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結婚への道 ヴォルフ
5 ビリビリウェディング
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「頼むセルジオ」
アーティバルト王太子の頭頂部が見える。
王太子は実務机に両手を付いて、セルジオに頭を下げていた。
これもちろんダメな奴だ。
たとえ人払いされた上に魔道具で結界が張ってあってもダメな奴だ。
王は神の代理人として君臨している。
王太子って事は次の王様で、もうすぐ現人神になる方だ。
自分のように男爵家から飛び出して将来平民まっしぐらな男に、こんなおつむのてっぺんは見せちゃダメな部位だ。
「頼むセルジオ、結婚させてくれ」
誰にも見せれないその部位を、お願いという脅迫に使う王太子。
やるもんである。
アーティバルト王太子はなんか苦労人属性の健気君でいい奴だった。
しかも何故かセルジオをリスペクトしている。
自分専属の侍従も側近も、勿論伴侶であるミシェイラにも腹の内を晒していない。
公明正大清廉潔白そして夜は野獣のように激しいというなんか物語にありそうな外面を被って生きている。その三浦半島の深海のようなストレスはいかばかりかと思う。
思うだけだが。
かつてアーティバルトは母親の死で全てを失った。
強固だと思ってた足元がさらっさらな砂だとわかってしまった。
信じてた仲間はお追唱だけの役立たずだった。
王妃というストッパーの外れた王は、宰相達がなんとか外交問題にならないように病気として隔離させて鳴りを潜めさせているくらいに腐っている。
支え合うのは弟だけだというのに、子供らしいプライドで意地を張ってるうちにミシェイラという爆弾がきてしまった。
アーティバルトにとって、たった一人で家から飛び出してでも弟の隣に立ったセルジオは灯台のように眩く映っていた。
成人しても第二王子としての公務に就かせない。
まるで冷遇しているよううに見えるが、それが弟を守っている事だとセルジオはわかっていた。
「ミシェイラが身籠ったのだ。頼む」
そんなわけで王太子の頭頂部は見せられていた。
ヴォルフは王太子妃の懐妊を機に臣籍降下した上結婚すると決まっていた。
領地は母親が持っていたグランハルト。
幸いリフェールド王国とは王都を挟んで向こう側だ。
ミシェイラは"勃ったらビリビリ君"のせいでヴォルフを手に入れていない。
でも未練があって虎視眈々と狙っている。
侍らせたいが臣籍降下して結婚するなら、自分の腹の子供の為にヴォルフは同性婚をしろと言い出した。…あのクソ女。
そんな訳でアーティバルトは出産の前に結婚して領地に逃げて欲しいと言って来た。
「異性だろうが同性だろうが結局は白いままだろうがぁ」
ヴォルフは正直やさぐれていた。
嫁が来ても手も握れないのだ。
キスなんかしてうっかり勃ったらスプラッタな未来しか見えない…。
「白いって割り切って、1M以内に来ない奴にしてくれ」
ヴォルフは鬱憤を晴らすように、契約条件を並べた。
これだけ言って結婚する奴なんて、爺様か金目当てしかいないってくらい並べた。
セルジオも調子に乗ってズラズラ書いた。
スプーンを舐めるなまで書いた。
興に乗って書き連ねたら1Mにもなる魔法契約書が出来上がった。
セルジオはそれでも当然だと思ってた。
だってイケメンで地位もある好物件だぜ。
入れ喰い間違いなしのありがたい物件なのだ!
だがしかし、好物件とは近くにありて思うモノ。
近くても触れも嗅げもしない生殺しの物件はただのお荷物でしか無かった。
釣書の説明をしていくと、相手の顔が引き攣っていく。
まともな人なら二の足どころか尻尾を巻くのに充分なモノだとじわじわとセルジオは理解していった。
それがわかった時pは既に遅く、ヴォルフの結婚はなかなか決まらなかった。
アーティバルト王太子の頭頂部が見える。
王太子は実務机に両手を付いて、セルジオに頭を下げていた。
これもちろんダメな奴だ。
たとえ人払いされた上に魔道具で結界が張ってあってもダメな奴だ。
王は神の代理人として君臨している。
王太子って事は次の王様で、もうすぐ現人神になる方だ。
自分のように男爵家から飛び出して将来平民まっしぐらな男に、こんなおつむのてっぺんは見せちゃダメな部位だ。
「頼むセルジオ、結婚させてくれ」
誰にも見せれないその部位を、お願いという脅迫に使う王太子。
やるもんである。
アーティバルト王太子はなんか苦労人属性の健気君でいい奴だった。
しかも何故かセルジオをリスペクトしている。
自分専属の侍従も側近も、勿論伴侶であるミシェイラにも腹の内を晒していない。
公明正大清廉潔白そして夜は野獣のように激しいというなんか物語にありそうな外面を被って生きている。その三浦半島の深海のようなストレスはいかばかりかと思う。
思うだけだが。
かつてアーティバルトは母親の死で全てを失った。
強固だと思ってた足元がさらっさらな砂だとわかってしまった。
信じてた仲間はお追唱だけの役立たずだった。
王妃というストッパーの外れた王は、宰相達がなんとか外交問題にならないように病気として隔離させて鳴りを潜めさせているくらいに腐っている。
支え合うのは弟だけだというのに、子供らしいプライドで意地を張ってるうちにミシェイラという爆弾がきてしまった。
アーティバルトにとって、たった一人で家から飛び出してでも弟の隣に立ったセルジオは灯台のように眩く映っていた。
成人しても第二王子としての公務に就かせない。
まるで冷遇しているよううに見えるが、それが弟を守っている事だとセルジオはわかっていた。
「ミシェイラが身籠ったのだ。頼む」
そんなわけで王太子の頭頂部は見せられていた。
ヴォルフは王太子妃の懐妊を機に臣籍降下した上結婚すると決まっていた。
領地は母親が持っていたグランハルト。
幸いリフェールド王国とは王都を挟んで向こう側だ。
ミシェイラは"勃ったらビリビリ君"のせいでヴォルフを手に入れていない。
でも未練があって虎視眈々と狙っている。
侍らせたいが臣籍降下して結婚するなら、自分の腹の子供の為にヴォルフは同性婚をしろと言い出した。…あのクソ女。
そんな訳でアーティバルトは出産の前に結婚して領地に逃げて欲しいと言って来た。
「異性だろうが同性だろうが結局は白いままだろうがぁ」
ヴォルフは正直やさぐれていた。
嫁が来ても手も握れないのだ。
キスなんかしてうっかり勃ったらスプラッタな未来しか見えない…。
「白いって割り切って、1M以内に来ない奴にしてくれ」
ヴォルフは鬱憤を晴らすように、契約条件を並べた。
これだけ言って結婚する奴なんて、爺様か金目当てしかいないってくらい並べた。
セルジオも調子に乗ってズラズラ書いた。
スプーンを舐めるなまで書いた。
興に乗って書き連ねたら1Mにもなる魔法契約書が出来上がった。
セルジオはそれでも当然だと思ってた。
だってイケメンで地位もある好物件だぜ。
入れ喰い間違いなしのありがたい物件なのだ!
だがしかし、好物件とは近くにありて思うモノ。
近くても触れも嗅げもしない生殺しの物件はただのお荷物でしか無かった。
釣書の説明をしていくと、相手の顔が引き攣っていく。
まともな人なら二の足どころか尻尾を巻くのに充分なモノだとじわじわとセルジオは理解していった。
それがわかった時pは既に遅く、ヴォルフの結婚はなかなか決まらなかった。
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