【完結】Let’s婚約破棄!!

チンアナゴ🐬

文字の大きさ
2 / 26

2.さあ、行くわよ!

しおりを挟む

 そもそも私が婚約破棄に興味を持ったのは、幼い頃からルナーラお姉様とカミーラお姉様から色んな話を聞いていたからです。
「○○様と‪✕‬✕様が夜会で婚約破棄した」
とか、
「△△様と□□様が浮気した」
とかいう話を半年に1度ほど聞いていたのでこういう事は普通にある事なんだと思っていました。

 それが普通ではない事だと気付いたのは、本が読めるようになった8歳の頃です。何でもお姉様たちが通う学園では、恋愛結婚が流行していて、私の様に小さい頃に政略結婚の為の婚約を結んだ人たちが続々と婚約破棄をしているそうです。

その時、私は驚いて何度もお姉様たちに尋ねたものです。あの時のお姉様たちのやってしまったというような顔を今でも覚えています。

 そこから、私は2年間本を読みまくったり、お姉様たちにもっと深く話を聞いたりして知識をつけました。

 興味はなくなるどころか、どんどん大きくなってしまい、遂に声に出てしまったのです。


 「じゃあ早速、婚約破棄の準備を進めましょうか!」

 私がそう言うと、侍女は焦ったような顔をしてこう言います。

 「お嬢様、1度当主様に相談されてみてはどうでしょう…?」

 「確かに、お父様なら手伝ってくれるかも!」

 そうじゃなくて…という言葉が侍女の顔にでています。

 「これでやっと、私の願いが叶えられるわ!」

 「…そうですね。では、本日の夕食時に尋ねてみましょう。」

 おや、侍女も諦めて、協力してくれるようです。

 「うん!!」

 私は元気よく返事すると、さっそく紙とペンを取り出してこれからの計画を書き込んでいきます。

 「今日中にお父様に相談するとして…私が用意するべきものは…」

 ぶつぶつと独り言を唱える私の横で、侍女が私の大好きな紅茶を用意してくれています。

 この侍女、ヴェーラは私が生まれる前から侯爵家で働いていて、私が生まれた後はずっと私の世話をしてくれているので、私の事は家族と同じくらい理解しています。
 だから、私が今何を飲みたいかを分かっているのです。

「ありがとう、ヴェーラ!」

「光栄でございます」

お手本のような礼をしてヴェーラはそう言いました。
 私はその言葉にニコッと笑って計画をまた書き込んでいきます。


「よし、出来た!!」

 私がこう叫んだのは計画を書き始めてから2時間がたった5時頃でした。タイミングを見計らってお菓子を持ってきてくれたヴェーラを部屋に通し、夜ご飯が食べられるようにお菓子を食べ、気合いを入れます。

「さあ、行くわよ!」

 長い廊下を歩き、食堂の前でもう一度気合いを入れ直してから扉を開きました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…

ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。 一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。 そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。 読んでいただけると嬉しいです。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

【完結】辺境伯の溺愛が重すぎます~追放された薬師見習いは、領主様に囲われています~

深山きらら
恋愛
王都の薬師ギルドで見習いとして働いていたアディは、先輩の陰謀により濡れ衣を着せられ追放される。絶望の中、辺境の森で魔獣に襲われた彼女を救ったのは、「氷の辺境伯」と呼ばれるルーファスだった。彼女の才能を見抜いたルーファスは、アディを専属薬師として雇用する。

わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。

織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。 父であるアーヴェント大公に疎まれている―― 噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました

由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。 尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。 けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。 そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。 再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。 一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。 “尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。 静かに離婚しただけなのに、 なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。

離婚するはずの旦那様を、なぜか看病しています

鍛高譚
恋愛
「結婚とは、貴族の義務。そこに愛など不要――」 そう割り切っていた公爵令嬢アルタイは、王命により辺境伯ベガと契約結婚することに。 お互い深入りしない仮面夫婦として過ごすはずが、ある日ベガが戦地へ赴くことになり、彼はアルタイにこう告げる。 「俺は生きて帰れる自信がない。……だから、お前を自由にしてやりたい」 あっさりと“離婚”を申し出る彼に、アルタイは皮肉めいた笑みを浮かべる。 「では、戦争が終わり、貴方が帰るまで離婚は待ちましょう。   戦地で女でも作ってきてください。そうすれば、心置きなく別れられます」 ――しかし、戦争は長引き、何年も経ったのちにようやく帰還したベガは、深い傷を負っていた。 彼を看病しながら、アルタイは自分の心が変化していることに気づく。 「早く元気になってもらわないと、離婚できませんね?」 「……本当に、離婚したいのか?」 最初は“義務”だったはずの結婚。しかし、夫婦として過ごすうちに、仮面は次第に剥がれていく。 やがて、二人の離婚を巡る噂が王宮を騒がせる中、ベガは決意を固める――。

【完結】孤高の皇帝は冷酷なはずなのに、王妃には甘過ぎです。

朝日みらい
恋愛
異国からやってきた第3王女のアリシアは、帝国の冷徹な皇帝カイゼルの元に王妃として迎えられた。しかし、冷酷な皇帝と呼ばれるカイゼルは周囲に心を許さず、心を閉ざしていた。しかし、アリシアのひたむきさと笑顔が、次第にカイゼルの心を溶かしていき――。

処理中です...