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第9章
第9章:ダンジョンの最深部! 封印された研究所
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俺たちは順調にダンジョンを進み、最深部に到達した。
そこには、自然の岩壁とは異なる人工的な石造りの扉がそびえ立っていた。
「これは……遺跡か?」
カイルが警戒しながら扉を叩く。
「このダンジョンにはただの魔物の巣じゃなく、何か隠されてるって噂があったが……まさか、本当だったとはな」
俺は扉の表面を観察する。
(これは……魔法陣の刻印? しかも、かなり古い……)
扉には不思議な紋様が描かれており、かすかに魔力を感じる。
「どうする? 無理にでも開けるか?」
「待ってください。むやみに触ると罠が発動するかもしれません」
俺は慎重に手をかざし、魔力の流れを探る。
(ふむ……どうやらこの扉、ある特定の魔法か物質を使わないと開かない仕組みのようだな)
「こういう時こそ、錬金術の出番ですね」
俺は先ほど採取したスライムの体液を取り出し、手早く調合を始めた。
「おい、こんな時に薬作りか?」
カイルが怪訝そうに聞く。
「いえ、これは……魔法を通す触媒を作っています」
スライムの体液には高い魔力伝導性がある。それを精製し、扉の刻印に塗ることで魔力を活性化させることができるはずだ。
俺は試作品を扉の魔法陣に垂らした。
すると――
ゴゴゴゴ……!
重厚な音を立てて、扉がゆっくりと開いた。
「おお……!」
「お前、本当に錬金術師なのか? 魔術師かと思ったぜ」
カイルが驚きの声を上げる。
「錬金術とは、物質と魔法の間をつなぐ技術ですからね」
俺たちは慎重に中へ進んだ。
謎の研究所と「賢者の手記」
扉の奥に広がっていたのは、古びた研究所だった。
石造りの棚にはガラス瓶や薬草が並び、壁には錬金術の理論が記された書物が散乱している。
「これは……古代の錬金術師の研究所か?」
俺は棚に並ぶ書物の一冊を手に取る。
表紙には**「賢者エルドの手記」**と書かれていた。
「エルド……聞いたことがあるな」
エルフの弓使いが呟く。
「彼はかつて、賢者と呼ばれた錬金術師。だが、彼の研究は行き過ぎていたとも言われている……」
俺は手記を開き、記された文章を読み進めた。
《我が研究は最終段階に入った。だが、王国は私の理論を認めず、この研究所を封印した。》
《私は「人造魂の錬成」に成功しつつある。もしこれが完成すれば、生命そのものを創り出すことができるはずだ……》
「……人造魂の錬成?」
錬金術の基本理論の中に、「魂は錬成できない」という鉄則がある。
それを覆すような研究が、ここで行われていたというのか……?
「おい、レオン! こっちを見ろ!」
カイルの声に振り向くと、部屋の奥にあるガラスのカプセルを指さしていた。
中には、不完全な人型の何かが眠っている。
「まさか……これは、錬金術で作られた生命体?」
俺たちの背筋に、寒気が走った――。
そこには、自然の岩壁とは異なる人工的な石造りの扉がそびえ立っていた。
「これは……遺跡か?」
カイルが警戒しながら扉を叩く。
「このダンジョンにはただの魔物の巣じゃなく、何か隠されてるって噂があったが……まさか、本当だったとはな」
俺は扉の表面を観察する。
(これは……魔法陣の刻印? しかも、かなり古い……)
扉には不思議な紋様が描かれており、かすかに魔力を感じる。
「どうする? 無理にでも開けるか?」
「待ってください。むやみに触ると罠が発動するかもしれません」
俺は慎重に手をかざし、魔力の流れを探る。
(ふむ……どうやらこの扉、ある特定の魔法か物質を使わないと開かない仕組みのようだな)
「こういう時こそ、錬金術の出番ですね」
俺は先ほど採取したスライムの体液を取り出し、手早く調合を始めた。
「おい、こんな時に薬作りか?」
カイルが怪訝そうに聞く。
「いえ、これは……魔法を通す触媒を作っています」
スライムの体液には高い魔力伝導性がある。それを精製し、扉の刻印に塗ることで魔力を活性化させることができるはずだ。
俺は試作品を扉の魔法陣に垂らした。
すると――
ゴゴゴゴ……!
重厚な音を立てて、扉がゆっくりと開いた。
「おお……!」
「お前、本当に錬金術師なのか? 魔術師かと思ったぜ」
カイルが驚きの声を上げる。
「錬金術とは、物質と魔法の間をつなぐ技術ですからね」
俺たちは慎重に中へ進んだ。
謎の研究所と「賢者の手記」
扉の奥に広がっていたのは、古びた研究所だった。
石造りの棚にはガラス瓶や薬草が並び、壁には錬金術の理論が記された書物が散乱している。
「これは……古代の錬金術師の研究所か?」
俺は棚に並ぶ書物の一冊を手に取る。
表紙には**「賢者エルドの手記」**と書かれていた。
「エルド……聞いたことがあるな」
エルフの弓使いが呟く。
「彼はかつて、賢者と呼ばれた錬金術師。だが、彼の研究は行き過ぎていたとも言われている……」
俺は手記を開き、記された文章を読み進めた。
《我が研究は最終段階に入った。だが、王国は私の理論を認めず、この研究所を封印した。》
《私は「人造魂の錬成」に成功しつつある。もしこれが完成すれば、生命そのものを創り出すことができるはずだ……》
「……人造魂の錬成?」
錬金術の基本理論の中に、「魂は錬成できない」という鉄則がある。
それを覆すような研究が、ここで行われていたというのか……?
「おい、レオン! こっちを見ろ!」
カイルの声に振り向くと、部屋の奥にあるガラスのカプセルを指さしていた。
中には、不完全な人型の何かが眠っている。
「まさか……これは、錬金術で作られた生命体?」
俺たちの背筋に、寒気が走った――。
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