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リラクの最低な日々
9 婚約者教育の実態
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臣籍降下予定の第二王子の伴侶。
その教育は勿論、領地経営法がメインだ。
でも成人もまだなガキンチョ、躾をしなくてはいけませんよね。と話し合ったようだ。
初めはマナー方面だった。
言っとくがじいちゃんを慕って集まった、田舎の領地のあんちゃん達は一癖も二癖もあった。
じいちゃんの配下は、一芸さんで。
一点突破の曲者揃いで、飴と鞭で仕込んでくれた。
つまり、難癖つける隙は無い訳で。
上級貴族の家令が、エロ坊ちゃんにのしかかられてわめいたらお役御免になった。その彼が正式な礼をきっちり仕込んでくれた。
ご挨拶で『良い。顔をあげよ』と言われるまでの礼のキープは、すんごく筋肉を使う。
"何処まで我慢できるかな?"と調子にのせて、1時間耐えても腕が下がらない程になった。
マナーに弱味を見つけられなかった王子は、次に勉強方面を突いた。
確かにリラクはじいちゃん寄りの脳筋と自称しているが。
配下は研究所をクビになってる者も揃ってた。
戦いは筋肉だけでは無い。
天候も地形も考えないと勝利しない。
後、兵士は食べて寝ないと動けなくなる。
つまり物資を集める口八丁も、それを輸送する手八丁も必要なわけで。
ぬくぬくと揉まれていない王宮の教師達に、弱点を見つけられる筈は無かった。
業を煮やした第二王子は、ついに物理に出た。
いや、護衛や御学友に殴られたとかじゃ無い。
要は戦いに押し出されたわけだ。
王宮の森は超、超、でかい。
トータル多分じいちゃんの領地くらいある。
そこに剣一本持たされて、連れ出された。
お茶会として呼ばれたので、義母上からレモンイエローのレースふりふりな、カジュアルな服を着させられている。
小柄なリラクが、ごっつい大剣を握っているのは、すごく目立った。
甘めのフリフリした服に、「こんな子供に…」と、従者は思い。
第二王子はうししと笑った。
「領民を守る為に必要だ‼︎」
と、ひねくり出されたお題目で指さす。
「戦え‼︎」
目前には騎士六人が鎖で御してるギワース。
デカくてごっつい魔獣だ。
興奮で牙を剥いてるが、その牙は多分リラクの脚より太い。
『きゃあぁぁっ』だの『ごめんなさい。許して下さい』だの、怯えて泣けば御満悦なのはわかってる。
わかってるが、それが出来ないのがリラクだ。
「ほぉらぁ。一本づつ外すぞぉ」
と背後から囁いて、鎖を外させていく。
リラクは大剣を両手で握った。(デカくて片手で持てない。ちくしょう!)
「はーい♡ 了解でぇーす」
と元気に返事して飛び出す。
引き摺るような大剣を地面に付けてから、目一杯振り上げた。
反動で円を描く剣先が、頭をすっぽーん☆と飛ばす。
義母上推薦のお洋服を汚さないように。
同時に地面を蹴って、王子の後ろに回る。
とん☆
と背中を押したら、王子はビジュっと噴水する血の中へと飛び込んで行った。
「ギワースのもも肉は美味しいですよね♡
あ、解体までいたしますぅ?」
可愛こぶって首を傾げたら。
ギワースの血で赤ダルマになった第二王子は
「いらん‼︎」
と、叫んでた。
マウントの取り合いで気の置けない。
そんな感じに、リラクの伴侶教育は尖った日々だった。
その教育は勿論、領地経営法がメインだ。
でも成人もまだなガキンチョ、躾をしなくてはいけませんよね。と話し合ったようだ。
初めはマナー方面だった。
言っとくがじいちゃんを慕って集まった、田舎の領地のあんちゃん達は一癖も二癖もあった。
じいちゃんの配下は、一芸さんで。
一点突破の曲者揃いで、飴と鞭で仕込んでくれた。
つまり、難癖つける隙は無い訳で。
上級貴族の家令が、エロ坊ちゃんにのしかかられてわめいたらお役御免になった。その彼が正式な礼をきっちり仕込んでくれた。
ご挨拶で『良い。顔をあげよ』と言われるまでの礼のキープは、すんごく筋肉を使う。
"何処まで我慢できるかな?"と調子にのせて、1時間耐えても腕が下がらない程になった。
マナーに弱味を見つけられなかった王子は、次に勉強方面を突いた。
確かにリラクはじいちゃん寄りの脳筋と自称しているが。
配下は研究所をクビになってる者も揃ってた。
戦いは筋肉だけでは無い。
天候も地形も考えないと勝利しない。
後、兵士は食べて寝ないと動けなくなる。
つまり物資を集める口八丁も、それを輸送する手八丁も必要なわけで。
ぬくぬくと揉まれていない王宮の教師達に、弱点を見つけられる筈は無かった。
業を煮やした第二王子は、ついに物理に出た。
いや、護衛や御学友に殴られたとかじゃ無い。
要は戦いに押し出されたわけだ。
王宮の森は超、超、でかい。
トータル多分じいちゃんの領地くらいある。
そこに剣一本持たされて、連れ出された。
お茶会として呼ばれたので、義母上からレモンイエローのレースふりふりな、カジュアルな服を着させられている。
小柄なリラクが、ごっつい大剣を握っているのは、すごく目立った。
甘めのフリフリした服に、「こんな子供に…」と、従者は思い。
第二王子はうししと笑った。
「領民を守る為に必要だ‼︎」
と、ひねくり出されたお題目で指さす。
「戦え‼︎」
目前には騎士六人が鎖で御してるギワース。
デカくてごっつい魔獣だ。
興奮で牙を剥いてるが、その牙は多分リラクの脚より太い。
『きゃあぁぁっ』だの『ごめんなさい。許して下さい』だの、怯えて泣けば御満悦なのはわかってる。
わかってるが、それが出来ないのがリラクだ。
「ほぉらぁ。一本づつ外すぞぉ」
と背後から囁いて、鎖を外させていく。
リラクは大剣を両手で握った。(デカくて片手で持てない。ちくしょう!)
「はーい♡ 了解でぇーす」
と元気に返事して飛び出す。
引き摺るような大剣を地面に付けてから、目一杯振り上げた。
反動で円を描く剣先が、頭をすっぽーん☆と飛ばす。
義母上推薦のお洋服を汚さないように。
同時に地面を蹴って、王子の後ろに回る。
とん☆
と背中を押したら、王子はビジュっと噴水する血の中へと飛び込んで行った。
「ギワースのもも肉は美味しいですよね♡
あ、解体までいたしますぅ?」
可愛こぶって首を傾げたら。
ギワースの血で赤ダルマになった第二王子は
「いらん‼︎」
と、叫んでた。
マウントの取り合いで気の置けない。
そんな感じに、リラクの伴侶教育は尖った日々だった。
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