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25.証拠があるから
しおりを挟む「本当に間違えてたの…?」
「ありえない…」
皆様が騒いでいる間も、私が見ていなかった浮気の映像までしっかり流れました。心の中で感心しながら見てましたわ。皆様の批判を浴びて、カッとなったメデラウス様が叫びます。
「だ、だったら、なんで俺と付き合い続けたんだ!?別に別れたって良かったじゃないか!」
また小さくため息をついて、 リデイザ様がゆっくりと口を開きました。
「だから言ったではありませんか。何かに操られているようだった、と」
「っ!!」
自分の失態に気づいて、メデラウス様は息を呑みました。メーランド様達がさらに追い討ちををかけます。
「突然、メデラウス様の事が好きだという気持ちがなくなったのです。魔法が解けたように」
「魅了の魔法はこの国では禁忌とされているのは皆様ご存知だと思いますが、まさにその魔法がかかっていたようでした」
「あら?でも、メデラウス様は魔力をお持ちではありませんでしたよね?」
「では…何か魔法具を使ったのでは?例えば…あなたの手にはめられている、指輪とか」
咄嗟にメデラウス様は手を隠します。その行動が、私たちの言ったことが正しいという事を証明しています。
「こ、これは…違う、魔法具なんかじゃないっ!!」
そう言ったとほぼ同時に、隣国と取引している映像が流れました。
「お金と魔法石です。頼みますね」
「受け取った。今後ともよろしく頼む」
ざわめきが頂点に達し、メデラウス様が絶望したような表情を浮かべます。
「さらに、この時点では石ですから、こちらで加工した事になりますね」
「メデラウス様だけではなく、家全体で関わっているという事ですよね」
「説明していただけますか?デーロウ家当主、バリウス・デーロウ様」
ここで、石のように固まっていたバリウス様が動きました。思い出したようにメーランド様が私に耳打ちをします。
「あ、実はヴェーラさんにお願いして校長や学年主任など、婚約破棄の妨げになるような方々の動きを少し止めて頂いておりましたの。ちなみに、10分後にここに軍の方が来られる手筈になっていますので」
知らない間に色々と準備してくれていたんですね。その事に嬉しさを感じていた時、バリウス様が顔を真っ赤にして叫びます。
「そんな物はでまかせだろう!!勝手に話を進めるんじゃない!!」
ため息混じりにバレンタ様が言います。
「ですから、証拠があるからこうして話しているのですよ」
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