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辺境で大暴れ
6 俺と竜。なんかバタバタ。
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疲れでうとうとしかかった耳に、再びあのノック音が聞こえてきた。
(たすケテ)
明確な声が頭の中でする。
慌てて目を上げると卵が一つ残っていた。
残された卵がグラグラ揺れている。
(たスけて)
声がする。
コツコツ音がするのに。
卵がグラグラ揺れているのに。
ひびは一本も入っていない。
(たすケテ)
産まれたがっているのに。
キーランはたまらずに駆け寄った。
ナイフを逆さに持って、柄の頭を卵に当てる。
ガツッ!
ガツッ!
硬い。思ってたより遥かに硬い。
何度も何度も打ち付ける。
やがて縦に大きくひびが入った。
そこに柄を突っ込んでこじ開ける。
中には、また白い殻があった。
そこにはひびが入っている。
あぁ、二重になってたんだ。
そりゃ、出れないよな。
内の仔を傷付けないようにナイフを置いて、内側の殻に指を掛ける。
思いっきり力を入れて広げる。
う~っと力んで広げてる殻の隙間から、黒い鼻ずらが飛び出した。
さっきの青いのより少し小さい黒い仔竜が、卵の殻をよじのぼる。
ぬらぬら光る身体を精一杯動かしている。
飢餓感がキーランの頭を白く焼いた。
周りを見渡しても魔石は見えない。
暴力的な程に強い飢餓感に、キーランは辺りを掘り上げた。
苔の間にあった金色の魔石を掴んで差し出す。
竜が口で受け取る。
バリバリと齧る間に他の石も掘り出す。
竜の飢餓感に煽られるままに、次から次へと差し出していく。
そうやって食べさせ続けてから…。
ようやくほっとした満足感が溢れてきた。
疲れた。
思わずしゃがみ込む。
もう動けない。くたびれた。
倒れるように横になった途端、泥の様な睡魔の沼に引き摺り込まれた。
抵抗しようとしたけれど、もう指一本動かせない。
もういい。
俺を食うなら食え。
キーランはそのまま眠りに落ちた。
(たすケテ)
明確な声が頭の中でする。
慌てて目を上げると卵が一つ残っていた。
残された卵がグラグラ揺れている。
(たスけて)
声がする。
コツコツ音がするのに。
卵がグラグラ揺れているのに。
ひびは一本も入っていない。
(たすケテ)
産まれたがっているのに。
キーランはたまらずに駆け寄った。
ナイフを逆さに持って、柄の頭を卵に当てる。
ガツッ!
ガツッ!
硬い。思ってたより遥かに硬い。
何度も何度も打ち付ける。
やがて縦に大きくひびが入った。
そこに柄を突っ込んでこじ開ける。
中には、また白い殻があった。
そこにはひびが入っている。
あぁ、二重になってたんだ。
そりゃ、出れないよな。
内の仔を傷付けないようにナイフを置いて、内側の殻に指を掛ける。
思いっきり力を入れて広げる。
う~っと力んで広げてる殻の隙間から、黒い鼻ずらが飛び出した。
さっきの青いのより少し小さい黒い仔竜が、卵の殻をよじのぼる。
ぬらぬら光る身体を精一杯動かしている。
飢餓感がキーランの頭を白く焼いた。
周りを見渡しても魔石は見えない。
暴力的な程に強い飢餓感に、キーランは辺りを掘り上げた。
苔の間にあった金色の魔石を掴んで差し出す。
竜が口で受け取る。
バリバリと齧る間に他の石も掘り出す。
竜の飢餓感に煽られるままに、次から次へと差し出していく。
そうやって食べさせ続けてから…。
ようやくほっとした満足感が溢れてきた。
疲れた。
思わずしゃがみ込む。
もう動けない。くたびれた。
倒れるように横になった途端、泥の様な睡魔の沼に引き摺り込まれた。
抵抗しようとしたけれど、もう指一本動かせない。
もういい。
俺を食うなら食え。
キーランはそのまま眠りに落ちた。
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