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25、アユーバラ王国の妃たちは肉食
しおりを挟むアユーバラ王国の建物は一般的な住宅でも高い。ならば王宮になればそれは高いのだろうと想像していたが、凛音の想像を遥かに超える超高層建造物。
案内される客室まで、いったいどれほど階段を登ったか分からない。
(まって、まって、どこまで登るの! 手すりがない階段って、恐怖しかない!!)
エティエンヌフューベルが凛音を落とすはずはないが、それでも眼下に広がる小さくなっていく階段は凛音の恐怖心を煽ってしまう。
恐怖心だけでなく、空気の薄さも凛音の体調不良の原因になっていた。
(空気が薄い? まって、もう無理、高山病か?山の上の城のさらに上はちょっと、無理ぃ…)
恐怖から身体がガチガチに固まっていく凛音。そろそろ状態が正常から離れたところで、エティエンヌフューベルは立ち止まった。
「凛音!?」
「エティ…エンヌ…フュー…ベル…さ…ま。高いの苦しい…です。息がしに…くい…」
ぐったりしているのは昨日の性行為と、長い道のりに疲れたのだと思っていたエティエンヌフューベルは、凛音の必死に言葉を紡ぐ姿に紫色の瞳を大きく見開いた。
驚愕から見開いた瞳に見惚れていた凛音だが、小さく折りたたまれたエティエンヌフューベルの純白の翼が、螺旋階段の幅いっぱいまで広がった。
(わぁぁぁぁ、綺麗ぃー)
多少息苦しいだけの凛音だから、脳内は能天気であるが、エティエンヌフューベルは違う。凛音の体調不良は死に直結すると、強く思っている為いつも以上に行動が大袈裟なのだ。
「ハーリア!!! 一度下まで降りる」
手短に発言した後、先頭を歩くアユーバラ王ハーリアの返答を聞く間も無く、真っ白に輝く羽根を広げ。空気を含んだ羽根がエティエンヌフューベルの身体を持ち上げる。
階段で登るスピードよりも早く、それでいて急降下ではないよう大きな羽根が空気の抵抗を調整し、エティエンヌフューベルと腕に抱かれたままの凛音を運んでいく。
(うわぁぁぁぁ、ロマンティックだわ…)
凛音達を案内しようとしていた場所は王宮の最上の客室。挨拶をしようとハーリアのダリア以外の妃も、部屋の前で待機していた。
もうそろそろ部屋に到着だった一行、部屋の前には仰々しい程の人数が凛音とエティエンヌフューベルの到着を首を長くして待っていたのだ。
並んだ鳥族の人々に挨拶をせず、逃げるようにゆっくりと落下していく凛音達を、正妃ダリアを除く残り三人の妃らは、瞳を見開きエティエンヌフューベルを凝視している。
(わぁぁぁ、アユーバラ王が近くにいて〝その顔〟をする!? 嫌な感じ…)
エティエンヌフューベルの肩口から見た彼女達の顔は、とても見覚えがある目だった。かつて凛音の彼氏や婚約者を略奪していった女達の〝目〟だ。
己と凛音を比べ『勝った』と表情に書いてある。
(本当に久しぶりだわ、あの顔に目。
可愛らしい顔に、手足が細く小柄な体高、でも女性らしく出るところはしっかり出ていて、甘え上手。普通なら完敗だけど。
エティエンヌフューベル様は妖精族だから、いくら私より魅力的でも眼中に無しだから安心だし、大丈夫だと思えるけど…。
敵意の眼差しは…慣れない。別に皆に好かれようとは思わないけど…)
数週間前にイヨカに言われた、身が凍る発言を思い出した。
イヨカは恐い顔で話した。
『異世界から落ちてこられた天草様が、我ら妖精族の普通を知り得ないのは仕方ない。ですが、全て強がりでおっしゃっているなら、やめられるべきです。きっと傷つくのは天草様本人です。
エティエンヌフューベル様は、近い将来〝妖精族初〟と皆から大絶賛されるでしょう。本当に想像出来ないほどの美しさを持たれて、妖精族としりながらも色々な〝女〟が王の気をひく為、ありとあらゆる手段で近づいてきます』
淡々と話すイヨカの内容全てが疑問だったが、今はそれがありありと想像できる。
妖精族の絶対的な王にして、男性らしい体躯を持つエティエンヌフューベルの美貌は、皆の欲望を掻き立てる。
あの時はその疑問に答えてはくれなかったが、今はイヨカに感謝を感じる。
『天草様はそれに耐えれますか? 過去一度として好いた相手にすがりつく事を、されてない貴女が? 今までと同様に身を引こうとした瞬間、狂うのは貴女ではなく〝王〟です。あの紫炎をご覧になったでしょう。
最悪貴女の息の根を止め。肉体のカケラさえ残さず焼きつくし、貴女が身を引いた原因全てを燃やしつくし、後を追う為 王自ら己の肉体を焼き、それでも憎しみの炎は消えず、さぁて、どの国まで燃やすのでしょうか?』
聞いた時は馬鹿な…と思った。でもその通りだ。エティエンヌフューベルは凛音の思う気持ち以上に凛音を深く愛してくれている。
(絶対に、絶対に、身を引いたらいけない。例えエティエンヌフューベル様と、このアユーバラ王国の人達がお似合いだからといっても!!)
王宮の入り口まで降りて、はじめて凛音は口を開いた。
「ごめんなさい」
「謝らないでくれ。悪かった、翼がない凛音は空気の薄い上空が苦手だと、気づけなかった私の落ち度だ。偉そうに忠告しながら、私自ら凛音を苦しめた。本当にすまない」
美しい顔を歪めながら、凛音の身体を絶妙な力加減で抱きしめてくる。
頬や額、頭頂部に口付けを落とすエティエンヌフューベルに凛音はくすぐったく、表情筋は崩壊していた。
口付けの嵐は止むことがなく限界に達した凛音は、右手でエティエンヌフューベルの口元を覆い、口付けを強制的にストップさせた。
「もうー無理ぃーです! エティエンヌフューベル様が好き過ぎて無理ぃー!!
私は妖精族じゃないのにぃぃぃ。絶対、絶対、エティエンヌフューベル様から離れたら生きていけない!甘々恐いっ、もう昔には戻れません!!!」
凛音の絶叫を聞き、エティエンヌフューベルの雰囲気がさらに甘くなっていく。
口元をやんわりと覆った凛音の手のひらをひと舐めする。
エティエンヌフューベルの行動に驚き、凛音の手が口元から離れたところでこれ幸いにと、再度同じ場所に唇を付け「チュッ!」とリップ音をワザと聞かせ口付けをかましてきた。
「なっ、何っをっ!?」
「凛音も妖精族のようなものだ。私の命を折半したのだからな」
「ぜ、絶対にそのせいです! 私っ、こんなに面倒な女じゃなかったですから!!」
「昔に戻る必要はない。違う世界に残してきた凛音の肉親全ての愛を私が担おう。命尽きるその時まで…一緒に生きてくれ」
なんという殺文句。涙で視界がボヤけて見えない。喉にも何かがつっかえて言葉を紡げない。
(エティエンヌフューベル様のバガァぁぁぁー)
凛音は幸せだと、大好きだと、伝える為にエティエンヌフューベルの首にしがみつく。
まるで子供みたいだと思うが、今はそれしか出来ない。
「凛音、愛している」
凛音の涙が止まるまでエティエンヌフューベルは、背中を優しく撫でる。思いきり甘えながらも、この最上の幸せがひどく怖かった。
(離れる未来なんてない。ないけど、この幸せがずっと続くの? …ずっとずっと、ずっと続くんだ)
凛音は自分に言い聞かせた。
***
凛音が落ち着き、アユーバラ王ハーリアと正妃ダリアが連れ立って様子を見に来てくれた。
今の時季アユーバラ国は、とても穏やかな気候。今日は特に天気もよく風も気持ちいいからと、庭園で昼食をとることになった。
理由を説明し、泊まる部屋は王宮の最下層でとお願いしたがまさかの猛反発をくらってしまう。
普段はおっとりマイペースで、深く物事を考えないハーリアでもそれは容認しがたいのだ。
解決策をと考えながらも、取り乱しているのは誰にでも読み取れた。
「理由は分かりますが、最下層は無理です。エティエンヌフューベル王を最下層にお連れしたとなれば、我が国が他国から責められます!」
「事情が事情だ。屋根がありベッドがあるなら何処でも構わない」
「何処でもとは!? エティエンヌフューベル王!?」
困り果てたハーリアが物凄く可哀想になってきた。もともと線が細く色白で困り顔プラス覇気がないハーリアは、病人といってもよいほどだ。
姐御気質の凛音にはそれは可哀想に思えて当然。体力的には凛音より遥かに上回るが、見目がこれでは凛音の方が健康的そのものに見える。
であるから凛音は助け船を出す。
「アユーバラ王、寝室は別でも構いませんよ。私は何処でも寝れますし、エティエンヌフューベル様は当初の予定通り最上階で休んでもらって。私は下で休みます」
とてもいい提案をしたはずが、ブワッと庭園一帯が熱風に包まれる。
先ほどまで朗らかな気温が一変した。熱風に負けた庭園の花が萎れ始め、紅茶はブクブクと沸騰している。
「ヒィゥィィーーー!!!」
凛音の変な叫びより、可哀想なのは、アユーバラ王国の侍従や侍女そして王ハーリアと王妃ダリアだ。
エティエンヌフューベルが紫炎を操るとは周知の事実だが、見るのは初めてだった。
「…凛音、どうしてだ? 私と離れて何をする気だ? 獣人好きだからか?? 好みの男でも物色するのか??」
熱風で捲き上る髪を押さえながら、凛音は独白する。
(なんでそうなるぅーーー!!! そりゃ、み、見たいとは思っていたけど、あわよくば獣姿二足歩行型を見れたらとは思っていたけど。男の人限定じゃなくて、女の人でもいいし。
エティエンヌフューベル様が言うと卑猥な行動に直結するから嫌!!)
「ち、ち、違います、よ?」
「いったい何が違う。私と離れなければ出来ない事か? 何故生涯唯一の伴侶と、別々に寝る? 意味が分からない」
「いえ、私は皆が上手く収まるよう提案しただけで…」
色々勘違いが多いエティエンヌフューベルに正直に話す。しばし沈黙の後、収まりつつあった熱風の温度が上がっていく。
(なんで、何が禁句!?)
凛音の疑問はエティエンヌフューベルの発言ですぐ分かったが、状況は悪くなる一方だ。
「…あぁ、なるほど。ハーリアは凛音が押しに弱いタイプで、儚げな見目にすぐ同情する性格を知っているのだな。
これは遠回しに私に喧嘩を売っていると解釈して構わないか、ハーリア?」
敵と見なしたエティエンヌフューベルの怒りに、真正面から怒気を受けたハーリアは顔面蒼白。
(火に油を注いだぁぁぁー。私は黙るしかない、アユーバラ王の味方をすれば、エティエンヌフューベル様がヤキモチを焼く!!
嬉しいけど、めんどくさい!!!)
沈黙をつらぬく凛音。
もうすでに紅茶などの水モノは蒸発し、テーブルに並べられたクッキーやケーキ、軽食はどろどろと溶けていた。
(止めたいけど、今止めたら!! あぁエティエンヌフューベル様が最強過ぎて、どうしたら!!)
そんな凛音が自問自答している時、失神しそうなハーリアに変わり、王妃であるダリアが話に入ってくる。
「申し訳ございません!! ハーリアはその場の空気と状況を読めないタイプですので、失言はご容赦くださいませ。
天草様と一緒にお休み出来る部屋を、即刻手配致します。天草様の近くに男を近づけないよう通達も致します」
(結構な言われようだな、ハーリア王よ…)
ダリアは必死だ。こんな健気で賢い妻をもって幸せだろうと思うが、ダリアはアユーバラ王国の中では立場が弱い。
鳥族の最上とされるのは純白。次いでは鮮やかな色の羽根を持つ種。黒や茶色は下に見られるのが常だ。
そのダリアがエティエンヌフューベルへ直で口を聞いた事に、アユーバラ王国の面々は度胆を抜かれ責める目を向けている。
『お前如きが何を!?』という顔をされながらも、ダリアは引かなかった。
必死なダリアを援護し、凛音もエティエンヌフューベルを睨み、小さな声で反撃する。
「これ以上燃やしたら、私、エティエンヌフューベル様を嫌いになります」
凛音の言葉で、熱風は一気にやんだ。
「そ、そうか、では最下層で部屋の準備をしてくれ。ダリア妃の提案は有り難い。凛音の周りは女だけだ、必ずそう手配してほしい」
(女だけって…。別にいいけど、そんな不安なのかしら?
生き物の限界の美貌をもつエティエンヌフューベル様を独占している分際で、他の男を好きになるかな?
これも異世界の不思議だなぁ…)
凛音は異世界人であるから、この世界の常識は非常識なのは当然。
だがこの世界の者でも、妖精族の深過ぎる愛を目の当たりにする機会はほぼない。だから知らない…妖精族がどれだけ本気で伴侶を愛するのか。
伴侶を失った時、狂う様を誰も知らなかった。
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