むらむら悶々しちゃっても、一人でシテはいけません。

たまとら

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精通は免罪符では無い。断じて。

6 始まりました教育

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そんなこんなの初等科から早三年。
ネリスティア王都学園に入学が決まったリヒトはついに精通を迎えた。
つまり身体が熟したのだ。
魔力回路が成熟したのだ。
子孫を残す為に魔力は必要だ。頂いた宝珠を目覚めさせるのも胎児を育てるのも魔力を使う。
その準備が出来た合図が精通なのだ。

魔力回路を動かす為に魔力を循環させていく。
初めは家族や医術師が、オーバーヒートしないように少しずつ魔力を流す。
木綿の糸からスパゲッティの麺の太さに、やがてきしめんの太さへと徐々に多く流していく。
そうして自分で循環できる様に促していくのだ。

はい、ここで家族や医術師と言うのがポイントね。
テストに出るくらいに重要なポイントだ。
基本他人の魔力が流れると酔う。
循環に慣れてない子供はその酔いに対処出来ない。
手っ取り早く言うと対処出来ないとエクスタシーのトランス状態になる。
相手がソレに興奮するような奴だととんでもない事になるのだ。

魔力酔いによる強制不同意性交は大人になってもときどき起こる。
同意の無い魔力を流されて前後不覚にならない様に、他の魔力を遮断する方法も習わないといけない。

そんな大事なイベントに、揃った家族は緊張状態だった。
黙って互いの動向を伺っている。
ソレは正しく隙を狙う肉食獣だ。
だってリヒトの魔力循環の座が掛かっているのだ。

時間が無い。
入寮するまでに詰め込み教育するしかない。
つまりおんぶに抱っこで循環から閨事まで教育するのだ。

「はいっ‼︎俺がっ!」

先手必勝。ヴォルフは勢いよく挙手した。
風圧でカーテンがはためく。

「却下。」

シェテラは秒で叩き潰した。

「大雑把な流して繊細なリヒトの回路がショートしたらどうするんですか⁉︎」

「いや、そうなったら一生面倒みるし」

往生際悪く言い募るのをキラースマイルで撃ち落とす。
シェテラに譲る気は無かった。
馬鹿みたいに魔力の多いヴォルフと違って、緻密なコントロールが自分の持ち味だ。

「…ねぇ、親として私も…」

言いかけたママンとパパンにも

「大好きなママンとパパンにマスターベーションの手解きは病み案件ですよね」

遠慮なくぶった斬る。

口で敵わないヴォルフはほぼ土下座で縋った。
筋肉ボディが土下座するとおにぎりみたいだぞ。
そりゃヴォルフのリヒトへの愛はおむつ替えよりも前から綿々と繋がっているハードでヘビーなものだけどね。
正直、小児愛好家の変態だと使用人達が危惧していた時期があったほどだ。

自分の負けが確実な事に焦ったヴォルフは伝家の宝刀『俺には時間が無い』を切り出した。
そうヴォルフはもうすぐ婚約期間の為に辺境に出立するのだ。



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