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1.婚約破棄したい!
しおりを挟む「婚約破棄してみたい!!」
ある日の昼下がり、私は読んでいた本をパタンと閉じ、そう叫びました。侍女がびっくりしていますが、私は気にせずにこう続けます。
「ねぇ、私の婚約者はどんな人なの?」
私は今10歳で、3ヶ月前に3つ年上の婚約者ができたばかりです。だから、婚約が決まってからまだ1度も会っていないので、どんな人かすごく気になっているのです。
「ええと…ルダノーナ様の婚約者であるデーロウ伯爵家の長男、メデラウス・デーロウ様は、現在13歳であり、2つ下に妹、4つ下に弟がおられ、マキール学園の2年生で…」
「ちがーう!!そういう事じゃなくて!!」
お姉さま2人が優秀なのと、のびのび育ててあげよう、という両親の意向で使用人含め家族全員に甘やかされて育った私は、見事におてんば娘に育ちました。そんな私は椅子の上で足をバタバタさせます。
「どんな性格の人かって聞いてるの!!」
そう言うと侍女は困った様な顔をして視線をさまよわせます。
「そ、それは…」
私はしっかり両親の血を継いで、それなりに賢かったので、その言葉でだいたい予想はできました。
「あまり良くないのね?」
「いえ、そういう訳では…」
「隠さないで。ちゃんと教えて?」
そう言うと、少しためらった後諦めたように口を開きました。
「既に上級生お一方、同級生お3方と親密な関係であり、あまり良い評判はないそうです。」
(ふーん、つまり四股って事ね)
「え、四股!?」
頭で完全に理解できた時に思わず声が出てしまいました。侍女は苦々しい顔をして目を逸らします。
「まさか、そんなに酷いなんて…」
私は呆れて笑ってしまいました。そこで私は始めに言った事をはたと思い出しました。
「じゃあ、婚約破棄できるじゃない!!」
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