囚われの斎王は快楽に溺れる  竜と神話の王国

たまとら

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翼竜  咥える。

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王が翼竜で出かけると告げた。
土産も有るから、もう一頭呼ぶようにと。
私は、ありがたく承った。

実験していた赤鬼竜が死んだ事は、もちろん告げられていない。
だか、おかげでなんらかの計画が変わった事はわかった。
どうせ奴らの事だ。
どんどんエスカレートしていくに違いない。

そこから竜をどれだけ守れるか、だ。

未だに各国の大使からの接触も許していない。

そこにこのデモンストレーションだ。



公式に通達された翼竜の飛来に、人々は国中を挙げて湧いていた。

青銅色のコンゴウと、褐色のサスケがくる。

全ての地上の竜は、敬礼するかのように喉を逸らせてヴォォォーと、叫んだ。
城の歓声もソレとあいまって、攪拌された空気と一緒に、城の上空は揺れているようだ。

睡眠魔法をかけられた豚が、ギッシリ入れられた檻をサスケに乗せ、シリンとラグナロワはコンゴウに跨る。

民衆へのアピールの為にシリンは白い斎王の衣装を着ていた。


  ***


それは青銅色に在る竜の上で白銀に光るモノだった。
全ての人の目がひたすら振り仰ぐ。
白く光る影に黒い王がいる事も、光のキズにはならない。
跪いた日は、ただゆっくりと十字形に滑っていく竜と、そのカーブした首の上でこちらに微笑む斎王だけが見えていた。


  ***


やはり空は素晴らしい。
開放と高揚がラグナロワの昂りを誘う。
風魔法の結界の中で、白銀の髪を少し揺らす体をゆるゆるともて遊ぶ。

斎王のずるりとした衣装をめくりあげて、ももを撫で上げると、シリンの体が薄桃色に染まって震えた。

そうだろう。
ほとんど毎日この体を可愛がっている。

ゆっくりと乳首を指で捏ねくり回す。

その度に甘酸っぱい刺激が腰に走り、シリンはひくひくと震え、喘いだ。

竜の背に跨った上で、周りは雲の上の影のない青空だ。
そんな浮遊間の中で、本当に全身が飛びそうになる。

ラグナロワの指が尻の間に滑り、ゆるゆると撫でながら指先がゆっくりと入り込んだ。

「あ、あん… あっ…」

シリンはのけぞって腰を振った。
脳みそが溶け、体の芯がぐずぐずに甘く崩れていく。

抱かれたい。

もっと強く抱かれて、ここに挿れて欲しい。

その欲求だけで頭がいっぱいになり、思考が消えていく。
触られてもいないペニスも、乳首すらもぴんと勃ち上がって、腰を振るたびに空気に触れて軽い痺れをもたらす。


「欲しいのか、ここに。」

ぐっと2本入れられて、良いところを掻き回される。
空気を求める魚のように、のけぞって声を上げる。

「内もピクピクして欲しがってるぞ。」

指を増やされて、もう声が出せない。


「欲しいなら、自分で咥えろ。」

低く、囁く。
その低音で奥が痺れる。

「挿れてもらうんじゃなく、自分で咥えにこい」

空いた手でシリンの手を掴むと、自分の股間に誘導する。

ラグナロワのペニスがそそり立っていた。

その片手で包みきれないモノを触った時、シリンの中がぐちゅりと収縮した。

「咥えていいぞ。好きに乱れろ。」

その声に煽られて、シリンは腰を浮かすと、自分からそれを飲み込んでいった。
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