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精通は免罪符では無い。断じて。
5 免罪よりも断罪
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精通。
ソレは人生の最大なイベントだ。
同級生がソレを迎えたという事は可愛い天使だっていつそうなっても不思議は無いという事だ。
慌てて転移魔法陣でやってきたシェテラは、ヴォルフの膝から流れる様にリヒトを引っこ抜くと自分の膝に乗せた。
「あっ‼︎テメェ!」
ヴォルフを眼力で黙らせる。
転移魔法陣の作動はすっごく力を使うからね。
癒しが無いとやってられないのだ。
もう僕10才になったんだよ。
膝抱っこは恥ずかしいよ!
あ、匂い嗅がないで!くすぐったいよぉ。
リヒトの抵抗をシェテラは堪能した。
あんなに小さかったのに、もう精通を考えるなんて。
ママンは剣だこの出来た太い指で涙を拭った。
乙女な心がきゅんきゅんジンジンしている。
思えば長子のヴォルフは8才で精通しやがった。
まだ明け暮れぬ早朝にフルチンのままドタドタと夫夫の寝室に駆け込むと、「ちんちんから変なの出た‼︎」と叫んだのだ。
その潤滑な肺活量は窓をビリビリ震わせて、庭園の眠っていた鳥さえ叩き起こし、屋敷中が精通を知った。
その石頭に代々受け継がれた【君と私の閨教本-全体位図解付き】を叩きつけて、「読め!」と叫んだのだ。
親として循環を導こうとしたら、その出鱈目な魔力がこっちに逆流してきて半日寝込んだ。
結局プロの医術師がなんとか教えてくれたのだ。
その轍を踏まない様にと次子は程よいお年頃になったら教本を渡した。知識を入れたシェテラは、自分でさくさくカリキュラムを組んで医術師を頼んでいた。
こうして自分の手であれこれしてないせいで、正直に言うと精通というものを忘れてしまってた。
リヒトだってもうそういうお年頃なのにだ。
リヒトはシェテラの膝の上でうつらうつらし始めている。
夕食はとうに終わって夜も更けている。
子供はもう寝る時間だ。
口を半開きにした無防備な寝顔にヴォルフは涙を垂れ流した。
あの小僧が精通した様に、リヒトだって秒読みだ。
いつまでも無垢なままだと捕食されて食い散らかされる。
わかってる。閨教育は必要だ。
わかってるけど涙が出ちゃう。
だってお兄ちゃんなんだもの。
こんな可愛いリヒトが精通なんて。
リヒトのリヒトが勃っちゃうなんて!
ぎりりと拳をにぎってから、ハッと天啓を受けた!
………アリかもしれない。
うん。アリだぞ。
握り方から扱き方まで手とり足とり教えれるって事じゃんか!
俺の魔力にもじもじしするなんて最高かっ‼︎
リヒトのリヒトを大っぴらに愛でられるチャンス到来じゃないか!
いや!待ち遠しいなオイッ‼︎
ブツブツと声に出ていたヴォルフに、ママンの蹴りが炸裂した。
そんな小競り合いを知らずに眠りに落ちたリヒトは寝室に下がった。
残ったのはダークサイドの四人だ。
シェテラはふふふと口元を釣り上げた。
「それにしても私で筆下ろしですか。笑わせてくれる。処女喪失とは考えなかったのですかね。」
シェテラは群がる羽虫を這いつくばらせて雌堕ちさせる魔王系攻様だ。
「地上から痕跡残さず消し去ったら、リヒトは心配するだろうか?」
気怠げに呟くパパンにママンは
「トラウマになっても困りますものね。二度と遭遇しない所へ送りましょう」と言う。
甘いな。
シェテラはうっそりと微笑む。
両親はなんて善良で優しいんだろう。
この私を娼夫扱いした上にリヒトを貶した小僧を簡単に見逃すわけが無いだろに。
チラリと見るとヴォルフと目が合って、互いににんまりと笑った。
ソレは人生の最大なイベントだ。
同級生がソレを迎えたという事は可愛い天使だっていつそうなっても不思議は無いという事だ。
慌てて転移魔法陣でやってきたシェテラは、ヴォルフの膝から流れる様にリヒトを引っこ抜くと自分の膝に乗せた。
「あっ‼︎テメェ!」
ヴォルフを眼力で黙らせる。
転移魔法陣の作動はすっごく力を使うからね。
癒しが無いとやってられないのだ。
もう僕10才になったんだよ。
膝抱っこは恥ずかしいよ!
あ、匂い嗅がないで!くすぐったいよぉ。
リヒトの抵抗をシェテラは堪能した。
あんなに小さかったのに、もう精通を考えるなんて。
ママンは剣だこの出来た太い指で涙を拭った。
乙女な心がきゅんきゅんジンジンしている。
思えば長子のヴォルフは8才で精通しやがった。
まだ明け暮れぬ早朝にフルチンのままドタドタと夫夫の寝室に駆け込むと、「ちんちんから変なの出た‼︎」と叫んだのだ。
その潤滑な肺活量は窓をビリビリ震わせて、庭園の眠っていた鳥さえ叩き起こし、屋敷中が精通を知った。
その石頭に代々受け継がれた【君と私の閨教本-全体位図解付き】を叩きつけて、「読め!」と叫んだのだ。
親として循環を導こうとしたら、その出鱈目な魔力がこっちに逆流してきて半日寝込んだ。
結局プロの医術師がなんとか教えてくれたのだ。
その轍を踏まない様にと次子は程よいお年頃になったら教本を渡した。知識を入れたシェテラは、自分でさくさくカリキュラムを組んで医術師を頼んでいた。
こうして自分の手であれこれしてないせいで、正直に言うと精通というものを忘れてしまってた。
リヒトだってもうそういうお年頃なのにだ。
リヒトはシェテラの膝の上でうつらうつらし始めている。
夕食はとうに終わって夜も更けている。
子供はもう寝る時間だ。
口を半開きにした無防備な寝顔にヴォルフは涙を垂れ流した。
あの小僧が精通した様に、リヒトだって秒読みだ。
いつまでも無垢なままだと捕食されて食い散らかされる。
わかってる。閨教育は必要だ。
わかってるけど涙が出ちゃう。
だってお兄ちゃんなんだもの。
こんな可愛いリヒトが精通なんて。
リヒトのリヒトが勃っちゃうなんて!
ぎりりと拳をにぎってから、ハッと天啓を受けた!
………アリかもしれない。
うん。アリだぞ。
握り方から扱き方まで手とり足とり教えれるって事じゃんか!
俺の魔力にもじもじしするなんて最高かっ‼︎
リヒトのリヒトを大っぴらに愛でられるチャンス到来じゃないか!
いや!待ち遠しいなオイッ‼︎
ブツブツと声に出ていたヴォルフに、ママンの蹴りが炸裂した。
そんな小競り合いを知らずに眠りに落ちたリヒトは寝室に下がった。
残ったのはダークサイドの四人だ。
シェテラはふふふと口元を釣り上げた。
「それにしても私で筆下ろしですか。笑わせてくれる。処女喪失とは考えなかったのですかね。」
シェテラは群がる羽虫を這いつくばらせて雌堕ちさせる魔王系攻様だ。
「地上から痕跡残さず消し去ったら、リヒトは心配するだろうか?」
気怠げに呟くパパンにママンは
「トラウマになっても困りますものね。二度と遭遇しない所へ送りましょう」と言う。
甘いな。
シェテラはうっそりと微笑む。
両親はなんて善良で優しいんだろう。
この私を娼夫扱いした上にリヒトを貶した小僧を簡単に見逃すわけが無いだろに。
チラリと見るとヴォルフと目が合って、互いににんまりと笑った。
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