7 / 117
放牧場 1
しおりを挟む
空に結界の魔法陣が無いのは、奇妙な気がした。
何か大事なものを夢で無くしたような、物足りない感じ。
好きに生きる竜さえもそう感じるのか、眼下の竜の放牧場はざわめいていた。
遥か向こうで結界の囲いが張り巡らされた、広い草地。そこに赤鬼と青鬼の竜が放し飼いされている。
共喰いや争いをしない様にしこまれた竜達は、それぞれ日向ぼっこをしたり走り回ったりしている。
高い見晴らし塔の中でラグナロワは満足そうに頷いた。
そうだろう。アレら全てが自分のモノになるのだ。
他の場所に輿車竜や剛竜がいる。
説明していた職員に手をふると、顎をしゃくって兵も全て下がらせた。
薄暗い見晴らし塔のソファに座ったまま、ラグナロワは腕を広げた。
「こい。」
シリンに拒否権は無い。
くっと奥歯をかんで、ゆっくり近づく。
腕を引かれ、強引に膝の上を乗せられた。
顎をつかまれ上向けらけた。
強引に歯列を割られて、口の中に舌をねじ込まれる。
「ん…っ、ん!」
息のできない苦しさでラグナロワの手を両手で挟み、なんとか外そうとそるのに相手はびくともしない。
柔らかなグミの様なモノが一粒、舌の上に載せられ、潰される。
次の瞬間、えずくようなピリピリした甘みがはしった!
ごくん。と、唾を飲み込んだと同時にラグナロワの手が外される。
喉が焼けつくように痛い。
何かよく分からないモノを飲まされた事だけが分かり、ゲホゲホと咳き込む。
「弱い媚薬だ。国に帰るまでに、その体を解してやる。」
ラグナロワが楽しそうに言っている。
体の奥に何かジン、と熱が灯るのを感じ、シリンは咄嗟に膝から逃げようとした。
くっくっ、と笑いながら、手の力を強めて抱き込むと、斎王の衣装をめくりあげる。
「よいな。このずるりとした服。すぐに犯してくれといわんばかりだ。」
下履きを引き下げると、解放されたシリンのモノが立ち上がった。それに手を添える。
「……っ!」
やめろと言う言葉を飲み込む。
先走りの蜜が溢れ始めていた。
斎王として生きてきたシリンは、自慰をした事が無い。
精通があって説明を受けたが、自分の性器を触る嫌悪感や必要性を感じなくて、触ったことが無い。
7歳から、毒に慣らす為に少しずついろいろなモノを飲んできたが、媚薬とは……
シリンの体は小刻みに震え、熱く火照り始めていた。息は激しく乱れている。
予期せぬ体の反応に、シリンは混乱した。
ラグナロワの手で、味わったことの無い感覚が、ぞくぞくと全身を駆け巡っていく。
何か大事なものを夢で無くしたような、物足りない感じ。
好きに生きる竜さえもそう感じるのか、眼下の竜の放牧場はざわめいていた。
遥か向こうで結界の囲いが張り巡らされた、広い草地。そこに赤鬼と青鬼の竜が放し飼いされている。
共喰いや争いをしない様にしこまれた竜達は、それぞれ日向ぼっこをしたり走り回ったりしている。
高い見晴らし塔の中でラグナロワは満足そうに頷いた。
そうだろう。アレら全てが自分のモノになるのだ。
他の場所に輿車竜や剛竜がいる。
説明していた職員に手をふると、顎をしゃくって兵も全て下がらせた。
薄暗い見晴らし塔のソファに座ったまま、ラグナロワは腕を広げた。
「こい。」
シリンに拒否権は無い。
くっと奥歯をかんで、ゆっくり近づく。
腕を引かれ、強引に膝の上を乗せられた。
顎をつかまれ上向けらけた。
強引に歯列を割られて、口の中に舌をねじ込まれる。
「ん…っ、ん!」
息のできない苦しさでラグナロワの手を両手で挟み、なんとか外そうとそるのに相手はびくともしない。
柔らかなグミの様なモノが一粒、舌の上に載せられ、潰される。
次の瞬間、えずくようなピリピリした甘みがはしった!
ごくん。と、唾を飲み込んだと同時にラグナロワの手が外される。
喉が焼けつくように痛い。
何かよく分からないモノを飲まされた事だけが分かり、ゲホゲホと咳き込む。
「弱い媚薬だ。国に帰るまでに、その体を解してやる。」
ラグナロワが楽しそうに言っている。
体の奥に何かジン、と熱が灯るのを感じ、シリンは咄嗟に膝から逃げようとした。
くっくっ、と笑いながら、手の力を強めて抱き込むと、斎王の衣装をめくりあげる。
「よいな。このずるりとした服。すぐに犯してくれといわんばかりだ。」
下履きを引き下げると、解放されたシリンのモノが立ち上がった。それに手を添える。
「……っ!」
やめろと言う言葉を飲み込む。
先走りの蜜が溢れ始めていた。
斎王として生きてきたシリンは、自慰をした事が無い。
精通があって説明を受けたが、自分の性器を触る嫌悪感や必要性を感じなくて、触ったことが無い。
7歳から、毒に慣らす為に少しずついろいろなモノを飲んできたが、媚薬とは……
シリンの体は小刻みに震え、熱く火照り始めていた。息は激しく乱れている。
予期せぬ体の反応に、シリンは混乱した。
ラグナロワの手で、味わったことの無い感覚が、ぞくぞくと全身を駆け巡っていく。
18
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる