俺と竜。ときどき王子。

たまとら

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辺境で大暴れ

4 え、竜のおうちへご招待

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ええぇぇぇぇ…

心で叫びながら、キーランは枝を抱き締めたまま落ちて行った。



ばふうぅぅぅ…んんん。


あ、なんかクッションあって良かったぁ。

噛み締めてたから舌も噛んで無いしー。

直ぐにころころと、何かの陰に滑り込む。
あちこちの痛みにジンジン耐える。
痛い。
膝も手も腰も。
背中の鞄に毛布入れといて良かったー。
そして下が柔らかくて良かったー。

月光で透かして周りを見る。
枝を落とした竜は、すぐに何処かへいってしまった。

そして、ここは……。


洞窟。


そして乱雑に苔や枝や布が、火山の様に真ん中を高くして盛り上がってる。
コレのおかげで助かったんだー。
ありがたや。


革手袋を嵌めてたから手は無事だったが、膝も肘もちょっと裂けている。
確認すると手袋に血がつく。
あああ~っ。
血は落ちにくいから叱られる。



ゆっくり立ちあがる。
辺りを見渡す。
苔や葉の中に、月の光が反射している。

……ん、なに?
見ると魔石。
すんごく魔石。
沢山の魔石。

なにこれ。
食糧貯蔵庫なの。
って事は竜の巣?

俺、どうなっちゃうの。



啞然として、頭も体も機能停止していた。
遠くで風に揺らされた木のざわざわした音がする。


呆然としている耳に、コツコツというノック音が聞こえた。


ばっと振り向くと、慣れた目に白いモノが見えた。
巣になった高い所に、俺の頭より大きな白い丸いものが…3個。
音はそこからしている。
そして微かに揺れている。

ごくりと唾を飲む音が、銅羅の音のように響いた気がした。



卵。

竜の卵だ。

俺、やっぱり食料なのか。



コツコツ音は大きくなり、微かにヒビが入り始めた。
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