いでしゅ!争いの無い世界にしてくれたら何でも!」


何でもって…俺が神でも良いのか?

「僕を乗っ取るつもりでしゅか!」

「それも悪くない」


「俺は何で転生したんだ?死んだのか?」


「そうでしゅ、仕事の疲れからかタクシー捕まえ様と手を伸ばしたらそのまま倒れる様にして車の前で轢かれてしまったでしゅ」

そこまでの記憶はあったから間違いはないだろう。

「俺、名前が思い出せない…」

「杉山龍之介でしゅ」

それが俺の名前か…

「何で転生したんだ?」

「それは選ばれたんでしゅ」


選ばれた?異世界放置で?選ばれた理由も分からない。俺以外にも居るんだろうか?異世界人


「それはまだ言えないでしゅ」

禁則事項か…まあいい
色々考えて疲れた。


「神!」

「なんでしゅか?」


「神の名前は?」


今まで質問にも心の声にも直ぐ反応してくれたのに名前を聞いても教えてくれなかった。

「もうすぐ夢から醒めるでしゅ」

「濁された…また直ぐ夢に出でくるのか?」


聞いておきたい事はまだまだある。


「しばらくは無理でしゅ!成果を成し遂げるとまた会えるでしゅ!」


「成果って?」


これもまた濁された感じだ。


「んー、具体的に言うとこの世界で…」




タイムオーバーらしい。
呼び戻されそうだ!夢から醒めるみたいだ。





「おはようございます、リタ様」

昨日のメイドさんだ。
このメイドさんが俺の身の周りの世話をしてくれる様だ。
日本での母親よりは少し年上みたいだが、メイドさんを見ていると母親を思い出すな…。
べ、別に帰りたいとかそんなんじゃ無いけど!死んじゃったし!
懐かしい感じはする。


「起きましたか?」

「はい…」

「今日はどうされますか?」


「今日はセレナの所に行きます。」


メイドは話しを聞くと昨日着てきた庶民風の服ではなく、少し装飾のあるフリルがある可愛らしい服を選んで持って来てくれた。


「では、失礼致します」

女の子の服は今まで着たことが無いし、小さな身体で器用に着れないし、しょうがないとされるがままに着せて貰う。


「セレナ様のお部屋にご案内致します。」


着替えと朝ご飯を済ませてセレナの部屋に案内される。


コンコン

「セレナ様、リタ様お連れ致しました」


ノックの後扉越しで返事を待つ。


「どうぞ!」


直ぐ返事が返ってきて、リタを置いてメイドは下がって行った。


「おはようございます、リタ!今日は何をします?」

「おはようございます!私、この街を見て回りたいです。」

「行きましょう!私も行きたいですわ!」


やはり元気の良い方の様だ!
セレナの笑顔を見るとそう思えてくる。

「木苺のパイ食べましょう!」

本当に好きなんだなぁ!


街には、護衛の兵士さんが2人で庶民の服に着替えてついて来た。自分達も庶民の服だが、少し豪華な服で街に出る。
小さめの馬車で木苺のパイが食べれるカフェの前に止めて貰い、手を繋いで馬車から降りた。


「早くいきましょう!」


手を繋いでカフェに入って行く姿はまるで姉妹の様だ。奥のテーブルに腰掛けるとやってきた女性に木苺のパイ2つと紅茶を注文した。
そわそわしているセレナとお喋りを少しすると直ぐ注文した物が届く。

「いただきます!」

「いただきます。」

木苺の酸味があるのかと思ったが、あらかじめシロップで漬け込まれているらしい。甘い女性受けしそうなパイだ。中にはカスタードも入っててとても美味しい!

「お…美味しい!」

セレナを見ると目がキラキラ輝いていた。



「この後はどうしますか?」

セレナに聞くと、有名な場所を数ヶ所回って戻ろうと話しした。
変な形の像や、噴水、大きな風車を見て屋敷に戻ってきた。


「とても楽しかったですわ!」

「大きな風車は近くの方まで行けなかったですね」

「危ないんですって!」

今日回った場所の話しをしてまた1日終わった。市場で買った懐中時計を見て、セレナと別れ自室に戻った。

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