神様の桃幻郷

くまだんご

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第三章 寺の下の虎

第12話 五月雨

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パラッ…
さてさて…
前回、本屋で不思議な本を手にし、始まった摩訶不思議な物語…桜一行は影の世界を冒険し
妖怪樹…空亡木の復活を阻止した…。
再び平和な日々に戻ったが何か様子がおかしいようだ…
……………第三章 寺の下の虎………………

ザァァー…
雨が降っている
桜「…。雨…止まないね…」
ソルフィ「もう…1ヶ月は雨降っているわね?」
桜「まぁ…梅雨だし…」

バサッバサッ!
羽音だ
「桜さーん!」
桜「ん?」
ソルフィ「あらこの声」
羽が生えた子が着地
「朝刊でーす!」
桜「タラ~。雨の中いつもありがとー」
タラ「いえいえ~。より速く情報を広げているだけなので~」
{雛鳥 多良(ヒナドリ タラ)。カラス天狗であり妹のウカと配達の仕事をしているが、自由奔放なため新聞記者を行ってウカを困らせている}

パラッ…
桜「んー…。止まない雨、妖怪続出…。」
ソルフィ「あー…確かに。人を襲う妖怪が活発になっているわね?」
タラ「そうなんですよー。まぁ、私も妖怪ですが。…どうやら、大王様と紫安(シアン)さんがそれの対策を…と。動いているようですが…」
桜「ん?シアンってだれ?」
タラ「町外れのお寺の尼さんですよ…。僧侶という身ですが綺麗な紫色の髪を下げた綺麗な人ですよ!」

桜「ふーん…」
タラ「もし良ければ話しに行ってみればいいんじゃないですか?」
?「おねーちゃーん!」
タラ「おや…」
上空を見上げると雨の中荷物を運んで飛ぶカラス天狗の少女の姿が
?「手伝ってよーー!この雨の中で一人で荷物運びは無理だよぉーー!」
{雛鳥 烏火(ヒナドリ ウカ)。タラの妹で、自由奔放な姉と違い真面目で頑張り屋な性格。頑張り過ぎて倒れてしまったため、姉に叱られた事がある。}

タラ「ごめん!」
バサッ!
タラ「じゃ!いつもありがとうございます!では!」
ソルフィ「じゃあねー」
バサッバサッ!
桜「…。寺か…」

ザァァァー…
桜は町外れの寺へ向かった
桜「やっぱり…雨凄いな…」
ザッ…ザッ…
桜「ここか?…空天寺…か」

ガラッ…
戸を開けた
桜「あ…あのー…」
女性「…」
反応なし
桜「…あれ?聞こえてます…?」
女性「…」
反応なし
桜「…。あの!」
?「おや?お客様ですか?」
後ろから聞こえた
桜「うわっ!」
振り替える
後ろにから図体のデカイ髭の男が話しかけてきた
?「ん?どうかされました?」
桜「えっと…ライオン?ケンタウロス?」
?「あぁ…申し遅れました。私は
雷宮 狼雅(ライグウ ロウガ)。紫安様の式神です。」
桜「あ…ども…」
ロウガ「紫安様!お客様ですよ!」
女性「ん?あ。ごめんごめん、気づかなかった。すみません。どうぞ!」


桜「…」
カッカッカッ…
少年「お茶です」
桜「どうも…」
女性「お待たせいたしました。僧侶の
稲神 紫安(イナガミ シアン)と申します」
桜「桃井 桜です…(片目に傷…)」
紫安「今日は何のご用で…?もしかて、雨のことで?」
桜「はい…。雨と人を襲う妖怪が増えていることなんですけど…」

紫安「…関係はあります。気づいていると思いますが…あの雨には不自然な妖気が漂っている…」
桜「…」
ロウガ「その妖気の影響かは解りませんが今まで目撃が少なかった妖怪の出現も増えた…関係を疑うしかありません…」
桜「じゃあ、その雨雲に妖気を混ぜた奴がいるってこと?それとも自然発生?」
紫安「それは解りませんが…何か原因はある…。何処かから発生はしているはずですが…。今は、まだ捜索中です…」
桜「ふーん…。あの…その傷は…?」
紫安「あ…っ。これは…昔、死神に…。」
桜「…死神?」
…………
………………

…外…
紫安「何かありましたら、またどうぞ!」
桜「はーい」
コツ…コツ…コツ…

紫安「…」
…「行っちゃった。」
紫安「…。ぬえ…」
ぬえ「やあ!」
トッ…!
紫安「見ていたのですね…」
ぬえ「…紫安の目にはあの子…何が見えた?」
紫安「…。水面…ですかね…」
ぬえ「…水面?」
紫安「はい…波風立たない…穏やかな水面…。あの人は何か持っていますね…」
ぬえ「?持ってる?ただの人間じゃん」
紫安「ぬえ。人間はあなたが思うほど弱くはありませんよ…。私だって人間ですし!」
ぬえ「でも、紫安は人間やめてるじゃん。そこらの奴らと違うでしょ…」
紫安「…。まぁ…そのうち解りますよ…。良かったら観察してみれば?」
紫安は中へ戻って行った
ぬえ「…。ふぅん…面白くないと思うけど…」
バッ!

……………………
……………………

…町…
桜「…。夕飯買ってかないと…」
子供a「なぁ知ってるか!」
桜「ん?」

子供b「なになに?」
子供a「墓地に繋がっている橋の柳の木下…!暗くなると…傘のお化けがでるんだって!!」
子供b「えぇ…なにそれ…」
子供c「嘘っぽーい」
子供a「本当だって!俺の父ちゃんだって見たんだぜ!そいつに出会うと…魂を抜かれちまうんだってさ!」
子供b「こわーい…」
桜「…。」

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
…夜…
桜は噂のあった橋の近くを通りかかった
桜「…。」
ザッ…ザッ…!
桜「…」
バッ!
振り替える!!
白髪の少女「ひぃぃ!!」
ドサッ!
白髪の女の子が驚いてしりもちをついた。
桜「あれ…?違う」
白髪の少女「すみません!すみません、すみません!!魂取らないでー!!」
桜「魔女?ねぇ…ちょっと」
白髪の少女「ひぃ!」
桜「…。私はお化けじゃないよ…?」
白髪の少女「へ…?」
桜「ただの人間…君は?」
白髪の少女「なんだ…良かったぁー…。私は…
海月 琴音(ウミツキ コトネ)…。森に住んでいる魔女…です…」
桜「私は桜。琴音はなんでここに?」
琴音「いや…帰り道だったのですけど…。こんな暗い中…女性が歩いていたので…後ろでびくびく…」
桜「なるほど…」
琴音「お恥ずかしい…」

ザァァァ…

ザッ…!
琴音「ひっ!足音!?」
桜「…」
ザッ…ザッ…ザッ…ザッザッ!
暗闇の中から赤い唐傘を持ったヒト…
人?「すいません…この辺にこの傘の持ち主を見ませんでしたぁ…?」
琴音「っ…」
桜「いやぁ、知らないなー」
人「そうですか…。あ…あなた私のご主人様に似てますねぇ…!!」
バッ!
傘に目と口が…!
傘のお化け「バァァッ!!魂よこせぇー!!」
琴音「キャァァッーーー!!」
桜「…。」
ボコッ!
お化け「いだっ!!」
鞘で頭を一殴り
琴音「えっ…」
桜「…。やっぱ、お前か…。しぐれ」
しぐれ「えげぇー…桜じゃん…。」
{唐傘 時雨(カラカサ しぐれ)。}
桜「柳の後ろにいる二人も出で来い…!」
木の後ろから出てきた
小柄な子「あ…ばれた」
猫耳の少年「はぁ…」

……………
………………

琴音「えっと…。」
桜「こいつら、妖怪なんだけど近く学校に通ってる学生…。人は襲うタイプじゃないけど…。イタズラで人を脅かしてたんだろ…?」
小柄な子「はい…そうです」
{五月雨 ゾン。}
猫耳の少年「俺はやめよって…言ったのに…」
{地獄釜 鈴音(じごくがま スズネ)。}
しぐれ「雨だったもんで…つい、乗ってきちゃって…」
桜「はぁ…まぁ。今後、控えるなら…」

フッ!!
斧が飛んで来た!!
桜「っ!」
ガンッ!!
弾く
何者かが建物を飛び越えて攻撃を仕掛けてくる
琴音「うわっ!」
桜「…。【奥義…水神ッ!】」
緑髪の男「フンッ!!」

………!!

ピタッ…
互いに攻撃をスレスレで止めた。
緑髪の男「…。ヨッ!前より速くなったな!」
桜「あんたこそ…。この靴…前より改良したんでしょ?不自然な丸が増えてる…」
緑髪の男「まぁ俺はメカニックだからな。こんなの一週間ありゃ直ぐに改良できる」
ゾン「前はガメに完封されたもんね」
琴音「なっ…。また、仲間…なん…だ…」
膝から崩れ落ちた
ドタッ…
鈴音「あっ!大丈夫か!」


            続く
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